2019年3月20日水曜日

15の春 その2

2年前に「15の春」という日誌を書いた。
自分が15才の頃、どんなだったかを書き出していて、
好きな音楽、手に入れたギター、高校進学。。。
淡い青春の思い出、といってしまえばなんだか陳腐だが、
一言で言えば「自我の目覚め」だったのだろう。

春休みは夢中でギターを弾いて練習をしていた。
あとはラジオやレコードを聴いて、ひたすら自分の時間を満喫していた。
今とやってることがほとんど変わらないが、自分の原点がそこにあったのだ。

一緒に高校を受けたギター仲間の友人は残念な結果だったので、
会うのにどうしたら良いか困惑もしたが、家に遊びに行って一緒にギターを弾いていたら、
そんなことを忘れて夢中になっていた。
彼とはその後大学も東京だったのでずっとつるんでいたが、
今は名古屋でよき父として一生懸命やっている。
そして今も無二の親友だったりする。

同じく、一緒の高校の美術科を受けて、やはり残念な結果になった友人が、
春休みのある日、岐阜の繁華街をリュックサック背負って歩いていたので声をかけた。
なんでも親と喧嘩して家出することにした、という。
喫茶店だかファーストフードのお店に入り、
行く宛なんて無いんだから、諦めずに好きなことやりゃいいじゃん、
みたいな話をした記憶がある。
その友人は今はアーティストとして大活躍をしている。

色々な選択肢が人生の中には無数にあって、常に人は何かを選んでいるのだけど、
15の春というのはその中でも大きな岐路に立つ時なのかもしれない。
そしてある日振り返った時、
自分は良い選択をしたな、と思えれば良いのだ。

下の娘は、なかなかいつも鋭い視点をもち、良い選択をしているように思う。
娘よ卒業おめでとう。

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