2019年11月29日金曜日

Band Of Gypsys

先日のジミヘンの誕生日に合わせるかのようにリリースされた「Band Of Gypsys」のライブBOXセット。
なんども繰り返し聴いているが素晴らしい!
これまでにも海賊盤で聴いたりはしていたが、ちゃんと公式に1969年末から年明けのフィルモア4公演が収録されたのは嬉しいことだ。

史上初のブラックロックトリオ、などと言われることも多いが、
スライの「STAND」と並ぶファンクの原点だと思う。
ジミのギターフレーズはどれも刺激的で、いまだに聴くたびに発見があるし、こうして全ライブが公式音源で聴けるとなると、
「こんな風に弾いてたのか!」と改めて驚くこともある。

ライブは大晦日の12月31日と元旦にそれぞれ2回のショーで、合計4回。
契約上の問題からレコードを作らざるを得ない事情もあっての日程だったようだけど、
こんなすごい年末を過ごせたら、とついつい思ってしまう。

新しい曲の「Who Knows」や「Machine Gun」「power Of Soul」など、
どれもどんどん演奏が良くなっていくのは、バンドのコンディションも良かったのだと思う。
バディ・マイルスの歌が目立ちすぎだとか、ドラムはいまいちだとかそういう評価もかつてはあったけど、
ミッチ・ミッチェルとは全く違う魅力がバディにはあるし、「Them Changes」や「Stop」あたりは
ジミやビリーたちがかつてR&Bのバックバンドをやっていたことを彷彿とさせてくれる楽曲と演奏で、ファンクを感じさせてくれる要因の一つだと思う。

ライナーノートでネルソン・ジョージも触れているように、このアルバムがあったからこそ、
アーニー・アイズリーやエディ・ヘイゼルが続けたのではないだろうか?

このライブのハイライトは何と言っても「Machine Gun」だろう。
メンバー全員のテンションと演奏が完璧に一つになった永遠の名演だ。



奇跡的に映像も残っているけど、これはフィルモアのオーナーのビル・グラハムが記録用に残してたものだと思う。




0 件のコメント:

コメントを投稿