2024年4月16日火曜日

FREEFUNK LIVE -久々の曲-

日曜は新宿Golden EggでのFREEFUNKライブ。
久しぶりの曲をいくつか演奏した。

オリジナルでは「陸橋」、「Untitled Jam」。
「陸橋」は自分の故郷、岐阜のことを歌った曲だ。
演奏するのは8、9年ぶりぐらい?
4枚目のアルバムに収録した曲なので、その頃のツアーではよく演奏をした。
ここ最近、仕事やプライベートで帰省することもあり、
岐阜駅で東海道線に乗るたびに、この曲のことを思い浮かべていた。
FREEFUNKぽくない、ちょっとポップな曲調だけど自分の作ったものだから気に入っている。
今はもう失われてしまった、岐阜の市内中心地の光景だ。

もうひとつの「Untitled Jam」はさらに古い曲で、演奏をするのは12、3年ぶりぐらいだろうか?
オリジナルのスタジオ録音は何かの時に発表したかと思うけど、
今はどこでも聴けない。
インストのファンクナンバーで、勢いで演奏したファンクジャムという感じ。
エディ・ヘイゼルとかファンカデリックの雰囲気ぷんぷんの曲だと思う。
ライブでは後半にエスパーのトランペットソロを入れて、ちょっと70年代マイルスのような雰囲気になったり。

カバー曲では、追悼マリーナ・ショーということで「Street Walking Woman」を久しぶりに演奏した。
桃花がFREEFUNKに加わった最初のツアーの頃はよく演奏をした。
今じゃスタンダードの1曲だけど、やはり演奏するのは楽しいし、あのグルーブ感を出すのはとても難しい曲だ。

そんなわけで、最近はレアな曲も色々入れたりとして、
面白い選曲、内容になっていると思う。

次回FREEFUNKライブは同じく新宿Golden Eggで、
5月12日!
また何かネタを仕込みたいところだ。

FREEFUNK Live at Golden Egg
14 April 2024

Set1
01. Freefunk Shuttle
02. Baby I Love You
03. 陸橋
04. レコード
05. Street Walking Woman [Marlena Shaw]
06. Super Duper Love [Sugar Billy]
07. Untitled Jam
08. 真夜中のドア [松原みき]
09, お前は本当に幸せかい

Set2
10. Electric Lady (She's Foxy)
11. Jump &Shoot
12. 日常
13. The Spirit [inst]
14. カセットテープ
15. Nothing Compares 2 U [Prince]
16. Not Just Hot But Spicy
17. Midnight Jam
18. Flashlight [Parliament]

2024年4月6日土曜日

5月3日はMimiさんとライブ!

今年の連休はどうしようかな、と考えていた頃に、
Mimiさんから帰国のお知らせ。
ライブまたやりましょう!ということで5月3日、連休中盤あたりに

渋谷nobでMimiさんとのライブが決まったので告知。

年に一度のライブだけど、
演奏するほうも、観るほうも毎回新鮮な気持ちになるべく、
新しい曲、はじめて演奏する曲を入れるつもりだ。
Mimiさんの70年代80年代のオリジナル曲を演奏するのが楽しい。
ふだんの自分のバンドで演奏するような曲とは違う雰囲気や、
スタイルがあるので、刺激を受けることが多い。

Mimiさんは精力的で色々なイベント、ライブを連休前後で予定されているようだけど、
バンドスタイルでMimiさんのオリジナルからカバーまでをやるのは、
こちらの"Root Down Session Live"がメインになると思うので、
是非みなさん遊びに来てください。

Izumi “Mimi” Kobayashi & Root Down Session Band Live 2024
5/3/2024 (Fri)

小林"Mimi"泉美 帰国にあわせライブセッション急遽開催決定!
70年代より高中正義バンド、フライング・ミミ・バンド、80年代にはソロを中心に活躍をしたMimiさんのルーツとなるSoul, Funkからオリジナル曲までを演奏!
70〜80年代の日本のポピュラー・ミュージックがシティ・ポップとして再評価される中、必見!

doors open 6:30pm
show start 7:30pm
charge 3,000yen + 1ドリンクオーダー

live:
Izumi "Mimi" Kobayashi

Band musicians
YoSUKEKID (vocal, keyboard) from Ebony-B
Captain Freefunk (guitar, vocal) from FREEFUNK
Endy (bass)
Keiji Matsuo (drums) from Ebony-B
Kenji "Shibaken" Koshiba (sax) from FREEFUNK

Ayana (vocal)
Yoko Masayama (vocal)

food: sue's cafe


nob Shibuya website

2024年4月4日木曜日

オッペンハイマー

クリストファー・ノーラン監督の最新作品「オッペンハイマー」を鑑賞した。
ノーラン作品は必ず映画館で観るようにしている大ファンだが、
今作はアメリカでの上映よりかなり遅れ、ようやく日本公開された。
題材が題材だけに、大手配給会社は見送ってしまったのだろう。

しかし、内容は素晴らしく、日本人が多く観るべき映画だと感じた。
映画は決して分かりやすくはない。
政治劇であったり、オッペンハイマー自身の内面的な話だったり、
時系列も複雑に作られていて、捉えるのに少し時間がかかる。
でも難解ということではなく、仕掛けが非常に多い映画だったと思う。

ノーラン監督がテレビで「オッペンハイマー」のことを語る時に、
その名前をしったきっかけはスティングの曲だと言っていた。
「Russians」という曲だ。
自分もノーラン監督と同世代で、同じような音楽を聴いてきたので、
この曲で同じく「オッペンハイマー」の名前を知った。
アルバム「ブルータートルの夢」は1985年発売で、
当時よく聴いた。ポリスではなく、ソロでは凄腕ミュージシャンを集めて、
ジャズやAORの雰囲気があるアルバムだった。

あれから40年近く経ったが、
世界は別の構造の冷戦状態にある。
ソ連は崩壊したが、ロシアには独裁者が君臨している。
中国も独裁政権色が強くなり、ずいぶんと傲慢な国になった。
いっぽう日本は経済的には衰退し、弱ったままでいる。
アメリカもなんだか不安定だ。かつての強大な国のイメージは薄い。

核開発は今も着々と進み、北朝鮮は物騒なミサイル発射を繰り返している。
オッペンハイマーが開けてしまったパンドラの箱は、もう戻らない。
映画でも出てくるが、まさしくプロメテウスのごとく、
功績と悪名とが入り混じる存在になってしまった。

映画「オッペンハイマー」は直接的な反戦映画とかではないが、
監督が放ったこの映画のメッセージは、
とても重たいものだ。

あと、監督の過去作品とも連なる部分は感じた。
「インターステラー」の物理学や、「TENET」あるいは「ダークナイト」にも通じるテーマがあると思う。

重厚で、見応えのある作品だった。