2010年4月30日金曜日

フレッシュマン・ブルーズ

街を歩けば、フレッシュ!な人々が目立つ季節になった。
真新しいスーツで新人研修に向かうと思われる新入社員一行。
こないだは新人歓迎コンパの集団を新宿でいっぱい見かけたなあ。
小学校や幼稚園に新しく入る子供たちも勿論。

自分もちょうど20年前の今頃、東京に出てきて大学生活をはじめたんだよな。
入学前の間、初めて自分で稼いだアルバイト代(親戚の家業の手伝いをした)で、エピフォンのカジノというギターを買ったのをよく覚えている。

嬉しかったなあ。
それまで持ってたのは中学生のときにお年玉で買った1万5千円の安いストラト。確かスクワイア・ブランドの中古で、まあ夢中で触ってたけど、やっぱりボロいし、なんか自分でペインティングしはじめたらきったない色になっちゃったりで。

カジノを選んだのは、ジョン・レノンや60年代のキース・リチャーズが使っていたし、セミアコならブルースやR&Bをやるにも適しているだろう!と思ったから。
ナチュラルカラーだとジョン・レノン寄りすぎるし、サンバーストはありきたりかな、と思って、チェリーレッドにしました。目立つし、マジックサムの「West Side Soul」が好きだったので、ジャケでサムが持っているイメージがとてもカッコよかったのだ。

実際生でもそこそこ大きい音が出るし、弾いていて心地よいギターだった。
はじめてスタジオに入り、大きなアンプで鳴らしてブルーズを弾いたときは、自分がちょっと上手になったと勘違いさせてくれたなあ。

その後色々なギターを手にし、最終的にたどり着いたのが、一番最初に買ったストラトモデルだった。フェンダーUSA、70年代ビンテージと、カスタムショップにグレードアップはできたけれど。

カジノはずいぶん前に手放してしまったけれど、もう一度弾いてみたいギターではある。もう一度あのときのようにブルーズを弾いたら、今はどう響くのだろうか。

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