2020年3月31日火曜日

志村けんさん逝く

コメディアンの志村けんさんが、コロナウィルスからの肺炎で亡くなってしまった。
コロナは我々人間の命だけでなく、笑いまでをも奪っていくのか、と朝のニュースで知って茫然とした。

我々の世代、おそらく45〜55才ぐらいまでの人にとって、志村けんという人は絶大な影響のあるお笑い芸人だったと思う。
土曜の8時は全員集合を欠かさず観ていた。
ある時から「俺たちひょうきん族」が勢いを増し、ビートたけし扮する「たけちゃんマン」が人気になり、
いつしか全員集合は終わってしまったが、今度はその「ひょうきん族」もマンネリ化し終わってしまった時に
「カトちゃんケンちゃんごきげんテレビ」がやっていて、それも観ていた。
ドリフの大爆笑やバカ殿なんてのも観てたなあ。

子供の頃、いつかあの全員集合の会場に行ってみたいと思ったものだ。
会場で「志村、うしろー!」とか叫んでる子供達がちょっと羨ましかった。

ドリフ、志村けんさんといえば音楽との関わりを外せない。
これも散々語られていることだけど、
あの有名な「ヒゲダンス」のテーマは、テディ・ペンダグラスの「Do Me」が元ネタだし、
僕の大好きだった「早口ことば」はウィルソン・ピケットの「Don't Knock My Love」が元ネタ。
ボイスチェンジャーを使ったシャウト「ワーオ!」はまさにウィルソン・ピケットそのもの。

ドリフターズの早口言葉


話はそれるが、いかりや長介さんのかっこよさと言ったら!
まさしくバンドリーダー、ファンクプリーチャー!

ウィルソン・ピケット/Don't Knock My Love


この辺のドリフとファンクに関してはこのサイトなんかが詳しい。

ある意味、まだ洋楽に目覚める前に我々の世代はドリフ、志村けんさんによって
ファンクやソウルのサウンドに夢中になっていたと言える。

今年は70才になり、初の映画主演の話もニュースで知り、
とても楽しみにしていた。
晩年のいかりや長介さんがよき俳優になったように、志村けんさんもそういう渋みのある俳優になるんじゃないかと思ってたのだ。
NHKの朝ドラにも出演だというし、楽しみにしていたのに悲しい。

しかし、日本を代表するコメディアン、日本中を笑わせてくれたお笑い芸人を送り出すのに涙は似合わない。
ドリフや志村けんさんの番組は今はかなりAmazonとか色々で見ることができるので、
最後まで笑わせてもらおうじゃないか。

たくさんの笑いをありがとうございました、子供の頃から大ファンのまま大人になりました。
心から追悼の気持ちを込めて。

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