2020年5月11日月曜日

R.I.P. Little Richard, a pioneer of Rock'n Roll

リトル・リチャードが亡くなったとのニュースが世界中を巡った。
87才。近年は活動はしていなかったようだけど、1950年代からずっと活動を続けていた印象がある。

ポール・マッカートニーやストーンズの面々はじめ、多くのミュージシャンが追悼コメントを寄せていた。
まさにロックンロールの創始者の一人であり、他の誰とも違う強烈な個性を持った人だった。

自分が初めてリトル・リチャードを聴いたのは14才〜15才ぐらいのころだったか。
当時好きになったビートルズやストーンズはじめロックバンドの多くは50年代のロックンロールに影響を受けた、と知り
ならば聴かねばということで色々漁ったり、ラジオの特集を聴いていたのがきっかけ。

当時のFMラジオで「ロック30年の歴史」みたいな特集番組があって、1956年から1年ずつ、
その年のロック・ポップのヒット曲を紹介するという素晴らしい番組があって、それを欠かさずカセットテープに録音して聴いていた。
自分が生まれるはるか前の1956年はビル・ヘイリーと彼のコメッッツの「Rock Around The Clock」からスタートして、
エルヴィスやチャック・ベリーと合わせて「Long Tall Sally」が紹介されていて、強烈なその歌声に痺れてしまった。
ちなみに「Rock Around The Clock」は1955年のヒット曲だけど、多分この曲からロックンロールが始まったということで、
そうしたのかな。

リトル・リチャードがピアノプレイヤーだったのも面白かった。
自分自身、エレキギターを手にする前はキーボードをと思っていたから、
ピアノでこんなにワイルドに出来るということを見せつけてくれたのがリトル・リチャードだったのだ。

1950年代という時代に、ゲイであり黒人であったことは本当に大変だったのだろうし、
数多くそういうエピソードが残されている。
パット・ブーンにカバーされて、カバーできないような曲として作ったのが「Long Tal Sally」だとか。
1970年代以降は、テレビのインタビューなんかでオバちゃんキャラ全開になってて面白い。
極め付けはこのグラミー賞のプレゼンテーターとして登場した時だろうか。



リトル・リチャードといえばジミヘン。
ジミがデビュー前バックミュージシャン稼業をしていた頃に、リチャードのバックバンドにいたが、
「アタシより目立つんじゃないわよ!」と怒られたエピソードが最高に好きだ。
どっちもめちゃくちゃ目立ってたんだろうな、と妄想も楽しい。

ジミはいくつかの曲に録音でも参加しており、ジミが有名となった後、
あたかも「共演アルバム」かのように編集盤がいくつも出された。
幸い(?)僕らの世代ではそういうレコードは共演じゃないよ、というガイドブックぐらいはあったので、騙されずに済んだが、
それでも聴けばリトル・リチャードも、ジミ(というかバックバンド)も素晴らしいので、今聴いても楽しい。

そんな中でも大好きなのがこの曲。
これは正確にはリトル・リチャードのバックバンドのThe Upsettersのインスト曲のシングルなのだけど、
ほぼジミヘン。



リトル・リチャードの歌う曲ではこれかな。


リトル・リチャードのありよう、振る舞いはその後Princeにも受け継がれている。
そう、ロックンロールの創始者でもあり、ファンクの原型でもあったのかもしれない。

強烈な個性とも渡り合う、強烈な個性。
ロックンロールという最高の音楽をありがとう、リトル・リチャードに感謝。

↓好きな写真。リトル・リチャードとバックバンド時代のジミヘン。
確かにジミはちょっと目立ちすぎかもしれないね。二人とも最高!




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