2010年6月9日水曜日

Feel Like Makin' Love

最近YouTubeのFREEFUNKのチャンネル(登録してくださいね!)に、
今年2月にジロキチに出演したときに演奏した「Feel Like Makin' Love」の映像をアップしました。

いうまでもなく、ロバータ・フラックのあの名曲です。
もはやソウルクラシック、カバーする人の数は多く、ちょっと調べてみただけでも、
ジョージ・ベンソン、ボブ・ジェームズ、マリーナ・ショウなどなど。
良い曲というのは、聴く方も勿論だけど、演奏する側もやってて気持ちよくなります。
「Feel Like Makin' Love」はまさにそういう曲で、意外にシンプルなコード進行が、延々とループして、繰り返したくなるような作りになっていて、実際ずっとつづいてしまったりします。

我々がこの曲を演奏する際に参考にしたのは、実はディアンジェロのバージョンでした。
彼は2000年の傑作「Voo Doo」の中でこの曲のカバーを披露しており、それはもう素晴らしい出来だったのです。



アルバム全体のトーンは少しダークで、「暴動」の頃のスライのような乾いた質感で統一されており、
「Feel Like Makin' Love」もオリジナルの持つ優しさや美しさよりは、ディアンジェロの(この頃の)肉体のような引き締まった、
ファンク体質な印象が強い曲でした。ホーンリフもとてもPファンクぽい仕上がりだったし。

2007年にORITOさんとライブ共演をしたときも、セットリストの候補に僕からこのディアンジェロ版を挙げさせてもらったのですが、リハーサルの回数なども限りがあり、結局実現はしませんでした。
でもORITOさんはその前後のライブから、持ち歌カバー曲の「Let's Get It On」に「Feel Like Makin' Love」のサビを乗せるようなアドリブをよくやるようになりました。
ご存知の通り、結果この2007年ライブはORITOさんとの最後の共演となってしまい、もう一緒に演奏する事は出来なくなってしまいました。
ということで「あのライブでもしこの曲の演奏が実現していたら」という想いがずーっと心にあったので、2月のジロキチではトリビュートという意味も重ねて、この曲を演奏したわけです。

FREEFUNKとしては珍しく2000年代のR&B経由のカバーという事になるのですが、そこは70年代云々ではなく、曲と演奏の良さ、そして何よりこの曲をやる意味を重んじて選んだチョイスでした。

で実際、我々の演奏を聴いてみると、リードボーカルをとる芽芽ちゃんの声質、ボーカリゼーションにすごくマッチしている曲だと思います。演奏についても、元々のファンク体質と、この曲ならではのしなやかさが同居するようなアレンジと演奏も出来ているんじゃないかと。
ディアンジェロとSoultronicsのような感じをまんま、ではなくファンクバンドが演奏する「Feel Like Makin' Love」としてなかなか良い出来じゃないか、と自負していますので是非動画も見てください。

2010年6月6日日曜日

Sweet Sticky Thing! オハイオプレイヤーズLive at Billboard Live

昨夜は、六本木のビルボードでシュガーフット率いるオハイオ・プレイヤーズのライブを、FREEFUNKクルー(芽芽ちゃん、ESP、シバケン)と一緒に見て来ました。
今回は気合い入れて、予約の段階で整理番号2番をゲット。当然17:00の開場前に到着してカブリ付きの席をゲットしましたよ。



シュガーフットは数年前に病気で倒れており、病状が心配ではありましたが、見事復帰してくれました。おそらく右半身に後遺症が残っているようで、ステージに上がるのも介添えを必要としてたし、ステージでもマイクスタンドに摑まりながら歌っていたのですが、やっぱりシュガーフットのあの笑顔を見ちゃうと、グッと来ます。存在感が違う。
今回は実質シュガーフットのソロプロジェクトなんだけど、オハイオプレイヤーズ自体来日は1996年が最後のはずなので、実に14年ぶり。14年前はゴンゾーと行きました!

さて内容ですが、バンドメンバーが若くなった事もあって、演奏はタイトで良かった。
ホーンセクションも3人いて、キーボードの人は勿論、ベースの人も皆歌えるので、演奏のクオリティは高かったと思います。
記憶を辿ったセットリストなのでちょっと曖昧ですがこんな感じだったと思います

Band Introduction
Sweet Sticky Thing
Who' She Coo?
Skin Tight
Honey
Fopp
Heaven Must Be Like This
Pain
Funky Worm
I Want To Be Free
Love Rollercoaster〜O-H-I-O (Medley)
(encore)
Fire

オープニングはシュガーフット抜きでイントロ的に1曲やるのは予想出来たけど、意外な選曲で「Sweet Sticky Thing」でした。
ニューアルバムに向けてスタジオ録音もし、ステージでも毎回のようにこの曲をプレイしているFREEFUNK一行は当然これだけでテンション上がり、芽芽ちゃんは既に泣きそう!な状態でした(笑)。あ、俺もちょっとヤバかったけど。

シュガーフットは「Skin Tight」からステージに。この時点でやっぱり総立ちになりました。この曲のベースリフは本当に格好よい。
その後いろんな人がそのまんまパくっているという、もはやファンク定番リフだと思います。
それにしてもシュガー、背小ちゃいなと思った(笑)。なんか、こういうオジさん大阪あたりに居るよなあ、って。
でっかいベルトのバックルとか、ギラギラの指輪とか、年はとっても「Pimp」なファッションが似合う!

選曲は良い意味でも妥当にヒット曲、有名曲を織り交ぜており、文句無し。もう少し演奏時間があれば「Jive Turkey」とかやったのかな。個人的には「Honey」をやってくれたのが本当に嬉しかった!これも大好きな曲なのです。
しかもシュガーフット、目の前の女性客(僕の隣)の人見ながら、エッチな仕草をずっとやってました。エロオヤジ!

あとはシュガーフットがいったん捌ける間にバンドで演奏したのがウエストバウンド時代の2曲「Pain」と「Funky Worm」。「Pain」は以前観た時も演奏していたので予想していたけど、「Funky Worm」は来るかな〜、という感じでしたので実際やってくれたのは嬉しかった。この曲は、キーボードの人がとても善戦していて、オリジナルのジューニーのあの変態的な感じを見事に再現していました。
会場内のおそらくヒップホップ方面から好きになったファンは大喜び!ジューニー好きな僕も歓喜!



ライブ最後はヒット曲「Love Rollercoaster」、そのまま定番「OHIO体操」に突入。
そしてアンコールはやはり「Fire」この曲のかっこよさは本当に尋常じゃない。完成度の高い曲だと思います。
あっという間にライブも終わり、余韻にしばし浸ってしまいました。

90年代に3回程ライブを観た者としては、シュガーフットのギタープレイも聴きたかったとか、確実にあの頃より衰えてはいるのは伝わったとか、
そういう少し寂しい想いが無い訳ではありません。
でも、彼が年を重ねたのと同じだけ、僕らも年を重ねている。
そうやって「一緒に」年を重ねて、でももうやって時々会えて良かったなと思いました。
何より、世代を超えて愛される名曲をいっぱい残してくれているのだから、これからまた新しい世代の人にも出会う事があるのかもしれないから。

立って歌えなくなっても、次にまた日本に来てくれたら絶対にライブに行こうと思いました。
I love you, Sugarfoot!

写真は終演後に皆で六本木の居酒屋で大反省会(笑)。盛り上がりましたよ。

2010年6月1日火曜日

R.I.P. Ali Ollie Woodson!!

日曜のライブの余韻醒めやらぬ中、衝撃的なニュースが。
『元テンプテーションズ、アリ・オリ・ウッドソン2010年5月30日に死去。58歳。』

何という事だろう。まだ58歳、亡くなるのには早すぎる。
体を悪くしていたのはニュースでも伝えられていたが、まさか亡くなってしまうとは・・・。

僕にとってアリ・オリは類い稀なる才能を持ったソウルシンガーであり、「ディープ」という言葉がこれほど似合う人もいない。
そのディープさとは、彼の歌の表現力の深さであり、つまり彼自身の魂の持つ深み、だったと思う。
一般にテンプテーションズといえば、60年代の「My Girl」や「Just My Imagination」、「Get Ready」あたりのイメージであり、
70年代のサイケソウル路線で言うなら「Papa Was A Rolling Stone」や「Cloud Nine」だった。
勿論そういった曲も僕は大好きだ。60年代のデヴィッド・ラフィン、70年代のデニス・エドワーズはテンプスのリードとして輝かしい功績を残したと思う。

しかし僕は実は80年代のアリ・オリが居た頃のテンプスが一番好きだったりする。
彼の歌う「Treat Her Like A Lady」や「Lady Soul」は本当に凄い。
数年前、日本のコットンクラブにデニス率いるテンプスレビューとして来日したときもアリ・オリが同行と聞いて迷わず予約を入れた。
そして彼は「Treat Her Like A Lady」や「Lady Soul」を歌ってくれたのである。
「Lady Soul」を生で聴けた瞬間、思わず涙が出そうになってしまった。
憧れて、大好きだったシンガーが目の前で大好きな曲を歌ってくれたのだ。
こんな幸せな事はないと思った。

かたちあるものはいつか失われてしまう。それはどんな誰でも。
でも彼が残してくれた曲、歌唱は永遠不滅のマスターピースだ。
残念ながらデヴィッドやデニスのような絶対的評価を得たとは言いがたいが、もっともっと評価されすべきシンガーとして、
ファンの僕たちは、彼の音楽をたくさんの人に伝えていかねばと思う。

そしてアリ・オリには素晴らしい歌をありがとうございます、と今更ながらだけど伝えたい。