2013年1月28日月曜日

オハイオ・プレイヤーズのシュガーフット逝く...

本当に悲しいニュースだ。
大好きなアーティストでありアイドルの一人、シュガーフットが亡くなってしまった。
オハイオ・プレイヤーズのギタリスト/ボーカリストとして活躍をしたシュガーフット。

2年程前に六本木のビルボードライブで見たのが最期になってしまった。
その時の日記はコチラ

あの時もだいぶ弱った印象があったから心配ではあったけれど、
また会えるんじゃないかと思ってたから、悲しい。

シュガーフットは、ファンクバンドにおけるギター&ボーカルの
役割を決定づけた人だと思っている。
器用なギタリストでもないし、
派手なソロプレイをするタイプでもないけれど、
カッティングを基本にしつつもブルージィーなリフを入れたり、
ギターと歌でのインタープレイを入れたり、
「ファンクバンドのギターと歌担当はかくあるべし!」というのを作った人だ。
その影響はたとえば
Con FunkShunのマイケル・クーパーとか、
SlaveのDraqとか、
何よりZappのロジャーにモロ出ていると思う。
(ロジャーは元々ギタリスト)

僕自身もすごく影響を受けているし、
ファンクバンドでギターを弾く時の果たすべき役割と、
こんな風にやってもいいんだという「自由さ」を教えてくれた一人だ。

勿論好きなアーティストはいっぱいいるんだけど、
Man With A Guitar=ギターを持って歌う男
といえば、僕の中では
ジミヘン
ジョニー・ギター・ワトソン
シュガーフット
だ。
皆ブルージィーで、ファンク。
エンタテイナーで、ちょっと、いや、かなりエッチ。
これがあるべきファンクバンドのギターと歌担当の姿だと
今でも思っている。

シュガーフットのオハイオ・プレイヤーズは通算で4回観た。
最初は1994年、シカゴで。
たまたま泊まったホテルのすぐ目の前の会場でやっていたので、
チケットを買って観にいった。
このライブは出演者も凄くて、客席も会場の99%がブラックの方だった。
日本人は僕一人だったと思う。
でも皆優しかったし、自分の後ろに座っていたかなり美人なお姉さんに
呼び止められて「ファンク好きなの?」なんて話をしたり写真を一緒に撮ったりしたのも、
なんだか良い思い出。
ちなみに共演はバーケイズにギャップ・バンド。
これでチケット30ドルしなかったかも。

その後は日比谷野音のイベントに、横浜のベイホール、
そして最期となってしまったビルボードか。
どのライブも大幅に内容が変わることはなかったが、
シュガーフットの一挙手一動足を全部見逃すまいと、
見ていた。

FREEFUNKでは数年前にオハイオの「Sweet Sticky Thing」を録音し、
フリーダウンロード用に配信をしている。
ライブでも定番レパートリーとして演奏をしている曲だ。
この曲の素晴らしさは語り始めればキリがないが、
これまた
「ファンクバンドのスウィートナンバー、かくあるべし」
という位置づけの名曲だと思う。

大好きなオハイオの曲は多いが、やはり思い入れも含めて
たくさん演奏をしてきたこの曲の、僕らの演奏を心をこめて
シュガーフットには送りたい。

ありがとう、シュガー。
Thank You Sugarfoot, Rest In Peace...








2013年1月19日土曜日

Zappライブ

昨夜は、シバケン、桃花の二人と一緒に
ビルボードライブでZappのライブを観てきた。
2011年4月の、震災直後のライブを観て以来だ。
ちなみにその時の航海日誌はコチラ

ここ数年、コンスタントに来日をするようになり、
日本でのトークボックスブームもあって、
新旧のファンが多く来場していて
すごくいい雰囲気のライブだった。

何年前だったか、ZEPP TOKYOでロジャー亡き後、
最初の来日ライブを観た時は、
正直に言うと、全員野球ぶりが妙に心に刺さって、
ちょっと泣けてくる感じだった。

でもその後、何度か観る機会があり、
「ZAPP VI」のリリース時には日本への輸入盤卸しを担当したりして、
彼らなりにZappをいかにやるのか、
色々と試行錯誤をしつつ作り上げているのがよくわかった。

1秒たりとも飽きさせない、ダレないのが
Zappのライブの魅力だ。

3F席での観覧だったにもかかわらず、
最期の「California Love」で会場内を練り歩く
メンバーに率いられ、ステージに上がって一緒に楽しませてもらった。
シバケンとは、
「あのトークボックス、シュウタロウ君が弾けば良いのに」なんて言いながら。。。

またライブ中盤で披露された「Be Alright」は
FREEFUNKのレパートリーという事もあって、
シバケン、桃花と一緒に大合唱してきました。
ちゃんとハモリのラインで歌うのが、さすが桃花!
またこの曲を演奏したくなった。

ライブ終了すぐに、
ドラムのレスターがやってきて握手&サイン。
終演後もファンサービスを忘れないのが彼らの素晴らしい所。



終わった後には、Dayton Projectご一行と合流し、
再会を喜びあった。
今年は久々にDayton Project & FREEFUNKでライブをやりたいね。
JAYEさんにも参加していただければ「Do You Really Want An Answer」や「Come On」も
行けちゃうから、そういうイベントにしようかな。
よし、やりましょう!
皆様よろしく!

ということでシュウタロウ君との2ショット。







2013年1月16日水曜日

もしスライ「暴動」がお気に入りになったなら

先日の航海日誌に、墓場まで持っていくなら自分はスライの「暴動」
という事を書いた。
それを読んで、早速「暴動」を購入していただいた方もいて、
ちょっ良い事(?)した気分で嬉しい。

というわけで調子に乗って、
スライの「暴動」を気に入ってくれたなら
他のアーティストのこんなアルバムも良いですよ、
というのをいくつかピックアップ。

Graham Central Station / same



ある意味一番スライ直系。
なんてったって元ファミリーストーンの屋台骨だった
ラリーグラハムの新バンドだから。
スライの下を離れて作った自分のバンドでのアルバム。
躍動感に満ちあふれているし、
ファンクかくあるべき、というお手本のような1枚。
ただ、僕が書いた「暴動」の中にある陰鬱さや狂気は無い。
むしろポジティブな感じ。
その辺りはスライとラリーの大きな差だと思う。

Timmy Thomas / Why Can't We Live Together



「暴動」と同じようにリズムボック(今で言うドラムマシン)とオルガンなど最小限の音数で
音楽を作り上げていて、かっこいい。
サウンドの質的にもそうだし、
少し内省的なメッセージや歌い方はすごく影響されていると思う。

Shuggie Otis / Inspiration Information



個人的なオススメ度はこれがNo.1。
同じくサウンドだけでなく、メロウな感じなど、もろ「暴動」の世界。
しかも、もうすぐ奇跡の初来日ライブだという。
これは観なくては!

Miles Davis / On The Corner



この流れで紹介するのは少し気が引けるけど、
やはり「暴動」「Fresh」からの影響が強い1枚。
マイルスは当時ジミヘンやスライがお気に入りだったらしい。
リズム、ビートの組み立て方がもろ影響受けている。

他にも色々あるけど、あまりマニアックすぎても良くないので、
まずはこの辺りから攻めてもらえれば間違いないでしょう。








2013年1月12日土曜日

Skin Tight

ファンクはベースが命。
サウンドで言うなら1にドラム、2にベース、3にその他
というのが自分の持論。
中でもベースラインがどんなリフを弾くかで曲の印象が決まる。

ロックとかだと、例えばストーンズの「Satisfaction」とか
ディープ・パープルの「Smoke On The Water」とか
ギターリフを口ずさめるように、ギターがグルーブの要になる事が多い。

でもファンクは違う。
ベースリフが重要。
スライの「Thank You」然り
パーラメントの「Flashlight」然り。
曲を説明するときに、きっと皆ベースラインを口ずさめるはず。

そんなファンクの名ベースフレーズで、
あまり語られないが重要なのが
オハイオ・プレイヤーズの「Skin Tight」だ。
この曲も見事にベースとドラムが曲の根幹を作っている。



そして、なぜこの曲が重要かというと、実に多くの著名アーティストが
このベースラインに「インスパイア」された曲を残しているからだ。

例えば、ボビー・ウーマック。
「Standing In The Safety Zone」という曲。
歌が入ると同時に聞こえるベースライン、それは....。



自分にとって重要なソングライターでもある、ドン・コヴェイのこの曲。
「Rumble In The Jungle」。
70年代の曲で、モハメッド・アリの応援歌?な”ボンバイエ”コールもかかる。



極めつけ(?)はFred Wesley & The J.B'sの「Makin' Love」



フレッドはこの後、JBに「アンタはアンタのコピーをしている連中のコピーをしている」と言ってJBの元を離れたとか。。。

いやいや、どれもかっこいいし、自分たちのスタイルにうまく取り入れている。
パクリなんて野暮な事言っちゃダメ。
今風に言うなら「オハイオ家系」「インスパイア」??

そういうわけで、もっともっとオハイオ・プレイヤーズは評価されるべきだし、
ベースを弾いていたマーシャル・ジョーンズももっと評価されるべき。




2013年1月9日水曜日

墓場まで持っていきたいレコード

少し前だが
ガキンチョの頃からの悪友であり親友と
久々の再会を祝して吉祥寺で飲んでいたときのこと。

何せ自分にブルースやギターを教えてくれた友人なので
おのずと音楽の話になった。

「(自分が死んだとき)棺桶に入れてもらうとしたら、
どのレコードだろう?」
という話になった。

その友人は
ストーンズの「Sticky Fingers」か
Bob Dylanの「Free Wheelin'」だった。
いかにも、らしいチョイスだなと納得。

自分はどうだろうと考えて答えたのが
スライの「暴動」か
ストーンズの「Beggars Banquet」
だと答えた。

ファンカデリックの「Maggot Brain」じゃないのかよ?って突っ込みをもらったが、
残念ながら「Maggot Brain」は思い浮かばなかった。
勿論大好きで影響を受けまくったアルバムなんだけど...。

友人と自分に共通しているのは、
それぞれ十代〜二十歳前ぐらいまでに聴いたアルバムで
衝撃受けて以来未だに時々聴いてしまうという事だろう。

自分の場合、ロックはずいぶん聴かなくなってしまったけど
ブルースやR&Bを教えてくれたストーンズは未だに好きだったりする。
そしてスライの「暴動」は、多分一生聴き続けるだろう。
仮に、仮にファンクやソウルの事を好きじゃなくなった(飽きた)としても、
このアルバムだけは別格な存在だ。

数年に何回かで、こんな事がある。

どのアルバムを聴いてもピンと来ない、
家にはいっぱいCDもあるし、
お店にいけば聴いてみたい未聴のCDも
いっぱいある。
だけど不思議と手が出ない、ということが。

そういう困った時には、全然興味の無かったジャンルや
アーティストの音楽を試してみたりするのだけど
それでもピンとこないときに
自分が帰るべきところとして
スライの「暴動」を聴くことにしている。

そしてその度に、このアルバムのぶっ飛び具合にやられ、
新しい発見をしたりするのだ。
歌詞も、サウンドも、演奏もアレンジも、録音も
すべてがぶっ飛んでいるアルバムだ。
「STAND!」の頃のようなバンドとしての有り様というよりは、
スライが一人でイマジネーションを音に変えて作り上げた音楽という印象が強い。

キャッチーな曲もどこか陰鬱で
狂気を感じさせてくれる。
単なるパーティーミュージックじゃない、
陰と陽でいうなら、圧倒的に「陰」の世界にある音楽。

なぜかそういう表現に自分は魅了されてしまうのだ。
その点では「Beggars Banquet」も同様かもしれない。
どこか危ういバランスで成り立っている音楽にしか出せない魅力があると思う。

少し前に出た「暴動」の国内盤には、貴重な当時の未発表音源(デモみたいなものだ)も収録されていて、
それもなかなか面白いので、まだ聴いた事の無い人は是非聴いてみてもらいたい。

というわけで、墓場なり無人島なり
自分が持っていくレコードはコレです。

もっとも、今風だったら好きな音源がたっぷり入ったiPodとかiPhoneを棺桶にいれてもらうのかも(笑)。










2013年1月3日木曜日

映画「レ・ミゼラブル」鑑賞

昨日は映画「レ・ミゼラブル」を鑑賞してきた。
例年正月に映画を何か観るのが慣例化しているので、
今年はちょっと意外なチョイスをしてみた。

普段そんなにミュージカルに興味があるわけではない
(どちらかというと、やや苦手....)
ただ、あまりに有名な題材だし、
子供の頃に本で読んだ覚えのある物語だから
観にいってみた。

結果としては、とても面白かった。
ヒュー・ジャックマンやアン・ハサウェイなど
キャストもすごく良かったし、
なぜか聴いた事のある曲もあった。
それだけ有名なのかな。

映画で観て改めて感じた「フランス革命」との関わり。
フランス革命の事について知りたくなってきた。



2013年1月1日火曜日

政権公約「ファンクを、取り戻す。」

あけましておめでとうございます。
2013年がやってきました。

個人的には「本厄」を迎える1年になるのだけど、
その事を謙虚に受け止めつつも
躊躇、迷う事無く(四十にして惑わず…)
邁進していこうと思っています。

さて、本来であれば国の安寧、世界平和、宇宙の秩序と
壮大なスケールでお祈り申し上げたいところなのですが、
昨年は書きそびれちゃったので
自分の事を書きたいと思います。
公約?マニフェスト?アジェンダ?
よし、昨年の勝ち組代表、アベちゃんに倣い、
自民党みたいな公約スタイルで!

〜2013年 個人目標〜

1. 運気を、取り戻す。
=伊勢神宮への参拝
「本厄」というニュース・事件性のある出来事を、
とことん楽しもうと思ってます。
行くならやはり「神社オブ神社」の伊勢神宮へ。

2. 経済を、取り戻す。
=個人貯金を大台に乗せる
大台っていくらだよ!って?
それは相変わらず内緒ですが、
目標とする規模感でいうと、
フェンダーUSAカスタムのストラトを
1本買うぐらいの感じなので
その最低レベル感に乗せるようにします。

3. 語学力を、取り戻す。
=英語の勉強をもう一度
あ、こりゃ大きく出たな、オレ。
元々仕事で英語はかなり使ってたのですが、
今の会社に入ってまったく使わなくなりました。
TOEICで750点ぐらい取ってたのにね。
子供達も英語の勉強そろそろ始まるしさ、
頑張るっす!まずは赤尾の豆単からか!?

4. 青春を、取り戻す。
=家族で青春18切符の旅行
バイアグラじゃないよ。
1の伊勢神宮とは別に、春なのか夏なのか、
ちょっと大変だけどコドモたち連れて未踏の地へと旅行したいです。
心の中では出雲大社とか….

5. 新しい自分を。
=新プロジェクト開始
何の事やら(笑)。いや、でもまだ言えないが… 。

41になる自分としては、この10年が
色々な変革、チャレンジのラストディケードだと思ってます。
家族、仕事、音楽。。。
そういったものをもっと大事にする人生と、
大げさにいえば世の中のために何の役に立てるか?
そう考えた時に向かうべき道を少しずつ考えてます。
いきなり1年で成就するものじゃないけど、
まずは1歩を踏み出そうという事で、具体化させたいと思ってます。

さて、以下はFREEFUNKおよび音楽関連・バンドの公約。

FREEFUNK・音楽の公約

6. 新曲を、取り戻す。
=6曲はFREEFUNKの新曲を発表します。
なんで6曲?
昔のファンクのアルバムってだいたい6曲ぐらいだから。
アイズレーとか、ファンカの中後期とかね。
今時のアルバムは曲数多すぎるんだよ云々という話はまた今度。
発表のスタイルは色々かも。CDに限らず配信などもアリと思ってるので。

7. イベントを、取り戻す。
=Tokyo Chitlin' Circuitなのか新イベントなのか、
ともあれ後半はやや押さえていたパーティー企画を
再会させようと思ってます。

8. ツアーを、取り戻す。
「取り戻す」スタイルに無理があるな(笑)。
ともあれ、2013年もFREEFUNKは必ずツアーに出て、
皆さんと触れ合いたいと思っています。
まずは昨年の岐阜、大阪あたりかな?
FREEFUNK Get Ready To Go!

9. ファンクを、取り戻す。
書いてみてちょっと照れるな、この一言は(笑)。
いや、でもマジで考えてる事なんです。
ともあれ、音楽においてもあたらしいプロジェクトを始動させます。
仲間はズバリ、サイモンガーさん、Dayton ProjectのAkiHeeくん。
芽芽ちゃんもシンガーとして参加してくれます。
日本のファンクミュージックに一席を投じるような事をやる決意です。

10. 新しいFREEFUNKを。
最後はやっぱこの公約スタイル(笑)。
いや、冗談でなくこれまでのFREEFUNKのスタイルにこだわらない、
新時代に向けたスタイルをやりたいと思っています。
イベントなんかもそう。
実験的にやってきたことなどもいったん集大成というわけじゃないけど、
新しくて面白い事を提示したいと思っています。

という事で、政党の公約ばりにフワッとした目標も多くて(笑)、
”具体的目標値をあげてください”
とか
”うまく実現できなかった時の責任は?”
などマスコミの執拗な追求を受けそうですが、
そこはかわしつつ。

やりましょう。
Let's Do It!