2020年4月20日月曜日

Work To Do At Home

今日の朝からYouTubeで、「One World: Together At Home」を観ていた。
レディ・ガガの呼びかけで行われた、コロナウイルスと戦う医療関係者を支援するためのチャリティコンサートで、
色々なアーティストたちが自宅や自身のスタジオからライブを送るというものだった。
全世界で放映されていたようだが、YouTubeをはじめとした動画配信サイトで観れるのはいかにも2020年の現在らしい。

こんな風に中継されるライブを観ていたのは、もしかしたら1985年のライブエイド以来かも、と思って観ていた。
そしてあの頃とは隔世の感がある。
ライブエイドのような時代から明らかに変わって行くのだな、と思った。
何万人もの人が集うコンサートではなく、アーティストの自宅から「家に居よう、医療関係者を讃えよう」というライブを
みんなが自宅で同時に観る。

大好きなローリング・ストーンズも出てきて、どうやって演奏するのかと観ていたら、
メンバー4人とも自宅からの演奏で、マルチカメラで合わせて演奏していた。
微妙に演奏がずれる場面もあったけれど、素晴らしかった。
おそらくベーシックトラックのベース、ドラム、ピアノ、コーラスはあらかじめ用意したのだろうけど、
チャーリー・ワッツは自宅のリビングで機材のケースやソファを”叩く”、エアドラムプレイ。
きっとドラムセットも用意できたのだろうけど、演奏のクオリティを保つためにトラックに合わせて演奏にしたのだと思う。
でも、チャーリーはとってもかっこよかったし、家にいよう、ってみんな思えたんじゃないかな。

ストーンズの演奏はこれ。


少し前のフェイスブックに、こんなことを書いた。

私見ですが、ワクチンが開発されるまで時間かかるので、その頃には音楽ビジネスは大きく変わると思います。
今までクールとされたものが時代遅れになり、そこを取って代わる新たなサービスやビジネスが中心になる。

大きなドーム・アリーナの公演よりも、何百万人が視聴参加できる配信イベントが中心になるかもしれない。
握手会なんかのミーグリは、ネットでのやり取りがメインになるかも。
5Gの普及で、パッケージは一挙に隅に追いやられるかも。

レコードやCDで育った我々世代は離れられないかもしれないけど、今の十代、二十代があと数年で社会に出てきたら、そもそもパッケージを持つことがクールじゃなくなる。
本当に色々変わる節目が来たと感じています


多分、このコロナウイルスの状況が終わった頃には、
世界は大きく変わっていると思う。
今はその時を迎えるために、この難局を乗り越えなくてはいけない。

少し前にも、このコロナウイルスとの戦いは、「第三次世界大戦」だとも書いたけど、
同じように感じている人は多い。
もちろん、この戦いに最終決戦はなく、今までもおおくの疫病やウイルスと戦ってきたのだから「共生」するしかないのかもしれない。
でも、現在のところ人類は明らかに戦いを挑まれている。
ビル・ゲイツが語ってたように人類にとっての世界大戦は、核兵器での戦いではなくウイルスとの戦いだったようだ。

今できることは多くない。
はっきり言えば、しばらくはひたすら籠り、耐えるしかないのかもしれない。
ワクチンや治療薬が開発され、世界中に行き届くまでは、戦いは続くのだと思う。
今日のニュースでも自宅にいることに耐えきれず外に出てしまう人が多く、公園が賑わっていたとやっていた。
気持ちは痛いほどわかるが、今それをやってしまっては、何もよくならないと思う。

この国に出された「非常事態宣言」はとてもゆるいと批判もあるようだが、
試されているのは政府ではなく、普通に生きる国民、市民、僕たちだと思う。
外出したら逮捕されたり射殺されたりする社会より、ずっとマシだが、自分たちが行動におこす=
今においては「家に篭る」ことが大事だと思う。

昔と違って、ストーンズやポール・マッカートニーや、レディ・ガガのライブを簡単に自宅のテレビやスマホでも観れる時代になった。
映画や本や音楽だって、楽しむことができる。
運動不足はちょっと深刻だけど、全く何もできないわけじゃない。
友人たちとだって、いくらでもやり取りできる。
ありがたいことに物流は動いてくれているから、食料品や医療品は手に入る。

不安な気持ちに押しつぶされたら、それはもう負けだ。
圧倒的勝利を収めるのはまだ少し先になると思うけど、今は籠り、
自分のやるべきこと、するべきことをやっていくしかない。

やれることをやろう、家で。
I've got a work to do at home.

「One World: Together At Home」コンサートで個人的に感銘を受けたのは
John LegendとSam Smithの歌ったStand by Me。
二人とも素晴らしい歌だった。
こういう時代を超えて愛される歌の素晴らしさもあらためて感じた。








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