2023年12月31日日曜日

2023年は・・・

2023年もあと少し。
例年通り、今年がどんなだったか振り返ってみる。

2023年初に誓ったのは「Groovyな一年にする」こと。
ちょっと抽象的すぎたかもしれないけれど、
思っていたことは人生を楽しく、好きな仲間や人たちと一緒に面白いことを繰り返す。
音楽も、仕事も、プライベートも。
さて、どうだっただろうか。

FREEFUNKでは今年はツアーはやらなかったけれど、
5月のシバケン20周年ライブ、12月のクリスマスライブと、
面白い内容のライブを色々できたのは良かった。
他にも、ミミさんとのセッションライブも今年も開催できたし、
プリンストリビュートライブも大変な盛り上がりにすることができた。
キンムギーズではメンバーも変わり、よりROCKとSOULのサウンドが明確にブレンドできて、
良かったと思う。

ライブはたくさん観に行くことができて良かった。
コロナが空けて、日常が戻ってきたことが大きいと思う。
ジョージ・クリントンの来日は最高に嬉しかったし、ドミ&JDベックや、ジョン・バティステなど、
若い世代の音楽もライブで触れることができて、刺激的だった。
Ellieさんの30周年ライブも、とても感慨深かったし、若い頃の自分のことを思い出す、 そんなライブだった。
自分の好きな音楽、大事なものがすごく明確になることが多い1年だった。

プライベートは、それほど旅行にはいけなかったけれど、
色々と充実していたので良かった。

以下、Instagramで振り返る2023年。

今年は急激な円安もあって、楽器を買ったりするより、大事にメンテナンスをすることを心掛け、
しばらく使っていなかった楽器たちをメンテナンスしてあげた。
どの楽器も、90年代に購入したものが多いので、しっかりと使えるのがありがたい。
こちらは1974年のストラト。今やヴィンテージ。


仕事で行った小樽。
寒かったけれど、いい景色だったし食べ物も美味しかった。


ミミさんとのライブセッション。
毎回刺激を受ける、楽しいライブだ。
来年もまた一緒に出来たらいいな。


5月にはシバケンの加入20周年ライブ。
久しぶりに凛凛もゲスト参加してくれて、とても嬉しかった。
nobはFREEFUNKの大事なホームになってきた。


家族で行った旅行は、清里。
インバウンドの波も来ていない、静かな街。
それが良い。また来年も行けたら。


ジョージ・クリントンのライブを久々に。
やはりこの音楽が最高に好きだ!とあらためて認識。
FUNK is my lifeだ。


例年より行く回数は少なかったけれど、大阪で。
7 Peaceに飲みに行ったら、愛ペガチームと遭遇という偶然、いや必然。
楽しかった!来年はまた共演ライブをやりたい。


我が青春のローリング・ストーンズのニューアルバム。
素晴らしい出来だった。
80歳でもロックンロールできることを証明するってすごい。
尊敬!



今年買った中でもお気に入りのマフラー。
歳とったら、なるべく明るい色の服を着ようと思う。
ついつい黒ばかりになりがちだから・・・。


今年何度も感じた、30年同じ音楽を聴いたり、同じお店の食事を楽しむことの素晴らしさ。
このアルバムもそんな1枚。
たぶんこれからも聴き続ける。


2024年を、最高の1年にできるようにしたいし、
世界に平和が訪れることを願っている。

2023年12月29日金曜日

ビリー・ジョエルのライブ予習

年内の仕事もなんとか納まり、昨夜は吉祥寺で、
ビリー・ジョエルのシェイスタジアムでのライブを収録した映画を観てきた。
来月には待望の来日ライブがあるので、その予習ということで体感をしたが、
本当に素晴らしいライブだった。

ビリー自身のパフォーマンスの充実しているし、
バンドのクオリティも素晴らしい。
多彩なゲストがまた豪華ですごいのだけど、
トニー・ベネットと一緒に歌う「New York State Of Mind」は、
自分が中学生の頃に夢中で聴いて、自分でもピアノを弾いて歌った曲だったから、
感涙してしまった。
歳を重ねると涙もろくなるのは、仕方ないのかな。

終盤にはビリーにとっても憧れのポール・マッカートニーが登場する。
シェイ・スタジアムとの関わりでいけばポールもまたビートルズ時代からの歴史があるので、
観客も大変な盛り上がりだった。
というかポールとビリーの共演って、凄すぎる。
最終曲はポールがピアノを弾き「Let It Be」を歌うので、
いいとこをポールがさらっていった感が否めないが、
嬉しそうに一緒に歌うビリーを観て幸せな気持ちになれた。

映画では各曲の対訳もしっかり字幕で入れてくれていて、
ビリーの歌の世界と、あらためて向き合ういい機会だった。
とりわけはっとさせられたのは、労働者のことをうたった「アレンタウン」だ。
不況が訪れ、街が廃れていく。

この曲が描かれたのは1983年で、自分が聴いたのはその数年後だった。
まだ中高生だったけれど、世の中はバブルに浮かれ、
謎の景気と熱狂だったから、「アレンタウン」で描かれたことはあまりピンと来なかった。
でも、現在の日本人にとっては、この曲で歌われる光景は、より切実に伝わるのではないだろうか。

Well we're living here in Allentown
And they're closing all the factories down
Out in Bethlehem they're killing time
Filling out forms
Standing in line

僕らはここアレンタウンに住んでいる
工場は閉鎖されていく
ベスレヘム郊外では
時間を持て余し
求人票に記入をして
職案にみんな一列に並んでいる

ビリーの曲は、街の人々の光景や交差する想いが描かれていて、
何度も噛み締めながら聴くのが一番いいと思った。
そういう意味でも、今回の映画上映は最高の予習の機会だったので、
来年のライブまでしっかりと曲を聴いておこう。

2023年12月19日火曜日

FREEFUNK Christmas Live 2023

12月17日のFREEFUNK Christmas Live、とてもいいパーティーになった。
多くのお客さんに来ていただき、楽しんでもらえたことと思う。
クリスマス、忘年会、そして少し早い桃花のバースデーを一度に祝う、
盛大なパーティーは成功だった!

ゲストも多彩・多才な顔ぶれで面白かった。
ヨースケにはP.Aとゲスト曲と大忙しで参加してもらったが、
恒例となりつつあるDonny Hathawayの「This Christmas」、
久々に演奏したD'Angelo版「Feel Like Makin' Love」と、
ソウル溢れる曲を歌ってもらった。
さすがだったね。ヨースケとは来年2月3日にnobで、
キンムギーズをやるので、それも楽しみだ。

凛凛は、本人からのリクエストで、
Jeniffer Holidayの「And I Am Telling You I'm Not Going」、
そしてAretha Franklinのフィルモアライブ版を意識した「Respect」。
両曲とも、凛凛のパワフルボイスが響き渡る選曲で、最高だった。
Jeniffer Holidayのは、近年では映画「Dreams Girls」で知られていて、
とりわけ女性が愛する1曲なのではと思う。
演奏するのは初めてだったが、やりがいのある曲だった。

いつも美味しいカレーでコラボしてくれるsueちゃんには、
今回は自分からのリクエストでSwing Out Sister版の「La La Means I Love You」。
言うまでもなくDelfonicsの大名曲のカバーだ。
しかも今回参考にしたのは、Donny Hathawayの「What's Going On」のアレンジや演奏を
ベースにリアレンジされたライブバージョン。
楽曲的にもsueちゃんに似合いそうなので、歌ってもらったのだけど素晴らしかった。
是非また一緒にこの曲は演奏したい。

そのsueちゃんの作ってくれたカレーはクリスマスを意識したカラーリングで実に色鮮やか。
しかも、めちゃ美味しい!
なかなかこんなカレーに巡り会えないと思う。
sueちゃんには、桃花のバースデーケーキも用意してもらい、
これもまた最高に美味しかったし綺麗だった。
少し早めのバースデーだけど、良い夜になったのでは。
sueちゃん、色々と準備本当にありがとう!そしてご馳走様でした!
Lady n@n@は今回はMadam K.も同行してのショーで、
選曲はなんとPink Floydの「Brain Damage」。
いつもn@n@ちゃんのショーには驚かされるが、まさかPink Floydでバーレスクを観れるとは。
最高に盛り上がるパフォーマンスだった!
また一緒にパフォーマンスできたら嬉しい。
久々にまた「Maggot Brain」もできたらな。

FREEFUNKセットも、今回は特別な選曲を多めにしてみたが、
個人的なわがままの「めぐりあい」はガンダム世代にはとりわけ響く1曲だったと信じている。
そしてちょっと久しぶりのParliament / Give Up The Funkも、
ファンク度UPという点では最適な曲だった。

2023年のFREEFUNKのライブは全て終了したので、次回は来年からとなる。
改めて今年一年、ライブに来ていただいたお客様、共演したり支えてくれた仲間の皆さん、
感謝です。

FREEFUNK Christmas Live 2023
DEC 17, 2023

◾️set1
1.Introduction - Auld Lang Syne (蛍の光)
2. Freefunk shuttle
3. 真夜中のドア [松原みき]
4. Please Come Home For Christmas [Johnny Winter]
5. La La Means I Love You / [Swing Out Sister] sueちゃん
6. めぐりあい [井上大輔]
7. This Christmas / [Donny Hathaway] YoSUKEKID
8. Feel Like Makin' Love [D'Angelo] YoSUKEKID
9. Baby I Love You
10. Not Just Hot But Spicy

◾️set2
11. カセットテープ
12. Humming Bird Singin'
13. Electric Lady
14. And I Am Telling You I'm Not Going [Jeniffer Holiday] 凛凛
15. Respect [Aretha Franklin ※Fillmore Live 1971 ver.] 凛凛
16. Lady Marmalade [La Belle] (with Lady n@n@)
17. Happy Birthday, Momoka -surprise-
17. Jump & Shoot
18. Give Up The Funk
-encore-
19.犬になれ!

FREEFUNK crew:
Captain Freefunk (vocal, guitar)
Momoka (vocal)
Uratch (drums)
Sammy (keyboard, vocal)
Shingo Yusa (bass)
Shibaken (sax)
ESP (trumpet)

Guest artists:
YoSUKEKID (vocal)
リンリンコリンズ凛凛 (vocal)
sue (vocal)

Food:
sue's cafe

Burlesque Dance:
Lady n@n@
Madam K

ライブ後の全員集合写真。
皆様本当にお疲れ様でした。

2023年12月1日金曜日

映画「ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅」を観た

昨夜は日比谷シャンテで映画「ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅」を観てきた。
大好きでライブも何度も観たロイが亡くなってはや5年。
同時代、同世代の凄腕プレイヤーの突然の死に驚いたし悲しかったが、
彼が病を患っていたことなどは、正直全く知らなかった。

この映画では、ロイの最後のツアーに同行する形で映像を収めているが、
マネジメントとの対立や、色々ゴタゴタもあったようで、
波乱のなかのロイを捉えている。

ロイ・ハーグローブの名前を知り、好きになっていったのは、
ご多分に漏れずディアンジェロの大名盤「Voo Doo」への参加がきっかけだった。
その後リリースされたRH Factorのアルバムはこれまた大名盤で、いまだに愛聴している。
ヒップホップを自然に吸収、触れてきた世代の新感覚のジャズというのが、
ロイへの自分の認識だった。

映画の中でロイは時に饒舌に、時に言葉少なく語る。
そしてトランペットの音色は言葉よりも饒舌で、隙間もあったりして美しい。
映画には多くの有名ミュージシャンが入れ替わりで登場し、
ロイの才能をみんな語っていた。

振り返ってみると、この航海日誌でも2017年9月30日で、
ブルーノート東京で観たRH Factorのライブのことを触れていた。
この時はキーボードが3人もいて、そのうち1人がSnarky Puppyのボビー・スパークスで
そのことに大興奮をしたことを記している。
シンガーとして参加していたZhaneのルネイも、凛とした佇まいでカッコよかった。

ロイのソロアルバムなんかで、まだちゃんと聴けていない作品もあるので、
改めて遺してくれた音楽に向き合って見ようと思う。
それにしても、惜しいミュージシャンを亡くしてしまった。
映画の中でも触れられているように、マネジメントの不手際や不作為を疑わずにいられない。
その点では、ジミヘンの頃からある、悪しきショービジネスの闇を感じずにはいられない。
もっと長く生きて、ロイ・ハーグローヴにしか出せない音、演奏できない音楽を届けてくれたのでは、
と思ってしまう。

あらためてロイの音楽をたっぷりと聴こう。

↓自分が見に行ったときのライブのダイジェストがブルーノート東京の公式サイトにあった。
本当にいいライブだったなあ・・・。