2013年11月21日木曜日

Donny Hathaway, Never My Love

Donny HathawayのアンソロジーCDセット
「Never My Love」が届いたので繰り返し聴いている。

本当に久々に胸打たれるアンソロジーに出会った。
CDは4枚に分かれている。

1枚目はある意味でのDonny's Best。ヒット曲や代表曲がずらり。
ファンは持ってて当たり前、の内容かもしれないけれど、
改めて彼の作った曲の素晴らしさを痛感。
ニューソウルという言葉が先行ちがちだけど、ベースにある
ゴスペルやジャズへの希求、ルーツをすごく感じる。
Atlanticのジェリー・ウェクスラーがレイ・チャールズやアレサ・フランクリンと並べて
賛辞を贈っているのがよくわかるね。

2枚目は全曲未発表。これはすごい。最初は正直そんなに期待してなかったのだが、
まるで新しいアルバムを聴いたような衝撃だった。
勿論未完成の曲も多いしインストも多いけど、
まるで録音スタジオに居合わせたような生々しさに、ハっとしてしまう。
ノイズも少し入っていておそらくマスターの保存状況や録音時の問題なのだろうが、
そんな事すら越えてしまうSoul(魂)を感じる曲ばかりだ。

3枚目は、あの名盤「LIVE」のside Bの録音現場だった、
ニューヨークThe Bitter Endでの完全未発表ライブ。
「LIVE」ではPhil Upchurchが弾いていた「What's Goin' On」などは
全てCornell Dupree。
なんか、そういう事実だけでグっと来てしまう。

4枚目はRoberta Flackとのデュエットを中心とした編集で、
目新しくはないがこれも定番というところか。
という事で実質2、3枚目が目玉ではあるけど、
本当にこれだけでも買う価値があると思う。

Donny Hathawayの歌声を聞くと、
心の深いところをきゅっと締め付けられるような気がしてしまうのはなぜか。
その答えは当分見つけられそうにないけれど、
締め付けられるのが間違いないという事実は、
改めてこのアンソロジーを聴く事で確認できた。












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