2026年8月17日月曜日

David Byrne Live, Who Is The Sky?

13日は有明SGCホールで、15日はSUMMERSONICで、
立て続けにDavid Byrneのライブを体感してきた。
Talking Headsの「Remain In Light」は自分の中のロック・ベストアルバム10選に
間違いなく入る大愛聴盤だ。
そして2021年に公開された傑作映画「AMERICAN UTOPIA」で、
彼の最新のライブに衝撃を受け、ずっと心待ちにしていた来日ライブだった。

今回のライブでは、「AMERICAN UTOPIA」以上にバンドは多種多様な構成となり、
一体感も増してきた。
そして映画以上に感じたのが、Talkinh Heads時代の楽曲をこのバンドで、
このステージで演奏する意味だ。
名曲数多いから、懐メロのようにだってやれなくはないが、
そこを今の時代性を背負った、今の楽曲として演奏するのが、
ディヴィッド・バーンのすごいところだと思う。

直接的なメッセージや、誰かを強く批判することは歌わない。
でもステージを構成する大きなスクリーンには、はっきりと彼が伝えたいことが映る。
それも映像や写真と、音楽がシンクロすることで意味を強く持ちだすのだ。
これは本当にすごいと思った。

きっと多くの音楽家がやりたいことが、
このライブには相当詰まっていたのではないだろうか。

ディヴィッド・バーンはMCで言った。
「今の時代、愛と思いやりこそがパンクだ」
と。

それほど世界はイカれていて、
憎しみと分断を操る権力者が跋扈する世界になってしまったのだ。
僕らの住む、この日本も例外ではない。

奇しくも15日は終戦の日で、バーンは散歩中に、
武道館での戦没者慰霊式に向かう天皇陛下の車に遭遇したという。
天皇陛下のお言葉、そして時の総理大臣(名前も書きたくない)の言葉・・・。
「Life During Wartime」がリアルに響いてしまうこの時代を痛感した。

13日の有明のライブでは、細野晴臣さんに会ったということも、
MCで伝えられていた。
細野さんのラジオに出演してくれたら、最高なんだけどな、
などと期待してしまう。

パンデミックのような災害や、戦争の前では、
音楽は脆く弱い存在だ。
でも、だからこそメッセージを発すること、
そして大衆のための音楽として成立することを見事に見せてくれる、
最高のライブ体験だった。
月並みだけど、こんな素晴らしいライブを見せてくれたディヴィッド・バーンや
バンドメンバー、スタッフ、呼んでくれた日本のプロモーター、会場に心から感謝!

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