2011年1月30日日曜日

マザーシップに乗ってきた part2

こういうのは勢いに乗って書かないと絶対ダメなので、
ジョージ・クリントン&パーラメント/ファンカデリックの来日ライブ2日目。

2日目はステージ上手側のほぼ目の前に陣取れた。
やはりビルボードはフロアに来ないと臨場感は味わえないと思う。
小粋なジャズのライブなら別かもしれないが、ソウル/R&B系のように、
客席とのコール&レスポンスだったり応酬が前提のライブでは、
やはり3F席のようなポジションは一種の疎外感があるなと思った。

昨夜との違いは、まさかの「(not just) Knee Deep」を演奏したことかな。
直前予想で、この曲を演奏するだけど最近は30分とか行くから、
やらないんじゃないかと思ってただけに、嬉しい予想外というか。
しかも、ここ数年の中では一番コンパクトにまとまっていた。
それでも15分〜20分近くはやっていたと思うけど。

少し残念だったのは、この曲のエンディング「Rubber Duckie」のコーラスパート、
本来であればP-Nutの持ち歌なのだから、彼がフロントに出てきてもいいのに、
奥の方で(僕らのちょうど目の前の位置だが、ステージかなり奥)控えめに歌っている。
僕と芽芽ちゃんで盛んにP-Nutに
「歌ってくれ!アンタの出番だろ!」(Sing! Your Turn!)
と声をかけて合図(笑)。
P-Nutもそれに気づいてくれたが、シャイに手を振ってくれただけだった。
その姿をみて、ふと往年のRay Davisを思い出してしまった。
78年のフラッシュライト・ツアーだったか、
メンバーに促されてリードを取るように言われるが「いや、オレいいよ」みたいなやり取り。
でもそんなシャイなP-NutやRayが僕は大好きだ。

終演後、ステージのマイケル・ハンプトンに声をかけて、
「マゴット・ブレイン演奏してくれえ!」と頼んでみた。
マイケルは済まなさそうな顔をして
「ごめん、もう営業時間が終わっちゃうらしいから」と返事。
もうちょっとゴリ押ししてみれば良かったかな。
最終日セカンドだから、時間を気にせず演奏してほしかった。

あと話は前後するが面白かったのは、Kendraの「Bounce To This」が始まって、
ジョージがバンドに音を静かに!という指示を出したところ。
下手側でギターを弾いていたビリー・ベースがそれに切れて、ギターを置いて
ステージを降りてしまった(笑)。
この人達、こういうやりとりをかれこれ40年近くやってるんだから、それもスゴいよなあ。
最後はちゃんとビリーもステージに戻っていたけど、
比較的ジョージに従う最近のメンバーと、
言う事聞かない古参のメンバーとが居るって、なんか面白かった。
マイケル・ハンプトンも古参のメンバーなんだけど、ジョージの指示を微妙にスルーしつつ、
ビール缶でスライドギターみたいな事して遊んでたり(=つまりマトモに演奏してない)、
うまくそういうのをかわすタイプと、流せずにカッとなるタイプと、色々いるのね、きっと。

2日目セカンドは「Flashlight」が無かったので、
正直あまりSir Noseの出番がなかったのは少し残念ではあった。

なんだかんだで2回のPファンクライブを大満喫したが、
あえて苦言を呈するなら、やはり1公演¥16,000は高いと思う。
くらべるのは酷かもしれないが、10年前は¥10、000で4時間とかぶっ通しでやってたのだから、
ああいう本来のPファンクライブをもう一度体験したい。

とはいえ、日本のイベンターやプロモーターがこの手のアーティストに対してかなり保守的になっている中で、
頑張って来日公演を実現してくれたビルボードは素直に偉いと思う。
ビルボードでライブを観る度にアンケートに呼んでほしいアーティスト欄に
「Pファンク」と書き続けたのは、僕だけではないはずだ。

Pファンクのメンバーも、必要性のないラッパーやバイオリニストみたいな人が居なくなり、
5年ぐらい前のメンバーよりはスッキリしたが、
ブラックバードやホーンセクションなど、本来居てほしいメンバーが不在(脱退もある)なのは寂しい。
メンバーの構成をもう少し考えてもいいように思った。そうすれば身軽になる分、
こういうライブオファーも増えるんじゃないかと思ってしまう。
まあ、彼らもツアーをして食べていかなくてはならないし、
そもそも大所帯である事こそがPファンクたる意味もあるので、
なかなか簡単に編成を変えることは出来ないだろうけど。

ジョージも今年で70歳になるが、元気な姿を見せてくれた事は嬉しかった。
また是非来日ライブをやってほしい!
そして次は・・・・久々の新譜をリリースするブーツィーかな!?

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