最近YouTubeのFREEFUNKのチャンネル(登録してくださいね!)に、
今年2月にジロキチに出演したときに演奏した「Feel Like Makin' Love」の映像をアップしました。
いうまでもなく、ロバータ・フラックのあの名曲です。
もはやソウルクラシック、カバーする人の数は多く、ちょっと調べてみただけでも、
ジョージ・ベンソン、ボブ・ジェームズ、マリーナ・ショウなどなど。
良い曲というのは、聴く方も勿論だけど、演奏する側もやってて気持ちよくなります。
「Feel Like Makin' Love」はまさにそういう曲で、意外にシンプルなコード進行が、延々とループして、繰り返したくなるような作りになっていて、実際ずっとつづいてしまったりします。
我々がこの曲を演奏する際に参考にしたのは、実はディアンジェロのバージョンでした。
彼は2000年の傑作「Voo Doo」の中でこの曲のカバーを披露しており、それはもう素晴らしい出来だったのです。
アルバム全体のトーンは少しダークで、「暴動」の頃のスライのような乾いた質感で統一されており、
「Feel Like Makin' Love」もオリジナルの持つ優しさや美しさよりは、ディアンジェロの(この頃の)肉体のような引き締まった、
ファンク体質な印象が強い曲でした。ホーンリフもとてもPファンクぽい仕上がりだったし。
2007年にORITOさんとライブ共演をしたときも、セットリストの候補に僕からこのディアンジェロ版を挙げさせてもらったのですが、リハーサルの回数なども限りがあり、結局実現はしませんでした。
でもORITOさんはその前後のライブから、持ち歌カバー曲の「Let's Get It On」に「Feel Like Makin' Love」のサビを乗せるようなアドリブをよくやるようになりました。
ご存知の通り、結果この2007年ライブはORITOさんとの最後の共演となってしまい、もう一緒に演奏する事は出来なくなってしまいました。
ということで「あのライブでもしこの曲の演奏が実現していたら」という想いがずーっと心にあったので、2月のジロキチではトリビュートという意味も重ねて、この曲を演奏したわけです。
FREEFUNKとしては珍しく2000年代のR&B経由のカバーという事になるのですが、そこは70年代云々ではなく、曲と演奏の良さ、そして何よりこの曲をやる意味を重んじて選んだチョイスでした。
で実際、我々の演奏を聴いてみると、リードボーカルをとる芽芽ちゃんの声質、ボーカリゼーションにすごくマッチしている曲だと思います。演奏についても、元々のファンク体質と、この曲ならではのしなやかさが同居するようなアレンジと演奏も出来ているんじゃないかと。
ディアンジェロとSoultronicsのような感じをまんま、ではなくファンクバンドが演奏する「Feel Like Makin' Love」としてなかなか良い出来じゃないか、と自負していますので是非動画も見てください。
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