2010年6月1日火曜日

R.I.P. Ali Ollie Woodson!!

日曜のライブの余韻醒めやらぬ中、衝撃的なニュースが。
『元テンプテーションズ、アリ・オリ・ウッドソン2010年5月30日に死去。58歳。』

何という事だろう。まだ58歳、亡くなるのには早すぎる。
体を悪くしていたのはニュースでも伝えられていたが、まさか亡くなってしまうとは・・・。

僕にとってアリ・オリは類い稀なる才能を持ったソウルシンガーであり、「ディープ」という言葉がこれほど似合う人もいない。
そのディープさとは、彼の歌の表現力の深さであり、つまり彼自身の魂の持つ深み、だったと思う。
一般にテンプテーションズといえば、60年代の「My Girl」や「Just My Imagination」、「Get Ready」あたりのイメージであり、
70年代のサイケソウル路線で言うなら「Papa Was A Rolling Stone」や「Cloud Nine」だった。
勿論そういった曲も僕は大好きだ。60年代のデヴィッド・ラフィン、70年代のデニス・エドワーズはテンプスのリードとして輝かしい功績を残したと思う。

しかし僕は実は80年代のアリ・オリが居た頃のテンプスが一番好きだったりする。
彼の歌う「Treat Her Like A Lady」や「Lady Soul」は本当に凄い。
数年前、日本のコットンクラブにデニス率いるテンプスレビューとして来日したときもアリ・オリが同行と聞いて迷わず予約を入れた。
そして彼は「Treat Her Like A Lady」や「Lady Soul」を歌ってくれたのである。
「Lady Soul」を生で聴けた瞬間、思わず涙が出そうになってしまった。
憧れて、大好きだったシンガーが目の前で大好きな曲を歌ってくれたのだ。
こんな幸せな事はないと思った。

かたちあるものはいつか失われてしまう。それはどんな誰でも。
でも彼が残してくれた曲、歌唱は永遠不滅のマスターピースだ。
残念ながらデヴィッドやデニスのような絶対的評価を得たとは言いがたいが、もっともっと評価されすべきシンガーとして、
ファンの僕たちは、彼の音楽をたくさんの人に伝えていかねばと思う。

そしてアリ・オリには素晴らしい歌をありがとうございます、と今更ながらだけど伝えたい。

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