2026年8月30日日曜日

FUNKNOLOGY 20周年

ちょっとタイミングが遅くなってしまったのだけど、
今年はFREEFUNKの3枚目のアルバム「FUNKNOLOGY」発売から、
20年目のタイミングだ。
バンド開始から30周年でもあるので、その事を忘れてしまっていた。

2006年は、自分自身にとっても仕事を変えたり転機となる時期だった。
FREEFUNKにとっても、このアルバムのリリースの時期の前後で、
オリジナルメンバーだった、ベースのGONZOが脱退をするという事もあり、
大きな転換期だったと思う。

このアルバムを制作開始したのは2003年の後半ぐらいからだった。
ライブで演奏を始めていた「フリーファンク・シャトル」やMei-Meちゃんが歌う
「Butterfly」なんかはレパートリーだったと思う。

アルバムに向けては、トークボックスのシュウタロウ君を迎えたタイトル曲や、
オーサカ=モノレールの中田さんを迎えた「Do Your Thing」など、
色々と新しい試みも多い。
シバケンが作曲したインストファンク曲「Move It On Funk」もこのアルバム収録だ。

アルバムの楽曲のタイトルに対する”邦題”あるいは”英語タイトル”は、
BMR編集長だった丸屋九兵衛氏につけてもらった。
これも新しい試みだったと思う。

アルバムに対しては、コンセプトノートを作成したのだが、
以下のようなコンセプトを事前に立てていた。

3rdアルバムコンセプト

■セカンドアルバム「宇宙・ファンク・愛」のコンセプト
地上はいま、イージーリスニング症候群に侵されている。工場で作られた耳障りのよい、ありきたりの音楽でもって洗脳され、自由を制限され、コントロールされている。
衛星からの観測をはかるべく、文部科学省はシャトルの打ち上げを計画したが、イージーリスニング微動により、発射出来なかった。そこで、FUNKNOLOGY (ファンク力学)に基づいた技術をもつFAR EAST FUNK MOBに依頼、彼等がそろそろ来る頃である。

■■ニューアルバム「ファンクノロジー:ファンク力学基礎編」 コンセプト

20XX年、地球科学アカデミーにおいて、歴史的な理論がFar East Funk Mob(略称FEFM)より発表された。これは有史以降の数学・物理学を根底から揺るがす大発見となった。
その理論とは、数学において1+1=2というごく当たり前の数式が、彼らの唱えるファンク力学(funknology)を元に、係数funkをかけることによって、全ての答えが「1」、すなわちひとつになるというものである。その数式は以下のように表される。
自然数n
(n + n)funk = 1
よりわかりやすく説明するならば、1+1=1に100+100すらも係数funkをかけることによって1になるということである。FEFMはこの式をさらに簡素化し、ファンク力学においては
1+1=1
とすることを提唱している。
また、上記の式を展開するならば、ファンク力学の根源的な出発点も、より明確になろう。
n + n = 1/ funk
即ち、funkの元には全てはひとつになるということである。
これはファンクノロジーの定理として根幹にある考え方といえよう。

ファンクの法則
全てのものはファンクの元にひとつである


このファンクの法則は様々な影響を及ぼした。地球を汚染しているイージーリスニングシンドロームにより、
耳の穴から穴へと強い偏西風が吹き抜け、コズミックファンク欠乏症に侵されている人々を強く勇気づけるものとなった。
やがて、ファンク力学を元にしたファンクノロジー応用理論により、地球上からのファンクサイン波動を原動力としたシャトルの打ち上げを可能とした。
現在、新世紀の宇宙旅行時代に向けた、新たなシャトルの打ち上げをめざし、ファンクサイン波動のエネルギー収集を急いでいるところである。

オープニング:
それは過去か未来か・・・。
語り部がつむぐ物語、それは宇宙の真理。あらゆるものに終わりはある。しかし宇宙のリズム=鼓動は永遠のものなのだ・・・。

フリーファンク・シャトル
ファンクノロジーの法則に基づいて設計された人類初の大型シャトル。
フリーファンク・シャトルの原動力は科学的には不可能とされる永久機関であり、乗客自身のバックビート出力によおって大気圏を脱出することができるため、乗客が多ければ多いほど脱出速度も速くなるという特性を持つ。つまりそれは飛び続けること、上昇し続けること事態が目的とも言えるのである。

イージーリスニング・シンドローム(反ファンク症候群)
耳を塞ぐことなかれ これは決して怪電波ではない これはラジオの故障でもない
世界を覆う怪しい雲行き IT'S OK 耳障り 目障り まるで体をすりぬけるニュートリノ ノーソウル
薄められたダイエットコーク、ダイエットファンク、塩分控えめ  スパイス抜き
今、世界がこの症状に侵されつつある。地球上の誰もが今、下痢気味、栄養失調。穴から穴へ、耳を通り抜け、心に穴を開けてしまう恐ろしい症状、それがイージーリスニングシンドローム。
これに支配されている限り、永遠に自由はやってこない。これに身をゆだねること、それは死に等しい。ファンクの力を持ってして、その症状を消しさろうとしている。

地球にファンク
ファンクノロジーの発見以降、民衆の間ではファンクに欠けている世界情勢を憂い、地球にもっとファンクを満たすべきだ」という気運が高まった。いわゆる「地球にファンク」運動と呼ばれるものである。
以降、フリーファンクシャトルの民間活用の一環というかたちで大気圏の外からファンクノロジー・レイを放射することになるのだが、大気に滞在しているイージーリスニング.シンドロームを排除する作業を地上からは「ファンクが舞い降りる」と表現するようになる。


ファンクノロジー
耳を塞がれコントロールされている地上を今、抜け出して果てしなく突き抜けよう
今一度覚えて欲しい。世界をファンクで満たそう。そのためにはミサイルじゃなくてシャトルを打ち上げればいい。そして皆で果てしなく遊泳しつづけよう!
ファンクノロジーを持ってすれば大気圏脱出可能 FAR EAST FUNK MOBによるファンク力学理論の実践により、今地球自身がリズムを刻み始めた 地球の廻るリズムに合わせて全ての人々よ、動き出すんだ!

アルバムカバーは2001年の1stアルバム以来の、オノデラ氏によるもので、
ジャパニーズ・ファンクという事から、日本の浮世絵に通じる世界観で作り上げてくれた。

このアルバムはP-Vineから流通をされたので、自分たちの公式ショップで販売はしていないが、
現在は主要な音楽配信サービスで聴けるので、是非聴いてもらいたい。

2026年8月17日月曜日

David Byrne Live, Who Is The Sky?

13日は有明SGCホールで、15日はSUMMERSONICで、
立て続けにDavid Byrneのライブを体感してきた。
Talking Headsの「Remain In Light」は自分の中のロック・ベストアルバム10選に
間違いなく入る大愛聴盤だ。
そして2021年に公開された傑作映画「AMERICAN UTOPIA」で、
彼の最新のライブに衝撃を受け、ずっと心待ちにしていた来日ライブだった。

今回のライブでは、「AMERICAN UTOPIA」以上にバンドは多種多様な構成となり、
一体感も増してきた。
そして映画以上に感じたのが、Talkinh Heads時代の楽曲をこのバンドで、
このステージで演奏する意味だ。
名曲数多いから、懐メロのようにだってやれなくはないが、
そこを今の時代性を背負った、今の楽曲として演奏するのが、
ディヴィッド・バーンのすごいところだと思う。

直接的なメッセージや、誰かを強く批判することは歌わない。
でもステージを構成する大きなスクリーンには、はっきりと彼が伝えたいことが映る。
それも映像や写真と、音楽がシンクロすることで意味を強く持ちだすのだ。
これは本当にすごいと思った。

きっと多くの音楽家がやりたいことが、
このライブには相当詰まっていたのではないだろうか。

ディヴィッド・バーンはMCで言った。
「今の時代、愛と思いやりこそがパンクだ」
と。

それほど世界はイカれていて、
憎しみと分断を操る権力者が跋扈する世界になってしまったのだ。
僕らの住む、この日本も例外ではない。

奇しくも15日は終戦の日で、バーンは散歩中に、
武道館での戦没者慰霊式に向かう天皇陛下の車に遭遇したという。
天皇陛下のお言葉、そして時の総理大臣(名前も書きたくない)の言葉・・・。
「Life During Wartime」がリアルに響いてしまうこの時代を痛感した。

13日の有明のライブでは、細野晴臣さんに会ったということも、
MCで伝えられていた。
細野さんのラジオに出演してくれたら、最高なんだけどな、
などと期待してしまう。

パンデミックのような災害や、戦争の前では、
音楽は脆く弱い存在だ。
でも、だからこそメッセージを発すること、
そして大衆のための音楽として成立することを見事に見せてくれる、
最高のライブ体験だった。
月並みだけど、こんな素晴らしいライブを見せてくれたディヴィッド・バーンや
バンドメンバー、スタッフ、呼んでくれた日本のプロモーター、会場に心から感謝!

2026年8月7日金曜日

8月6日

 昨日から大阪に滞在で、今日8月6日の朝は、ホテルの部屋でテレビを観ていた。

広島の原爆投下の日。81年目のこの日行われた慰霊式典をテレビで観ながら、
黙祷を捧げた。

広島市長のスピーチはとてもよかった。
大国、と名指しこそしなかったけれど、アメリカやロシア、中国などのことだろう。
彼らが核兵器を弄んでいることを指していた。
イスラエルだってそこに含まれる。

NHKは市長のスピーチの間、高市首相にずっとカメラをフォーカスしていた。
何を伝えるべきなのか、よくわかっている。
いつだって「主役は私」の首相も、この時ばかりは主役じゃないと思っていたのかも。
首相の表情をずっと見ていて、確信した。
この人は核兵器のことも、戦争のことも大して考えていないと。
案の定、スピーチでも非核三原則を微妙に後退させる布石を打っていた。


日本は今、とてつもない危機に瀕している。
経済においても止まない円安と物価高だし、
戦争に対する認識も、本当に危うい首相を担いでしまった。

かつてないほど、危機を感じる。
そんな朝のテレビの光景だった。

広島の街はもう10年近く訪れていない。
子どもたちも大人になったが、広島に連れていったことがないことを、
とても後悔している。
また訪れて、原爆ドームや資料館も訪れたい。

写真は10年前の訪問時のもの。
ここに写った子どもたちも、きっと成人しているのだろう。
語り継いで行かなくてはいけないことがたくさんある。
戦争のこと、核兵器のこと。