2010年5月31日月曜日

5/30Golden Egg発シャトル打上げ完了!

昨夜、新宿ゴールデンエッグからのフリーファンクシャトルの発射、搭乗いただいた皆様ありがとうございました。
「本日モ晴天ナリ」とした割には関東地方の天候はぐずついていたけれど、何とかシャトルは上がった次第です。

共演いただいたニヒル・ブラザーズの皆さん、サイモンガーさん&奥さん、ありがとうございました。また共演させてくださいね!
では以下簡単にレポートを。

サウンドチェック終了後、本番前にはフリーファンククルー全員で、ゴールデンエッグ近くの中華料理屋「五十番」へ。
この店、ゴールデンエッグから近いということもあるのだけど、なーんか昭和の雰囲気を残すたたずまいがなんとも良いのだ。懐かしい感じがする。
そして料理も安い!ラーメンとか定食とか大体¥500~¥600前後。
ご夫婦で経営されているのでしょうが、良くぞこの値段で!という激安価格。でもカレーライスがなぜか一番高かったような気がする(笑)。

トップバッターのザ・ニヒルブラザーズさん。
木村さんのシャウトは相変わらず気持ちいいぐらい迷いがないな。新曲も含めたニューオリンズなグルーブを堪能させてもらった。
野外とかで観たら気持ち良いな、とも感じた。お客さんもすごく踊り続けていて、ステージにも上がっちゃったりと、その辺の境界線がない独自の世界観を作っているなと感じた。
ベースレスというのも、こだわりというか独自のサウンドを作る重要な要素になっているのだと思う。木村さんのピアノの左手パートが、十分にベースを作り上げているしね。

次に登場いただいたのは、サイモンガーさん。
今回はサイモンガー・モバイルとして単独でのライブだが、個人的にはとても楽しみにしていた。そして期待以上!に楽しいライブだった。
ニンテンドーのDS-10やコルグのカオシレーターなどを使って、一人でライブをやるのだけど、何せ根底にはサイモンガーさんのファンクネスがしっかりとあるものだから、サウンドはテクノに聴こえても、音楽はしっかりファンクなのだ。
子供たちも大喜びで、はじめて観るのにすごくたのしんでいた。一発でコドモのココロを掴むって偉大だなあ。
今回はゲストに奥様、つまり嫁モバイルさんもゲスト参加してくれてとても豪華なセット。
僕の大好きな曲「豆と毛糸」もお二人で演奏してくれたのだけど、振り付けとか最高で笑える。楽しめる!すっかり僕は奥さんのファンになってしまった。

そして最後は我々FREEFUNKの出番。
少しライブ自体が押し気味だったけどお構いなしにプレイすること約1時間ちょい(?)。
今回はあいにくホーンセクションがシバケンのアルトサックス1本のみだったが、こういうケースも珍しいので、時にはいいんじゃないかと思う。
新曲も多くプレイした。
今回初めてプレイしたのは「NIGHT FLIGHT」と「ATTENTION PLEASE」という2曲。
前者はPファンクのフレイバーを大いに散りばめた曲で、気に入っている曲だ。
宇宙を旅し続けるフリーファンクシャトル、夜に乗る夜行便をダブルミーニング的にエロティックに表現したつもり。

もう1曲の新曲は前から書いている芽芽ちゃんが歌う曲で、これもフリーファンクシャトルのコンセプトに基づいた内容だ。
80年代のカッチリしたエレクトロファンクサウンドを追求したアレンジだが、ライブではライブなりのよさもあると思うので、後半はあえてギターソロでラフに盛り上がっていくようにしてみた。
この曲は、我ながらよく出来たと思っている。芽芽ちゃんのボーカルスタイルの一番魅力的な部分を引き出すことに成功した!と個人的には思っている。
ライブで今後も演奏をしていくうちにもっとこなれて良い感じになるだろう。

そして、新たな試みとして、サイモンガーさんとの共演を1曲やってみた。
これは経緯含めてツイッターで盛り上がったので、以下を参考にされたし。
http://togetter.com/li/14852

どうでしょ、へヴィなファンクサウンドに仕上がったかと!
サイモンガーさんは伝説のファンクバンド「サイモンガー&ファンク」でもここ数年で共演をさせていただき、尊敬している人だったので、ついにステージで一緒に共演できたのがとても嬉しかった。またこれはやりましょう!サイモンガーさん。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※

という事で気がついてみれば終了したのはほぼ11:00前という、普通のライブハウスじゃちょっと考えられないような時間だったのですが、そこはさすがゴールデンエッグ!
遅くまでありがとうございました。
お客さんも最後までお付き合いいただきありがとうございました!

そうそう、今回はTwitter経由でお知り合いになった方が来てくれて、実際にお会いすることが出来たりしました。なんだか初めてとは思えないぐらい、もう話が進んでしまう。
Twitterって改めて面白いな、と感じました。

以下FREEFUNKのセットリストです。

01. Freefunk Shuttle
02. Night Flight(新曲)
03. Big Footin'※1
04. Attention Please(新曲)
05. Hard To Handle ※2
06. シェフ脱帽(w/サイモンガー on Vocal) ※3
07. Feel Like Makin' Love ※4
08. 出来ることから始めよう
09. Standing On The Verge Of Getting It On※5
10. One Plus One Is One

※1 Parliamentのカバー
※2 Otis Reddingのカバー
※3 サイモンガー・モバイルのカバー
※4 Roberta Flackのカバー
※5 Funkadelicのカバー

2010年5月24日月曜日

Sunday Jam

日曜の夜は久々のバンドリハだった。
5/30のライブに向けて新曲、久々の曲、色々と手がけて完了。
新曲は本当に楽しみ!
2曲のオリジナル曲で、いずれも録音を終えたものだ。次のアルバムの中でも重要な、コンセプトイメージを伝える2曲だけに、ライブで先出し出来るのは嬉しい事です。

久々の曲は、それほど久々でもないのだけどまあここ数ヶ月のライブでちょっとご無沙汰だった大好きな曲をピックアップしてみた。
重要なレパートリーは定期的に演奏をする事で、良くなっていくと思うので、これも大事な作業なのです。

さあ、ライブまで後少し。
是非皆さんもフリーファンクシャトルに搭乗して、宇宙へと上がっていきましょう!

2010年5月22日土曜日

「CDを買いに行くのをやめて、携帯でダウンロードしよう、それがエコ」

「CDを買いに行くのをやめて、携帯でダウンロードしよう、それがエコ」というNTTのCMが色々波紋を呼び、最新(5/22 0:50)の情報によれば、放映中止、NTTのホームページからも削除されたのだそう。ニュースソースは不明だけど。
その辺りの詳しい経緯は音楽評論家 吉岡正晴さんのブログに書かれている。

確かにCD買うよりダウンロードのほうが、物理的な資材、物流を色々省ける訳で、環境に良いという点は間違ってはいない。吉岡さんが書かれているような音楽や文化への愛、という点については個人的に思うところもあり、別途書いてみたいと思う。

重要な点は、その「エコ」の観点のもと、どんな具体的ソリューションをNTTは音楽ファン含めた世間に提示しているのか、提示しようとしているのか何も具体案が無いということだ。あるのはネットはECO!という結論のみ。
しかもNTTのグループ企業のNTTドコモはタワーレコードの株主であり、CDを盛んに売っているではないか。

個人的にはNTTに音楽の楽しみ方など具体的に提案されたくもないし、たぶんまともな提案も出てこないと思うから全く期待していない。
ただ、貴方達に言われなくても音楽は確実にデジタルへと向かいつつあるのだから、中途半端なエコを謳うためのスケープゴートに音楽を使わないでくれ、と思う。

以下参考、NTTのホームページ。
http://www.ntt.co.jp/
エコ活動は勿論色々やっている。

2010年5月21日金曜日

愛しき天使

先日書いたジミヘンの「Little Wing」には姉妹曲、続編というべき曲がある。
実は僕自身はこちらの曲の方が好きだ。
残念ながらジミの存命中に発表はされなかったが、「Little Wing」を制作したほぼ同時期からアイデアは温められていて、1970年亡くなる前に録音を何度もトライしていたらしい。
美しく、そして天へと舞い上がっていくようなイメージの曲だ。

ジミは本当に良い曲を書くなあ。

Angel by Jimi Hendrix
Translation by Toshifumi Sakuratani


昨日、天使が天国から舞い降りた
僕を救うためにずっと一緒に居てくれたんだ
そして天使は物語を話してくれた
月と深く青い海の間の、甘い恋について
やがて天使は翼を広げ、僕を越えていく
天使は言った、明日また戻るわと

そして僕は言う
”愛しい天使よ、はばたいていけ
空を越えていけ、
僕の愛する天使よ
明日はずっと傍にいるよ”

そして、朝は訪れた
朝日をに映える銀の翼
僕に天使はこういった
”今日はあなたが昇る日
さあ手につかんで、あなたは私のもの、あなたは昇るの”
そして僕を遥か高くへ連れていく

そして僕は言う
”愛しい天使よ、はばたいていけ
空を越えていけ、
僕の愛する天使よ
永遠にずっと一緒にいるよ”


2010年5月16日日曜日

リズムが大事

昨夜は久々にリズム隊の3人だけでのリハ。
先日のリハでもトライした新曲やカバーなどをしっかり確認しました。
少ない楽器編成で、ベースとドラムスのコンビネーションをむき出しにする事で、
今までなんとなくやっていた部分や曖昧な部分がしっかりと見えて来る。

構成もトリッキーな曲があったりするので、
しっかり体に覚えさせる訳です。
という事で、非常に有意義なリハが出来ました。

ベースが遊佐君になってから、リズム隊の安定度がグッと良くなったと思います。
フリーファンクにおける各パートの役割としては、

ホーンレンジ=タイラー部長
リズムアレンジ=遊佐りん
ボーカルアレンジ=芽芽ちゃん

という図式が出来ていて、各パート、各セクションを取りまとめてくれています。
勿論全体のアレンジについてSammy兄さんやシバケンからの意見を取り入れる事もあるし、アイデアはどんどんスタジオでぶつけあうもの。
ただ人数が多い状態だと、個人の力量で乗り切ってしまえるライブも多々あるので、バンドとしてのアイデンティティをもと確率するには、力技ではない、「こだわり」の部分を磨く必要があるのです。

曲のタネを作り、「こだわり」の部分を取りまとめるのが、艦長である自分の役割ですね。
アレンジの詳細に勿論こだわる部分はありますが、そういうこだわり、というよりはもっと大きなコンセプト、アイデンティティを作る事。
それが大事なのです。

写真はリハ終了後に食事しながら。

2010年5月15日土曜日

小さな翼

ジミ・ヘンドリクスの書く歌詞はあまり語られる事がないが、
非常に面白い。
自由な魂でありながら、とっても詩的だしSFのような、
架空と現実が入り乱れるような雰囲気がある。
ジミはよくツアーの移動中、ホテルルームのメモなんかを使って
歌詞や散文のようなものを書き連ねていた。
それらの一部は書籍にまとめられ、読む事が出来る。
彼の頭の中では音楽や詩がいつも渦巻いていたのだろう。

ジミの書いた曲の中でも、その美しさでよく知られる1曲が「リトル・ウィング」ではないだろうか。
ライブであまり演奏はしなかったが、その後多くのアーティストにカバーされ愛されている、
今やロックのスタンダード曲といっていい名曲だ。
とても繊細で力強さもある名曲の歌詞を僕なりに翻訳してみた。
英語で使われている言葉は割とわかりやすかったが、
こうして日本語にしてみるとその繊細さと力強さがよくわかってもらえると思う。

本当に美しい曲だ。
小さな翼で自由に雲の上を歩いていく、そんな天使が自分の心を解き放ってくれる、
そんなイメージなのだろう。

今年はジミが無くなって40年になる。
しかし彼の音楽は不滅だ。

Little Wing by Jimi Hendrix
translation by Toshifumi Sakuratani


彼女は雲の上を歩いている
こらえきれない夢心地で

蝶、縞馬、月明かりにお伽噺
そんな事を彼女は考えている
風に乗りながら

僕が悲しみにくれるとき
彼女はやってきてくれる
たくさんの微笑みで
僕を自由にしてくれる

大丈夫、大丈夫だと彼女は言う
欲しいものは何でもあげる、
どんなものでも、何でも、と

小さな翼よ翔び上がれ
そう、小さな翼よ


2010年5月14日金曜日

Music Moves Our Soul

TwitterやUstreamは勿論、淘汰の対象ともいえるマスメディアでもいま、様々なメディア社会論、情報革命のこれからが語られている。
僕自身も非常に興味を持ち、色々本を読んだりUstreamを観たりしている。
メディアや、社会の情報伝達のあり方については色々な議論、考え方があり、自分自身おぼろげな考えはあるものの、まだはっきり言ってわからない。

自分が関わる音楽というものも、こういった急激な変革や淘汰の対象外というわけではなく、それまでの10年と比べると、格段に変化のスピードが上がったのがこの10年ぐらい、という印象だ。
さらにこの10年の中でも、よく言う「ドッグイヤー」ではないがこの数年の劇的変化は、凄まじいと思う。
そういうものに抵抗するよりはどんどん新しいものを受け入れていきたいし、状況だけでも理解していたい。

ただ一つ、どんなにパッケージやプラットフォーム、メディアが変わろうとも不変の真実がある。
それは、「人は感動を求めている」という事だ。
便利な技術革新はイノベーションを起こし、関わる物事を激変させるのはこれからも加速的に続くだろうけど、
そこで受け取る情報、僕らの場合でいけば音楽、音楽にこめられたメッセージに人は「感動」し、「共感」を他人に伝えたいというのが真実だ。

ちっぽけな我々では、社会の仕組みを変えるプラットフォームを作る事は出来ないかもしれない。
ソーシャルメディアの勢いが加速したとしても、一人一人のもつメディアパワーは小さいままかもしれない。
でも、人の感性を動かす何かを送り出すことは出来るんじゃないだろうか。
あるいは誰かの素晴らしい表現、製品、サービスというものに感動したい。

それが不変の真実である限り、自分たちがすべき事、なすべき事はいつだって明白でぶれる事が無い。

音楽でいえば、
収められているメディアがレコードからCDになっても、CDがデジタル配信データになっても、デジタルデータがクラウドのサーバーに置かれても、
そこに込めた感動に共感がある限り、永遠不滅だ。

そしてもう一つ、どんなにデジタル社会、IT革命が進もうと、人が人と出会うその感動は素晴らしい。
わかりやすく言えば、僕が憧れだったジョージ・クリントンやブーツィー・コリンズのライブをこの目で観れたり、本人と直接会えたその感動。これに変る体験は残念ながらiPhoneでもコンピューターでも得る事は出来ない。
「そういう感動はわからないな」という人も、特に若い人に多いかもしれない。
だとしたらそんな感動を教えてあげられる、そんな感動を作り出してあげたいと思う。
ちっぽけかもしれないけれど。

不特定多数に頒布できる感動。直に触れる事で得られる感動。言葉の壁だって超えられる感動。
音楽にはまだまだ、多様な感動を作り出す可能性があるのだ。

2010年5月8日土曜日

Song Writer

自分への目標として、1週間に1曲何かしら作る、というのを課してみました。
1年頑張って50曲とか。
作ってる人はもっともっと作っているとおもうけど、自分はその辺ムラがあるので、自分に課題を課すのもよいかと思いまして。

何も浮かばなくても、ありきたりと思っても良いから、とにかく作る。
そしてカタチにしていくようにしてみますね。

2010年5月3日月曜日

JB77!

今日はジェームズ・ブラウンの77回目の誕生日なのだそうだ。
生きていれば喜寿、紫色のちゃんちゃんこを着てもらいたかったねー。

JBの偉大さ、凄さは今更触れるまでもない事だが、ソウルミュージック、そしてファンクへと扉を開き、道を創ったという事で本当の意味でのパイオニア、イノヴェーターだと思う。
それは音楽の域を超え、一つのカルチャー、ライフスタイルにすら成ったといえる。

有り難い事に、彼が残してくれた音楽はアフロアメリカンのためだけのものではなく、ここ日本にいる多くの人々の心にも突き刺さるようなものだった。
その事が本当にすばらしいと思う。

Kingに感謝を!

2010年5月1日土曜日

涙のカタチをしたギター

Epiphoneのギターの事を書いて急に思い出した。
あの頃(20年前)、カジノにするかで迷ったのがVOXというブランドの白いギター。
ローリングストーンズのブライアン・ジョーンズが使っていた事で有名なモデルだ。

お洒落でブルージーで、若く死んでしまったブライアンは憧れの対象だった。
典型的な悲劇のロックスターだから。

でも結局VOXのギターにはしなかった。
コピーモデルだという事と、あまりにブライアンのイメージが強すぎる事、
どう見ても弾きづらそうなギターである事などが理由だったと思う。

あの時このギターにしていたら、もしかしたら違う事をやっていたのかな、と思う。
10代の若者にとって、何に憧れて何を手にするか、という選択はその時は何でもない事でも、
後々に大きく進む道を変えるのだと思う。

冷静にこうしてみると、
涙のカタチをしたギター、可愛いな。
色々なギターがある中で、ブライアンは何故このモデルを選んだんだろう。
当時は「しゃもじギター」なんて仲間と言っていたけど(笑)。

送信者 FREEFUNK艦長の航海日誌