2019年6月8日土曜日

Second Line To heaven, Thank you, Dr. John

ニューオリンズ・ミュージックシーンの最重鎮、Dr.Johnが逝ってしまった。
悲しい想いでいっぱいだが、湿っぽい送り出しは似合わない。
そう、ニューオリンズ流儀で、目一杯の賑やかなセカンドラインのリズムで送り出すのが一番だ。
そんなわけで昨夜からずっとDr.Johnの音楽を聴いている。聴きなおしていると言っていいかも。

多くのファンク、R&Bがそうだったと思うがニューオリンズのジャズやR&Bから面々とつながる音楽は一度ハマると病み付きになる中毒性がある。
そしてまた多くのみんながそうであったように、その深く広い音楽の世界へを誘ってくれたのがDr.Johnだった。
最初に聴いてハマってしまったのが名アルバム「GUMBO」という人は少なくないのではないだろうか?

コロコロと転がるようなピアノプレイ、エキゾチックなセカンドラインビート、Dr.Johnの味わい深いダミ声のボーカル・・・。
最初に聴いたのは高校生ぐらいだっけ。
ストーンズやジミヘンやツェッペリンなんかのロックに夢中になり、やがてブルースやR&Bに興味をもち、ニューオリンズにたどり着く。
こと日本では、どんとや永井さんのやっていたボ・ガンボスの功績も大きいと思う。
「ガンボ」という言葉を自分が知ったのはボ・ガンボスが結成されたというのが話題になったころだった。

Dr. Johnのアルバム「GUMBO」が素晴らしいのは、このアルバム自体が素晴らしい作品でもあり、同時にニューオリンズの音楽ガイドとしても最適だからだ。
プロフェッサー・ロングヘア、ヒューイ・スミス、アール・キング・・・。
教えてもらった素晴らしい音楽の数々。
さらにニューオリンズの音楽シーンをかじっていけばたどり着くアラン・トゥーサンやミーターズ、ワイルド・マグノリアスなど強烈な個性ある音楽。

素晴らしい音楽を教えてくれてありがとう、と言いたい。

ライブを多く見る機会はなかったけど、数年前に東京のビルボードライブで至近距離で見ることができたのは本当に嬉しかった。
ピアノの上にはたくさんのビーズやネックレス。
まさにニューオリンズスタイルの音楽とスタイル。

今頃はセカンドラインのビートとともに、天国の仲間たちとセッションだろうか。

何度見てもすごいのがこのテレビライブの映像。
77年のもので、プロフェッサー・ロングヘアも存命で、伝説のミュージシャンたちが繰り広げるニューオリンズ・ミュージック夢の共演だ。
ここではまさにDr.Johnがバンドリーダー、ニューオリンズの水先案内人として大活躍している。
全音楽ファン必見のものすごい映像だ。



好きな曲を絞るのは難しいぐらいどれも最高だが、この曲なんかも好きだなあ。

Dr. John - Let's Make A Better World



タイトルもかっこいいファンクチューンならこれも。
諦める奴は勝てっこない、ということ。

Quitters Never Win

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