2026年4月5日日曜日

映画「ストリート・キングダム」

今日の午後は、吉祥寺UPLINKで、
映画「ストリート・キングダム」を観てきた。

70年代の終わりから80年代初頭にかけて、
”東京ロッカーズ”と称されたアンダーグラウンドシーンの、
バンド、ミュージシャン達の物語として、
素晴らしい内容だった。

監督をした田口トモロヲさん自身も、「ばちかぶり」なんかで、
インディーズで活躍をした人だけに、同時代のことをよく理解している。
俳優さん達の演技も、迫真に迫るものばかりでクオリティが高かった。

紅蜥蜴、FRICTION、STALIN、ZELDA、S-KEN、じゃがたら・・・。
この時代、このムーブメントを語るときに外せない名前ばかりだ。

自分がロック等の音楽を聴き始めたのが85、86年頃。
テレビの「ベストヒットUSA」や、音楽雑誌が情報源だったけれど、
その中でも「宝島」や「FOOLS MATE」といった雑誌は、
日本のインディシーンを深く取り上げていた。

そんな中で、今回映画に登場したグループやアーティストの名前を知った。
STALINやじゃがたらは、過激なステージパフォーマンスの話が、
伝説のように語られていて、なんだかおっかない連中だなと感じた。
でも、そんな中でもFRICTIONの最初のアルバム「軋轢」を聴いて、
そのかっこよさに痺れた。
音楽としてこんなにソリッドで、かっこいいものがあるのか!と感動をしたのだ。

またじゃがたらは、THE FOOLSや山口冨士夫といった面々と繋がり、
大編成のファンク、アフロ志向のサウンドの面白さに気づくことができる、
きっかけになるバンドだった。
80年代の半ば以降、MUTE BEATやTOMATOSなんかとも共演をしていて、
ストレートなロックだけじゃない、幅の広くて深い音楽シーンを
作っていたと思う。
東京ロッカーズのムーブメントはもう終わっていたのかもしれないけれど、
そこから生まれた新しい流れを、岐阜の田舎の少年も、
ほんの少しだけ感じることが出来ていたと思う。

映画のハイライトとも言える場面で、
じゃがたらの「もうがまんできない」が流れる。
熱い気持ちが込み上げた。

映画の中でもメッセージとしてアケミの言葉
「おまえはおまえの踊りを踊れ」
が使われる。

この東京ロッカーズの一連の流れを、
その言葉に準えるなら、
「おまえはおまえの音を鳴らせ」
ということなのだと思った。

映画のサブタイトルにも「自分の音を鳴らせ」とある。
このムーブメントの中心にいた人たちの、
かっこよさの本質はそこにあるんだな、と改めて悟った。

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