2025年11月15日土曜日

FREEFUNK & サイモンガー・モバイルLIVE(11/9/2025)

先週の日曜日は新宿Golden Eggで、FREEFUNKとサイモンガー・モバイルのライブ。
サイモンガー・モバイルのお二人が豊橋に拠点を移す直前での、
都内でのライブということもあり、多くのお客さんが来てくれた。
サイモンガー・モバイルはこれからも東京でもライブをやるということなのだけど、
一つの区切りということになるのかな。

Golden Eggでの共演ライブは本当に数年ぶり。
おそらくコロナ前までが最後のタイミングで、
そのあとは2022年に大阪の7Peace周年イベントでご一緒したものの、
都内での共演はなかった。

サイモンガー・モバイルとは本当にいろいろとライブをやった。
Lady n@n@を交えたイベントも出てもらったし、
高円寺Jirokichiでも出演してもらったりした。
FREEFUNKのレコーディングには、サイモンガーさんが数曲参加をしてくれている。
とりわけ2021年の「FUNK MESSENGERS」では、
”P-Funkって・・・なんだ!?”という曲ではかなりフィーチャーさせてもらったり。

自分たちからすると、サイモンガー&ファンクという、日本後ファンクバンドの
先駆者として、常に背中を見てきたし、面白い!かっこいい!と
気になるバンドの中心人物として、尊敬の気持ちを今も持ち続けている。

こうやって共演ライブで、最高の夜を過ごせたことは他に替えようのない名誉だ。

また東京でも、あるいは豊橋や名古屋、岐阜あたりでも
共演をしたい。
来年はFREEFUNK30周年。
メモリアルな一年にしたいと思っているので、
そこにはぜひサイモンガー・モバイルの力も借りたいなと願っている。

2025/11/9 (SUN)
FREEFUNK set list

1. 人間解放戦線ブギー
2. Musicology [Prince]
3. Easy Listening Syndrome
4. 大丈夫 大丈夫
5. Let’s Make A Better World [Dr.John]
6. 紫の夜 Purple Night
7. PDCA (サイモンガー・モバイル)
8. 豆と毛糸(サイモンガー・モバイル)
9. Not Just Hot But Spicy
10. 自由自在
11. Thank You [Sly & The Family Stone]
encore
12. Flashlight [Parliament]

@freefunk

♬ オリジナル楽曲 - FREEFUNK

2025年11月2日日曜日

Lettuce Live!!

10月30日の夜は渋谷DuoでファンクバンドLettuceのライブ。
彼らのライブを観るのは随分久しぶりの気がする。
以前にFuji Rock Festival、Billboard Live Tokyoでの単独ライブを観たが、
それもかなり前でちょっと記憶が曖昧だ。
Fuji Rockの時は2008年のアルバム「Rage!」にも収録されていた、
カーティス・メイフィールドの大名曲「Move On Up」を演奏して、
爆発的な盛り上がりだったのがとても印象に残っている。

今回はDuoという至近距離で楽しめるライブで、
音像もすごく近い距離感のサウンドで最高だった。
JBやTower Of Powerのようなタイトなファンクはもちろん、
ミーターズとかも彷彿とさせるようなインストファンクも、
彼らの手にかかればお手のもので、見事だった。

Duoという会場の特性上、ぶっとい柱に阻まれて鍵盤とボーカル、
サックスの人は全く見えなかったので、しっかりと視界に入る、
ギター、ドラムス、ベースの三人をじっと見据えて楽しんだライブだった。

昨今はこういう自由度の高いインプロビゼーションも交えるファンクバンドが、 すっかり減ってしまったように思う。
ファンクを標榜するグループやアーティストはいるのだけど、
どこか型にハマっているというか・・・。
もしくは、日本に限らずだけどシティポップ的、メロウに寄りすぎる傾向がある。
その点、Lettuceはファンクの純度が高くて最高に楽しい。
カバーもある意味節操なく色々とやってくれるし、
ファンクって、こうじゃなきゃ!と確認させてくれるバンドなのだ。
もっともっと、こういうライブを堪能させてほしいものだ。


ライブ終了後は、ハロウィーン前日の渋谷の喧騒を抜け出し、
地元の武蔵小金井のお気に入りのワインバーへ。
美味しい料理と美味しいワインで、これまた最高の時間を過ごした。

いつも書くことだけど、最高の音楽と最高の食事。
これに勝る至福の時間、幸せはないなと思う。
素晴らしい夜だった。

2025年10月16日木曜日

Fly On, D'Angelo!

衝撃のニュース。
D'Angelo ディアンジェロが膵臓癌のために亡くなった。
数ヶ月前だったか、ライブ出演を体調不良でキャンセルしたという
ニュースがあったので、心配をしていたのだけど、
まさかこんなことになってしまうとは。言葉が出ないほどに衝撃だった。

自分の中でのディアンジェロは、
若きソウル・ファンクの継承者であり革新的なアーティストだった。
そして、年齢も近く、まさに”同時代を生きた”人だった。

最初にディアンジェロの音楽を聴いたのは、
1995年。彼のデビュー作「Brown Sugar」は大変な話題となり、
ラジオでもかかりまくっていた。
自分は音楽業界で働き始めた2年目で、当時働いた会社は輸入レコードの卸・販売を
メインとしていたので、勿論ディアンジェロのレコードはものすごく売れた。
Hip Hopやクラブミュージックが全盛の時代で、R&BもHip Hopの影響を受けたサウンドが
主流だったように感じていた。
その中でもディアンジェロの音楽は、勿論Hip Hopのテイストも強くはあったけれど、
どこか浮遊感のある独特のサウンドで、70年代のソウルミュージックの雰囲気を感じた。

その後数年はアルバムリリースもなかったので、正直忘れかけていたが、
2000年にリリースされた「VooDoo」は、時代を変える革命的な音楽だった。
スライの「暴動」にも通じるような、リズムの新しい捉え方を感じたし、
これは本当に新しいファンクだ、と強く感じたものだ。

その後は、断片的なリリースやゲスト参加曲はあったけど、
毎年のように「Dはアルバムを作っている、もう直ぐ出る」という
都市伝説だけが音楽雑誌や関係者の間で語られていたことを覚えている。

それから14年も経ち、突然のようにリリースされたのが「Black Messiah」だった。
「VooDoo」よりもさらにファンク度高く、独自のサウンド世界を作り上げた印象だった。
その後にまさかの来日ライブで、一度はSUMMERSONICで、二度目はパシフィコ横浜で
ライブを観ることができた。
元THE TIMEのジェシー・ジョンソンをギターに迎え、完全にファンクバンドとしての
立ち振る舞いが最高にかっこよかった。
夜空の下で聴いた「Untitled」は、今でも思い出すだけで鳥肌が立つ素晴らしい演奏だった。

同時代を生き、デビューからその最後までをも見届けてしまったことは、
良いのか悲しいことなのか、よくわからない。
多分その両方だ。

正直いってスライ・ストーンも、プリンスも。ディアンジェロもいない世界だなんて、
なんとつまらないのだと思ってしまう。
残してくれた3枚のアルバムはいずれも永遠の名盤。
これからも聴き続け、語り続けていきたい。

Fly On, D'Angelo!
Thank you for your music & creativity.