2019年1月15日火曜日

Make It With You

先日のキンムギーズのライブで演奏した「Make It With You」
オリジナルは白人バンドのBreadで、これが1970年6月に大ヒットしたんだけど、その後多くのアーティストにカバーされている。
とりわけソウルミュージック、R&B方面ではある意味スタンダード化していて、それぞれのバージョン、アレンジに工夫や解釈があって面白い。

この時代はロック・ポップスとソウルミュージックの交差・融合が盛んになった時代で、
キャロル・キングの「You've Got A Friend」や「It's Too Late」
クロスビー・スティルス&ナッシュの「Love The One You're With」のように
ソウルミュージックの定番曲の一つになっている。

まずは定番のアリサ・フランクリン。
伝説の1971年、フィルモアウェストでのライブ映像より。


ほぼ同じ時期にシュープリームズもカバーをしている。1971年の作品。


リリースが1970年というから、もっとも早くカバーしたアーティストかもしれないのが、
The Main Ingredient。
割と原曲に忠実な感じもする。


アース・ウインド&ファイアも初期にカバーをしていて、これも素晴らしい。
この当時にはすでに定番化していたといえる。


のちにフィリップ・ベイリーはソロで再カバー。
アダルトな、ベッドタイムミュージック的な仕上がりで、これも素晴らしい。
1999年の作品。


テディ・ペンダーグラスもカバー。
フィリップのファルセットに対して、テディの低く太いテナーボイスも魅力的。


対してウィスパーズは時代の流れか、1977年にとてもダンサブル、ディスコ的にアレンジしてカバー。
こういう風にいろんなアレンジに耐えうるってのもスタンダード化の要件かもしれない。


ソウルミュージック界隈でヒット、定番となるとジャズ方面からのカバーも増えてくるのが自然な流れ。
ルー・ドナルドソンのこのカバーもめちゃ気持ちいい。


そして当然?のようにレゲエでもカバーされる。
キャロル・トンプソンとシュガー・マイノットのデュエットによるカバー。


最後に、キンムギーズでのライブで参考にしたのは大好きなミーターズのカバー。
彼らはこの曲をスタジオ録音は発表していなくて、後年リリースされたライブアルバムに収録されているが、
他のライブ音源でもカバーをしているので、ライブの定番レパートリーだったと思われる。


素晴らしい名曲でスタンダードなので、また歌いたいと思う。
そして是非若い人たちにも是非演奏、歌ってみてほしい。
様々な解釈ができるし、男女問わずカバーできる曲なので。



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