2020年2月10日月曜日

1990の冬 その2:ローリング・ストーンズがやってきた

前回書いた1990年の冬の話の続き。
2月に入り、東京の親戚の家に間借りをさせてもらい、
大学受験に臨んだ。
その合間に、ちょうどローリング・ストーンズがやってきたのだ。
待望の初来日公演。空前絶後の東京ドーム10日間公演。
必死でチケットを抑え、3回通った。

日本中がストーンズで大変な騒ぎになっており、連日ニュースやスポーツ新聞なんかも
ストーンズの来日を大々的に取り上げていた。

1990年のストーンズというのは、長いことミック・ジャガーとキース・リチャーズの不仲が続いており、
空中分解寸前というところだったけど1989年に久しぶりのアルバム「Steel Wheels」を出してツアーを再開、
ついに日本公演も実現ということで、まさしく再スタートを切ったタイミングだったと思う。

来日公演ではこれまでずっとレコードやカセットテープで夢中で聴いていた曲をたっぷりと演奏してくれた。
「Paint It Black」とか「Ruby Tuesday」なんてブライアン・ジョーンズが在籍した頃の曲を聴けると思ってもなかったし、
「Midnight Rambler」はミックとキースの絡みもあったりして最高にかっこよかった。

あの来日からもうすぐ30年というから、ちょっと驚いてしまう。
ストーンズはもうすぐまたアメリカツアーを開催するという。
日本にもまた来てくれるかもしれないし、そう願いたい。

10代の時にストーンズをきっかけにリズム&ブルースや古いブルースを聴くようになって、
本当によかったと思う。
あの頃に聴きかじった音楽は今聴いても最高だと思えるし、30年以上に渡って楽しめる音楽というのは、
本当にすごいことだ。

数年前にこの時の東京ドームのライブも正式に映像作品として発売された。
ミックのMCやキースの決めのポーズまで、鮮明に記憶の中にあるものを再確認できてとても楽しい。




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