2012年2月9日木曜日

Electric Empire Live: 歌心溢れるバンド

Blue Note Tokyoで話題のソウルバンド、
Electric Empireのライブを観てきた。オーストラリア出身の若いバンドだ。
ここ数年主にイギリスロンドンあたりから登場してきた
ディープファンク系のバンドかな、と思っていたが、
歌心溢れる、ソウルミュージックのテイスト満載のバンドで、とてもライブを楽しめた。

ベースはサポートプレイヤーのようだけど、4人のグルーブはバッチリだったし、
皆とても歌えるのが良い。
たまたま数日前にYouTubeで観てたからというわけじゃないけど、
ビートルズのモア・ソウルミュージック志向という印象だった。
曲も懐かしい感じでポップなのが心地よい。

少しおやっと思ったのは、
一部の曲で(おそらくホーンセクションなど)バンドメンバー以外の音を同期で出していた事。
正直そういう事はしなくても、4人のむき出しの演奏がかっこいいのにな、と思った。

あと、面白かったというか少し考える所あったのは、
途中のMCで、「僕たちはソウルミュージックに影響を受けて云々...」の流れになり
「スライは好きかい?」客席「イェー!」
「アル・グリーンは?」客席「イェー!」
「カーティスやスティービーは?」客席「イェー!」
「OK、じゃあソウルの名曲を演奏するよ、サム・クック!」客席「...シーン」
という場面。

ギター1本(何故かベースの人が弾いていた)をバックに、
メンバー3人が歌い上げたのだけど、
サムクックわからなかったんだろうな。
これはしょうがない。
でも、ソウルと言えばすっかり70年代のモータウンやニューソウル中心になってしまった現状を垣間みた。

僕はスライもカーティスも大好きだけど、
同じぐらいサムクックやオーティスやOVライトも好きだ。
もっともっとソウルミュージックが浸透するといいのにな、
と痛感をした次第。

これは客席に問題があるんじゃなくて、
ソウルプリーチャー、ファンクプリーチャーたる我々の任務ですよ、間違いなく。

ともあれ、Electric Empire、
素晴らしいバンドだった!

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