2023年10月25日水曜日

ダンシング・オールナイト

もんたよしのりさんが亡くなった。
まだ72歳で、直近まで活動もされていたというから、
突然だったという他ない。

自分の世代にとっては、小学生の頃にテレビの音楽番組で、
「ダンシング・オールナイト」で毎週、毎日のようにお見かけしたシンガーだった。
ヒットしたのが1980年というから、小学3年生ぐらいの頃だろうか。
歌えない人はいないぐらいのビッグヒットだった。
ハスキーな声は独特で、一度聴いたら忘れられない。

自分が大人になり、R&Bやソウルミュージックを好きになったとき、
あらためてもんたさんの歌を聴くと、確実にルーツにそういう音楽があることが
すぐに掴めた。
その人のルーツが滲み出る音楽こそが、いい音楽だと常々思っている。
そういう意味で、もんたさんの歌は子供の頃に一度夢中になり、
大人になり色々音楽を知ってから、また出会えた気持ちだった。

大橋純子さんとのデュエット「夏女ソニア」も素晴らしい。
最高のシンガーのデュエットが当たり前のようにテレビで観れた時代。
本当に、本当に素晴らしい。

もんた&ブラザーズのアルバムを改めて聴いてみると、
ブルーズやR&Bの雰囲気を持ったいい曲が多い。
決してヒット一発だけのシンガーではないことがわかる。

自分が子供の頃から知っていた、好きだったシンガーや音楽家の方がなくなるのは悲しい。
改めて素晴らしい音楽や歌に感謝の気持ちを表したい。
ありがとうございました。


やはり、この頃の歌謡番組はすごい。
こういう錚々たる出演者が生で歌うのだから。


2023年10月21日土曜日

Hackney Diamonds

ローリング・ストーンズの新譜「Hackney Diamonds」が出たので、吉祥寺のHMVレコードショップで予約をして受け取ってきた。
こんな風にレコード店でアルバムを予約するなんて、久々の感覚で楽しい。
高校生の、10代のころのようなワクワクする感覚だ。
音源は既にApple Musicでヘヴィローテーション中だが、やはりアナログレコードに針を落とし、
じっくりと音楽と向き合って聴くのって良い。
我が家の30年選手ぐらいのTechnicsのターンテーブルも、YAMAHAのNS-10モニターもいまだに現役。
こういう定番って強いなと思う。
そしてそんな定番機材より遥かに長い歴史を持つストーンズの、 なんという躍動感!

ミック・ジャガーは80歳、キース・リチャーズもまもなく80歳、”若手”のロン・ウッドでさえ76歳。
まだまだROCKできるんだということを見せてくれた。
チャーリー・ワッツの不在は寂しいが、それでも続いていくストーンズの転がり方は、
他の多くのロックバンドの指針になるんだろう。
もっとも、そこに辿り着く前に活動を終えたり、亡くなってしまう人もいるわけで、
彼らストーンズは別格なんだという気もする。

王道のストーンズ・サウンドのような仕上がり方だけど、こういうところは
今回プロデューサーに抜擢されたアンドリュー・ワットの功績が大きいと思う。
33歳だというから、ミックたちからすれば息子よりも若い。孫の世代に近いかもしれない。

アルバム最後のマディ・ウォーターズの「Rollin' Stone Blues」カバーは前作の「Blue & Lonsome」も感じさせるが、
バンド名の由来となった曲で締めくくるなんて、
意味深にも感じさせるけど、昨夜観たTBSの独占インタビューでミックは、そういう意図はないと話してた。
来年にはツアーもやるというから、
是非その流れで日本でもライブをやってほしい。
10代の頃にそうしたように、毎日のように通うつもりでいる。



アルバムのボリュームも50分足らずで、1枚のレコードに収まるちょうど良い長さ。
これは機会があれば是非アナログ盤で聴いた方がよい音楽だ。

2023年10月9日月曜日

キンムギーズ・ライブ

昨夜は渋谷nobでキンムギーズのライブ。
今回からベースがエンディに替わり、バンド編成も少し変わったけれど、
最高にいい感じで盛り上がれた。
演奏も選曲も、これまでのキンムギーズでもベストだった。
ゲストシンガーにはMiyuさんが参加してくれて、
クロスオーバー〜フュージョンのいいところの選曲で歌ってくれて、 これも素晴らしかった。

ということで大成功!
来ていただいたお客様、投げ銭もしてくださってありがとうございました。

今回は投げ銭ライブということもあって、
選曲をする上であまりマニアックになりすぎないこと、
とはいえベタすぎても面白くないのでバランスをとる、
そんなことを考えてヨースケ、涼さんと考えた。
結果、いい内容だったと思う。
60年代70年代の洋楽ROCK、SOUL、FUNK、JAZZ、FUSIONのいいところが
ちょうど良いバランスだったという気がする。
FREEFUNKじゃ絶対演奏しないような曲もあるし、
自分にとって中学生や高校生の時から何回も弾いていた曲を、
現在こうしてライブで演奏できる喜びもあった。

ということで、本当に楽しかったのでこの編成で、
また来年2月ぐらい?にnobでライブをやろうと思う。
「あの曲演奏してほしい」とかリクエストもあれば是非聞いてみたい。

2023/10/08(sun)
キンムギーズLIVE

---SET1 1. Jumpin' Jack Flash [The Rolling Stones〜Johnny Winter And]
2. Superstition [Stevie Wonder]
3. Valdez In The Country [Donny Hathaway]
4. People Get Ready [The Impressions 〜Jeff Beck Tribute〜]
5. Work To Do [The Isley Brothers〜Average White Band]
6. As [Stevie Wonder] (Miyu on vocal)

---SET2
7. 明日に架ける橋 [Simon & Gerfunkul]
8. Use Me [Bill Withers]
9. You've Got A Friend [Carol King〜Roberta Flack & Donny Hathaway]
10. 雨を見たかい [C.C.R]
11. Listen To The Music [Doobie Brothers]
12. Love The One You're With [Stephen Stills]

---SET3
13. Nothing from Nothing [Billy Preston] 14. Get It On [T.Rex]
15. You Are So Beautiful [Billy Preston]
16. Welcome To My Love [Racelle Ferrell] (Miyu on vocal)
17. Street Life [The Crusaders] (Miyu on vocal)
18. Put It Where You Want It {Average White Band]
-encore-
19. Another Star [Stevie Wonder]

昨夜のライブはこんな雰囲気で。


ライブ後にはRay-Ranさんの美味しい特製パスタをいただく。
間違いなしの美味しさ。

2023年10月7日土曜日

Jon Batisteライブに感激

昨夜はKANDA SQUARE HALLという初めて訪れる会場で、
Jon Batisiteのライブを鑑賞。
ここ最近のお気に入りアーティストだが、想像よりはるかにライブが素晴らしくて感激だった。
バンドメンバーは最小限でドラム、パーカッションの女性(かなりいい感じだった!)、ステージ袖のキーボード、
そしてジョン自身。
ジョンは歌だけになったりして、そういうときはオケで歌っているかんじだったけど、
素晴らしいパフォーマンスだった。
でもやはりピアノを弾きながら歌う時が一番かっこいい。
他にもギターやサックス、そして鍵盤ハーモニカも演奏してマルチプレイヤーっぷりを見せてくれた。

鍵盤ハーモニカを吹きながら客席を練り歩いたり、
ファンサービスもバッチリなんだけど、
アメリカ南部の音楽をベースに、カリブやアフリカをも連想させてくれるようなサウンドで、
まさに現代のガンボミュージック。
途中弾いていたギターの音色はデルタブルースのようでもあり、
少しアリ・ファルカ・トゥレなんかも連想してしまった。
ピアノではクラシックの曲のフレーズも織り交ぜたりするが、
強いタッチは打楽器的で、これもまたアフリカやカリブの音楽を連想した。
かと思えばスティービー・ワンダーの曲が織り交ぜられたり。
ジャンルを超えて融合していくのがなんとも心地よいライブだった。
1,000人程度の規模のホールでこんなに充実したライブを観れたことは、
本当に最高だし、是非また次も観たい。
願わくば次回はフルバンドでの完全なライブショーでお願いしたい。
ジョンの演奏力、アーティストパワーなら十分可能だ。

それにしても、最近のライブってスマホ撮影OKだから、
客席の多く、みんなずーっと撮影している。
自分もまったく撮らないわけじゃないし、記録したい気持ちもよくわかるから撮影自体を否定はしないけど、
さすがに目の前の人が、ずっと頭上に掲げて録画しているのが邪魔だったので、
何人かにスマホを下げてくれって注意した。
貴方が撮影したくなるその瞬間は、後ろにいる人もじっくりと観たい瞬間なのだよ。

良いライブはスマホに記録するんじゃない、
自分の目と耳と体で感じて、脳に記憶させるものだ。
その方がスマホのデータの何百倍も貴重だし、他に替え難い価値だと思うけどなあ。

2023年10月3日火曜日

10月でも暑いって

10月に入ったというのに、まだ暑い。
ずっと「暑い」しか言ってないけど、ニュースで知ったのは今年はなんと
90日も真夏日だったとか。
つまり1年の1/4は真夏ということで、なんだか日本の四季も失われている気がする。

そんな暑い10月最初の日は、FREEFUNKライブだった。
コロナ以前だと、この時期にツアーをすることも多くて、
いい季節だったし夜は少し冷えてパーカーやデニムジャケットを羽織っていた気がする・・・。

さてFREEFUNKライブはこんな内容で、久々に演奏した「密林地帯」、楽しかった。
歌詞も含めて結構お気に入りの曲なんだけど、演奏するのは7〜8年ぶりぐらい?

今年でリリースから20年になる「おまえは本当に幸せかい」も演奏してて楽しかった。
バンドの演奏もいい感じになっていたと思う。
この曲も思い入れのある1曲なので、時々演奏をしていきたい。

ライブの最後に演奏した「犬になれ!」はずっと定番曲だけど、
先日映画館で見た「ワッツタックス」が脳裏に浮かぶ曲だ。
ルーファス・トーマスのようにみんなを踊らせたい。
動き出さずにはいられない音楽を演奏したいって、いつも思う。

ということでこんなメニューでのライブだった。

FREEFUNK LIVE
1 OCT 2023, SUN

set1
1. Freefunk Shuttle
2. カセットテープ
3. 真夜中のドア(松原みき)
4. 密林地帯
5. Cosmic Guitar
6. Sweet Sticky Thing (Ohio Players)
7. Jump & Shoot
8. おまえは本当に幸せかい

set2
9. Electric Lady
10. How Come U Don't Call Me Anymore?(Prince)
11. Musicology (Prince)
12. Not Just Hot But Spicy
13. Baby I Love You
14. Purple Night
15. 森羅万象
16. 犬になれ!

次回FREEFUNKライブは11月12日、同じく新宿Golden Egg。
さすがにもう涼しいよね、きっと。

今回のライブでは、自分のストラトがちょっと不調だったため、急遽会場のギターを借用。
見た目かなりいい感じの一本。
ちゃんと調整したら、もっと良くなると思う。



そして終演後に感謝!の2ショット。