2015年11月26日木曜日

レジェンド達が逝く

つい先日アラン・トゥーサンが亡くなったというニュースが駆け巡った。
ニューオリンズ・ミュージックにおけるパイオニアであり偉大な作曲家だった。

最後にみたライブだったか忘れちゃったけどビルボードライブでアラン・トゥーサンの
ライブを観た時のブログがこちら。


ニューオリンズのキダ・タローじゃなくてモーツァルトなんて書いているけど、
ほんとそういう位置づけじゃないかと思う。
プロデューサーとしてミーターズの諸作品も手がけているし、名曲も数多い。
亡くなるその夜までステージに上がっていたというから、ある意味音楽家としては最上の最後なのかもしれない。
でも、やはり。もう1回観たかった。。。

そして昨夜はスライ&ザ・ファミリーストーンの女性トランペット奏者、
シンシア・ロビンソンが亡くなったとのニュースが。
少し前にFacebookで癌であることと、治療費の寄付を募集するお知らせが出ていたので心配だったが、
残念なことになってしまった。
まだ69歳というから亡くなってしまうには若すぎる。

シンシアといえば、バンドのムードメイカーだったように思う。
アッパーなヒット曲「Dance To The Music」あたりのイントロで煽る叫びとか、
「Simple Song」のイントロとか曲中でタイトルを叫ぶところも最高。
「You Can Make It If You Try」の一発「All Together Now!」ってのとか
かっこよかったんだよな。。。
初期〜「STAND!」あたりのバンドの勢いのあるイメージを作り出してたと思う。

少し前に公開されたスライの映画でもそこは触れられていたけど、
シンシアはスライのよき理解者という印象だった。
そう言う意味では名盤「暴動」収録の「Brave & Strong」や「Runnnin' Away」のどこかクールなトランペットは
少し異色かもしれないけど、スライの新しい方向性を支えていたんだなと思う。



アランやシンシア、自分の大好きなミュージシャンが逝ってしまうのは本当に寂しいことだけど、
彼らの音楽は永遠だ。
ああ、久々に「サザン・ナイツ」や「STAND!」を聴きたくなってきた。

2015年11月21日土曜日

アルバム曲紹介その3「あふれるリズム」

FREEFUNK最新アルバム「The Return Of Funkaphonics」の曲紹介第3弾。
今回はアルバムの締めくくりの曲「あふれるリズム」!

この曲、実はとても古い曲でおそらく1997年か98年ぐらいには演奏をはじめている気がする。
FREEFUNKの曲でも古くから演奏している曲なんだけど、実は2001年ごろに一度スタジオ録音をしているのだ。
その時の面子はベースがゴンちゃん、ホーン隊はアッチにアキラ君かMJだったかな?
パーカッションのヘイゴ君も居た。

ちょうど最初のアルバムをリリースした直後ぐらいに次のアルバムに向けてスタジオで録音作業をしていて、
ホーンも入り、後は歌入れをする、というところまでこぎ着けたのだ。
ちなみにその時同時に録音を進めていたのが「おまえは本当に幸せかい」という曲で、
こちらは2003年にコンピレーションCDに収録となったのだが、
「あふれるリズム」はなんと自分の大失態!
録音したデータをうっかり間違えて消してしまった。。。
当時は小さなハードディスクレコーダーでMOディスクに記録してチマチマと作業する環境で。。。。
なんて言い訳もしようがなく、ただひたすらメンバーには謝ったのを憶えている。
実際かなりいい出来だったので、ずーっと心にモヤモヤが残ったままだった。

そして、そのショックのあまり、それ以降ライブで演奏をする機会がなくなり、
暫く忘れ去られた曲になっていたのだった。。。。

ちなみにその時の録音のホーンや歌を入れる仮テイクのラフミックスだけ奇跡的にオーディオファイルで残っていたのがコレ。
ちょっと前にSound Cloudにあげている。



楽器のバランスもラフだし、歌も思いっきり仮歌なんだけど、
グルーブは悪くないんじゃない?

この曲はタイトルどおり、とにかくリズム隊が命。
ベースとドラムがグルーブを牽引していくタイプの曲だ。
今回アルバムを作る時に、遊佐っちのベースならこの曲を活かせるんじゃないかと思った。

録り直す上で、歌詞と歌ののせ方も変えてみた。
以前の録音バージョンはちょっとベタすぎるし、歌詞にアクセントがなさすぎるから、
そこは改善という事でね。

今回の録音バージョンと是非2001年バージョンと聴き比べてみてほしい。
作った本人としちゃ当たり前だけど、断然今回のほうが良いので。
今回の録音にはサイモンガーさんとYoSUKE君が参加してくれたのも非常にポイント高いと思う。
ファンク特有のワサワサ感出てると思うのだ。

ちなみにライブではウラッチのドラムソロになだれ込んで、そのままファンク名曲になだれ込む、ってのが
最近のライブ定番。
名曲はある時はGraham Central Stationだったり、Curtis Mayfield「Move On Up」だったり、
Parliamentだったり。。。
色々な曲に繋ぐのがDJ的でもあり面白い。

昨年の大阪ツアーではこの曲でFunky Moveの皆さんとコラボしてもらったりして、
そういうコラボ的なことも作りやすいんだよね、この曲。

どうか皆さんに気に入っていただけますように。


2015年11月17日火曜日

ピースのココロ

パリで起きた悲惨なテロ。
スポーツ観戦やコンサート会場を狙ったのだという。
スポーツや音楽は平和な暮らしがあってこそ成り立つもの。
そういう”安全な世界”に居る人々に恐怖を与えたかったのだろうと想像する。

シリアやイラクなど中東でも、多くの市民が戦乱や空爆の犠牲になっている。
パレスチナだってそうだ。
恐怖と惨劇はパリだけの事じゃない。

右か左か
キリストかイスラムか
白人か有色人種か
欧米かアラブか
トリコロール・アイコンか否か

そんな対立軸じゃなくて
戦争をさせるものと、その犠牲になるもの
そう考えれば自分たちは圧倒的に後者ばかりだと気づく。


2006年に出したFREEFUNKの3枚目のアルバム「Funknology」に収録した1曲。
ゴンゾー作曲による「ピースのココロ」。

ピースのココロ

週末まで耐えて耐えてやっといま
こんな時間をずっとずっとと思う二人です
武器に手をかけかけた人だってきっと
生きようとする命を踏みにじることはできない・・・



音楽が武器にかわるとは思わない。
世の中を変えるなんて大げさだとすら感じる。
でも、鳴らしつづけることが大事だ。

そうすれば、いつか何処かのタイミングで、
武器に手をかけかけた人が
引き金を引くのを止めてくれるかもしれない。








2015年11月7日土曜日

次のライブは11月14日新宿にて

早いもので11月、ハロウィーンの喧噪も終わりすっかり秋らしい季節だ。
窓の外の木々も色づいている。
そういえば先日ダウンジャケットを新調した。
確実に冬が、そして年末が近づいきている。

FREEFUNKの、そして新ユニット「齊藤浦上吉田と櫻谷」の次回ライブは
11月14日の土曜日、新宿Golden Eggにて。

今回はゲストに正山陽子ちゃんを迎えるのでこちらとても楽しみ。
先日彼女のライブを観させてもらったけど、独特な世界観と
歌に入り込んでいく姿がとても印象的で素晴らしかった。

共演は二度目なんだけど、前回はセッションライブな感じでリハも無く
気合一発だったから、ちゃんとライブするのは今回が初めてだ。

「齊藤浦上吉田と櫻谷」でのゲスト参加をメインに、FREEFUNKにも1曲登場してもらう予定なので、
陽子ちゃんの歌世界が気になるという方は是非観にきてね。

陽子ちゃんの歌はたとえばこんな雰囲気↓


「齊藤浦上吉田と櫻谷」も、何度目かのライブということでいよいよバンドらしくなってきた。
このバンドの面白さはとにかく4人の個性が良いバランスでぶつかりあうこと。
単なるEbony-B+FREEFUNKのユニットではなく、また違うバンドとしてのペルソナが出来てきていると感じる。
ソウルミュージック愛溢れるEbony-Bとも、ファンク一筋のFREEFUNKとも確実に違うし、
それぞれでやらないことや出来ないことが此処では実現するので、やってて楽しい。
曲も少しずつ固まってきているので、引き続き今後も曲を作っていこうと思っている。

FREEFUNKも新アルバムはまだまだ、ライブ会場ほぼ限定なので、
まだアルバムもっていない人は是非ライブでGETしていってね。

こちらは先日の陽子ちゃんとのリハの後の写真。あまりバンドの宣伝ぽくないね(笑)↓


11/14/2015
FREEFUNK / 齊藤浦上吉田と櫻谷
guest: 正山陽子

at Golden Egg, Shinjuku Tokyo
charge 2,000yen
open 19:00 / start 19:30