2025年6月21日土曜日

祝「SOUL JOINT」リリース30周年

今日はORITOさんのデビュー日。
デビューアルバム「SOUL JOINT」が発売されたのがちょうど30年前の
1995年6月21日だった。

当時、雑誌でこのデビューのことを知り(多分BLUES & SOUL MAGAZINEだった)、
すごい日本人がいたものだと感心した。
メンフィスに乗り込み、あの伝説のプロデューサー、Willie Mitchellに直々に
プロデュースをしてもらったのだという。
先駆者としては忌野清志郎がいて、ソロアルバム「MEMPHIS」は前編メンフィスで、
スティーブ・クロッパーらを迎えたアルバムだったが、
ORITOさんはまだデビュータイミングだから、なんの実績も知名度もない。
そんな中でメンフィスで録音をして、しかもハイ・レコードの名プロデューサー、
Wille Mitchellというチョイスは、ソウルミュージックの王道にして
日本人の快挙というほかなかった。

今改めて、久しぶりに聴き直すと、完成度の高さに驚かされる。
ORITO SOUL REVIEWでも、このアルバムからの曲は多く演奏されてきた。
FREEFUNKでも「I Never Thought」は芽芽ちゃんの時代から歌い継ぎ、
桃花にも歌ってもらいアルバム「The Return Of Funkaphonics」にも収録をしている。

現在はApple MusicやSpotifyなど主要な配信サイトで聴くことができるので、
まだ聴いたことがない人は是非聴いてほしい。
30年前に、日本人が独りメンフィスに乗り込み、こんなすごいことを成し遂げたということを、
知ってもらえたら嬉しい。
そして彼が2008年に亡くなった後も、多くの仲間がORITOの名曲を歌い継ぎ、
今もそれぞれのライブで演奏したり歌っているということを知ってもらえたら何よりだ。


最後に、配信では見れないと思うので、
CDのブックレットに掲載されているWillie Mitchellの言葉を。

Orito's been to the studio several times - the very first visit was
actually 2 years ago. He saw my face an' started singin' Aretha Franklin's
"Ain't No Way." I said "Hey, here's a Japanese guy actually tryin' to sing R & B!"
But you know, I could tell this guy wasn't just trying to sing some R & B tune - he was
tryin' to express his own feelings. That's what makes a good singer.
the kinda thing that makes you wanna work together with a singer.

Once we started recording, we were lways puttin' a lot of pressure
on Orito, but he came through it all and proved himself an inrense worker.

This album is the result of the mutual collaboration of Orito and his friends here in Memphis.
and I'm glad to say it's one of the best works I've ever done.

Willie Mitchell

Otiroは何度かスタジオに来てくれたんだけど、最初の来訪は
実は2年前だった。彼は私の顔を見るなり、アレサ・フランクリンの
「Ain't No Way」を歌い始めたんだ。
私は「おい、日本人がR&Bを歌おうとしてるじゃないか!」って思った。
でも、この男はただR&Bを歌おうとしているんじゃなくて、
自分の感情を表現しようとしているのがわかったんだ。それは才能あるシンガーができることだった。
それこそが、自分が一緒に仕事をしたいと思わせることなんだ。

レコーディングが始まってからは、Oritoには常に大きなプレッシャーを与えたけれど、
彼はそれを乗り越え、素晴らしい仕事ぶりを見せてくれた。

このアルバムは、Oritoとメンフィスの彼の友人たちの協力による賜物だ。。
そして、これは私がこれまで手がけた作品の中でも最高の作品の一つだと喜んで言いたい。

ウィリー・ミッチェル

2025年6月12日木曜日

There's A Riot Goin' On

L.Aでは抗議デモからの暴動が起きている。
移民の国であり、移民の街であるL.Aでトランプがやっていることは、
矛盾に満ちている。
自己否定のようなものだ。

そういえば、少し前にドイツの首相がトランプとホワイトハウスで会談をした際、
トランプの祖父の出生証明書を額に入れてプレゼントしていた。
あれはきっと、「お前も移民だろう」という皮肉だと思うのだが、
トランプは上機嫌で受け取ったようだ。
バカなのかサイコパスなのか。

昨日のスライ逝去以後、ずっとスライの作品を聴き続けている。
久しぶりに聴く作品やライブアルバムもあるのだけど、
2025年の今、L.Aで起きていること、世界で起きていることを見ると、
アルバム「暴動」の原題どおり、まさに”There's A Riot Goin' On"というしかない。
このタイトルは、マーヴィン・ゲイの名作「What's Goin' On」へのアンサーとも言われているが、
1970年代初頭のような、戦争と隣り合わせの不穏な時代が今そこにあると感じる。

この曲を思わず口ずさまずにはいられない。

2025年6月11日水曜日

Sly Stone Forever...

「巨星墜つ」とはこのことだろう。
スライ・ストーンが亡くなった。
ファンクに限らず20世紀の音楽における、真の革命家だった。

自分が初めてスライを聴いたのは18歳の時。
ファンクやソウルにのめり込みつつあり、ディスクカタログなんかを頼りに、
名盤とされるアルバムを片っ端から聴いていた。
「STAND!」は1969年の作品だったが、1990年の10代の若者にも十分すぎるぐらい、
刺激的で夢中になった。

ファンクバンドをやりたい!と思わせてくれたのは間違いなくスライだ。
人種も性別も超えたスライ&ザ・ファミリーストーンは、ファンクバンドの理想系だった。
いまだにファンクバンドという形式にこだわりFREEFUNKを続けているのも、
間違いなくスライの影響だ。
「暴動」は、自分にとって間違いなく生涯ベストNo.1のアルバムだ。
これほど衝撃を受け、いまだに虜になっている作品は少ない。
時々、何の音楽を聴いても面白く感じない時がくるのだけど、
そういう時は「暴動」を聴く。
その度、新たな発見があり再度衝撃を受けるのだ。
よくある”無人島に持っていく1枚”に迷うことなく選ぶだろうし、
自分が冥土にいく時には、棺に入れてほしい1枚でもある。
あの世でも聴くよ、ということで。

きっと今世界中でスライの音楽が聴かれていることだろう。
これからもずっとスライの音楽はどこかで流れていてほしいし、
自分も生きている間は聴き続け、そして演奏をする。

素晴らしい音楽をたくさんありがとう、スライ。

Thank you for all your music, Sly Stone.
Rest In Peace, Fly On!
スライの曲で1曲を選ぶのは難しいが、
スライとの今生の世での別れを惜しむなら、これだろうか。
混沌とした音の渦のなかに、身を委ねていたくなる。

2025年6月8日日曜日

Thank U, Purple Night 2025

今年もプリンスの誕生日にトリビュートライブ
「Purple Night 2025」を開催。
素晴らしい盛り上がりとなった。

毎回出演をしてくれているサイモンガー・モバイルはやむを得ない事情により、
今年は出演取りやめとなったが、セットリストを少し増やし、
初の2ステージセットでライブをやった。

キーワードは「Real Music By Real Musicians」。
そう、プリンスが「Musicology」ツアーの頃によくMCで言っていた言葉だ。
バンドサウンドでどこまでやれるかということも含めて、
初めて演奏する曲も交えてたっぷりと演奏をした。

今回のセットリストには、アンジー・ストーンとサム・ムーアへのトリビュートも含めてみた。
プリンスが共演したり、カバーをした偉大なソウル、R&Bのシンガーへの
リスペクトも込めてみたつもりだ。
全体としてはFunk、Soul志向の強い楽曲と演奏になったと思う。
お客さんもそういう曲で踊りたいのだな、と改めて感じた。

次回もまたこのバンドで、バッチリとトリビュートをやりたい。
来年2026年ともなると、没後10年というタイミングでもあるので、
各地で色々とプリンス・トリビュートが行われることと思う。
自分たちももちろんその中で、自分たちなりのサウンドやアプローチで
トリビュートをしたい。

Purple Night 2025 set list
7 June 2025

Set1
01.Gett Off
02. Mountains
03. Nothing Compares 2 U
04. The Most Beautiful Girl In The World

SET2
05. Let’s Go Crazy
06. D.M.S.R.-Funk Jam
07. Musicology
08. Do Me Baby
09. U Make My Sunshine
10. Guitar
11. Glamorous Life
12. Alphabet Street
13. 1999
14. Soul Man〜Kiss (medley)
15. The Bird
-encore-
16. Gold

2025年6月5日木曜日

Snarky Puppy Live in Shinjuku

新宿のZEPPでSnarky Puppyのライブを観てきた。
昨年も「Blue Note Jazz Festival」で来日はしていたが、彼らが出演する日は行けなかったので、
川崎のクラブチッタ以来ということになる。
今回はアジアツアーの一環と思われるので、特に何かのリリースツアーではなかったので、
セットリストとしては過去のアルバムの曲を多く演奏してくれた。
それは本当に感激で、演奏も良かったし、聴衆もすごく良かったと思う。
メンバーのソロやインタープレイにもすごく反応していたし、
海外アーティストのコンサートにありがちな、スマホでひたすら撮影してる人も居なく(少なくとも自分の目の前には)、
クオリティのとても高いライブだった。

あらためて感じたのは、このバンドが優れた技術、テクニックを持ち合わせたミュージシャン集団でありながら、
熱い”ソウル”あるいはスピリットも見せてくれるバンド、ということだ。
単なるジャズ/フュージョンでもなく、インプロビゼーションを繰り返すだけのジャムバンドでもなく、
新しいものを感じさせてくれるグループだと感じた。
ソロパートや、リフレインを繰り返すパートとなれば、ファンクバンドやジャムバンドのように決め事なく進んでいくように見えるが、
しっかりとした展開や、変拍子やリズムチェンジを交えたキメやフレーズもしっかりと出てくる。
その一つ一つが気持ちよいから、客席も熱を帯びていく。

リーダーのマイケル・リーグはライブ途中のMCで「ヒストリーが大事なんだ」ということを言っていた。
新しさを感じさせてくれるバンドだが、彼らが受け継いだもの、ジャズやファンクや色々なものを、
大事にしている。
その点が、自分がいちばんSnarky Puppyに惹かれる重要なポイントなんだと、
今夜のライブを観て確信できた。

ライブ後は心地よい疲れとともに、新宿を去り家に帰った。
色々なルーツ、ヒストリーのミクスチュアという点で、新宿の街はSnarky Puppyに似合っているかもしれない。

今は日本で録音したり作曲したものがあって、次のアルバムを製作中ということだったので、
きっとそう遠くないうちにまた日本に来てくれると確信した。
その時はもちろんライブにいくつもりだ。

ここ数週間、毎日忙しくて少し煮詰まっていたが、
今夜のライブで色々と解放してもらえた感覚で嬉しい。

2025年5月1日木曜日

Billy Preston Tribute Live: Music Is My Life

昨夜は渋谷Woodstockで、YoSUKEKID主催の「Billy Preston Tribute Live」。
大変な盛り上がりで、良いライブだった。
こんなにまとまってビリー・プレストンの曲を演奏する機会はまずないし、
ビートルズやローリング・ストーンズの名曲も演奏というのも、 意外と機会がないのでとても良かった。

演奏をしてみてあらためて、ビリー・プレストンというアーティストの
凄まじい才能を感じた。
コンポーザーとしても、プレイヤーとしても。

ロックやソウル、ファンク、ゴスペルを行き来するビリーの、
独特な音楽性を表現できたのではないだろうか。
あらためて主催・企画してくれたYoSUKEに感謝!拍手!

バンドは初めて一緒に演奏するヤス、タイちゃん、キャプテンなぎさ、
みんな素晴らしかった。
ゲストシンガーとして参加してくれた凛凛は、YoSUKEがアレサ役がほしいというので、
推薦をしてみたのだが、見事な仕事っぷりでさすが凛凛だった!
アレサの名盤ライブアルバム「At Fillmore West」から2曲も演奏できたのは、
本当に嬉しい。とりわけ「Spirit In The Dark」は以前にFREEFUNKでも挑戦しようとしたが、 結局実現しないままだったので、こうして演奏できたのは、
とても良かった。

ライブのMCでも話したけれど、今回のトリビュートライブをきっかけに、
皆さんがビリー・プレストンの音楽に興味をもち、聴いてくれたら嬉しいし、
トリビュートをやった甲斐があったというものだ。
是非みなさん、ビリー・プレストン聴いてほしい。
この航海日誌のサブタイトルにつけた「Music Is My Life」はビリーの曲。
ビリーのピアノと、途中入るオルガンと歌だけの曲だけど、とても良い曲。
YoSUKEのバンドEbony-Bにも「Music Life Together」という代表曲があるけど、
きっと根っこの部分で繋がってるんだろうね。


以下はセットリスト。


BILLY PRESTON TRIBUTE LIVE
29 APRIL 2025

1st set
1・Will It Go Round In Circles
2・Sister Sugar
3・We're Gonna Make It
4・Melody [The Rolling Stones] Captain Freefunk vo
5・Jumpin’ Jack Flash [The Rokking Stones] Captain freefunk vo
6・Outa Space (inst)
7・My Sweet Lord [The Beatles]

2nd set
8・ I'm Really Gonna Miss You
9・ Love The One You're With [Aretha Franklin] 凛凛 vocal
10. Spirit In The Dark [Aretha Franklin] 凛凛 vocal
11・Nothing From Nothing
12・Let It Be [The Beatles] Taiki Iwakiri vocal
13・Get Back [The Beatles]
14・That's The Way God Planned It

アンコール
15. You're so beautiful

LINE UP
YoSUKEKID ...vocal, organ & clavinet
Captain Freefunk ...guitar & vocal
Taiki Iwakiri ...keyboard & vocal
Captain Nagisa ...bass & vocal
Yasuhiro Tsuji ...drums

Lynlynn Collins 凛凛 ...vocal



2025年4月25日金曜日

Live Session with Mimiさん

先週の4月18日は、小林"Mimi"泉美さんとの
ライブセッションを渋谷WOODSTOCKで開催した。

バンドメンバーも少し変わり、サックスには
FREEFUNK、Ebony-Bのタイラーが参加。
そしてMimiさんと共にロンドンから来た、
The Scorpiosのロニーさんもベースでゲスト参加。

さらに、Ellieさんもゲストシンガーとして参加してくれた。
Ellieさんと一緒にライブも結構久しぶりだ。
そして、EllieさんとMimiさんの繋がりというのも、
すごい奇跡的な出会いで、初共演ということで、
これはなかなか歴史的な出来事ではないかと思う。

今回は曲数を絞って7曲としたが、
1曲ごとにしっかり演奏をしたこともあり、
およそ1時間強のライブとなった。
その後はセッションタイムということで、
いろいろなミュージシャンやシンガーの人たちが参加してくれて、
最後まで盛り上がった。

個人的には、Mimiさんにラムゼイ・ルイスの「Sun Goddess」を
弾いてもらったのが嬉しかった。
Mimiさんのピアノプレイと絶対にマッチすると思って選んだが、
予想を越える素晴らしさ、かっこよさだった。
Mimiさんもこの曲を演奏するのは気にってもらえたようで、よかった。

当日のセットリスト(ライブのみ)はこんな感じ。


1. Sun Goddess [Ramsey Lewis] Inst.
2. Cherish Our Love [Love Tambourines] Ellie Vo
3. Midnight Parade [Love Tambourines] Ellie Vo
4. You Are So Beautiful [Billy Preston] Yosuke & Mimi
5. Lemon Bara [The Scorpios] Ronnie on Bass
6. Lazy Love [Izumi Mimi Kobayashi] Mimi vo /Ronnie on Bass
7. Thank You For Funky Vibe [Move In Motion] Ronnie on Bass

LINE UP
Izumi Mimi Kobayashi...vocal & keys
YoSUKE...vocal & keys
Captain Freefunk ...vocal & guitar
ENDY ...bass
Keiji Matsuo ...drums
Taylor ...sax

Guest
Ronnie Maxwell ...bass Ellie ...vocal

また来年、次回も是非やりましょう!
他にも一緒に演奏したい曲が色々あることだし。

2025年4月15日火曜日

APRIL 13, 2025 set list

日曜のFREEFUNKライブのセットリストはこんな感じ。
急遽ESPも不参加という状況だったけれど、
新しく演奏する曲もいくつか。

Roy Ayersの曲は演奏してみたかったものなので、
次回もまた演奏をしたい。
クオリティももっと上げていきたいところなので頑張ります。

FREEFUNK
APRIL 13, 2025

set1
01. Midnight Jam
02. 密林地帯
03. 真夜中のガンボ
04. Let’s Make A Better World [Dr.John]
05. 懺悔の気持ち [Orito]
06. Bomber [山下達郎]
07. Untitled Jam
08. 京王線は語りかける

set2
09. Everybody Love The Sunshine [Roy Ayers Ubiquity]
10. Humming Bird Singin’
11. Rock’n Roll City
12. Not Just Hot But Spicy
13. Purple Night
14. 森羅万象
15. あふれるリズム
16. Flqshlight [Parliament]
17. 犬になれ!

ライブには、アメリカのカンザスから見に来てくれたお客さんも。
以前にプリンスのトリビュートライブにも来てくれた。
日本にご兄弟が在住なので、時折来てくれているみたい。
プリンスやエディ・ヘイゼルのギターが好きだから、と言ってくれた。
Thank you!!

2025年4月7日月曜日

4月はライブ色々

4月はライブが3本。
いずれも内容が違うものだ。

まずは4月13日(日)FREEFUNKライブ。
こちらはいつもの新宿Golden Eggで。
今回も引き続き桃花は事情により不参加となるけれど、
新しく演奏する曲も仕込んでみている。
たっぷりと、2ステージで演奏をするので是非来てもらえれば嬉しい。

次は4月18日(金)、渋谷WOODSTOCKで、
小林 MIMI 泉美さんとのライブセッション。
先週は、ご子息のSKYTOPIAこと健太郎くんのウエディングパーティーに誘ってもらい、 楽しい時間を過ごした。
この日はミミさんと、仲間たちとライブとセッションを繰り広げるのだけど、
今回の目玉は2つあって、 一つはロンドンからベースプレイヤーのロニーさんが一緒に来日しているということ。
ロニーさんはミミさんとSCORPIOSというバンドをやっていて活躍をしている。
そしてもう一人、Ellieさんがゲストで参加してくれるということ。
ミミさんとEllieさんの繋がり、お二人の90年代前後の経歴を思うと、 とても興味深い接点だと思う。

ライブ3つ目は、4月29日のビリー・プレストン・トリビュートライブ。
こちらも渋谷WOODSTOCKで開催。
YoSUKEが中心となって編成したバンドメンバーに、
凛凛もゲストボーカルで参加してくれるので、1971年フィルモア・ウエストのアレサが演奏できる!
ビリー・プレストンなんてちょっとマニアックかなと思ったけど、 考えてみればビートルズやローリング・ストーンズとも録音やライブをした
ロック、ソウルにまたがる重要人物だ。
これまでにビリー・プレストンの曲を演奏する機会はあったけど、
こんなにまとまって演奏をするのは初めてだし、
世界的にみてもなかなかレアなコンセプトでは?

という感じで、いずれのライブも充実した内容で、
最高の演奏をできるように仕上げていくので、
興味を持ってくれた人には是非来てもらえたら嬉しい。





2025年4月6日日曜日

LAST FOOLS、LAST TEARDROPS.

THE FOOLS、TEARDROPSのベースプレイヤーだった、中嶋カズさんが先月の29日に亡くなった。

カズさんは1970年代後半から、8 1/2や自殺といった、当時のパンク、ニューウェイブのバンド、
いわゆる「東京ロッカーズ」の一連のグループで登場したが、ベースプレイスタイルは、
実にグルーヴのあるもので、初期のTHE FOOLSの名曲の多くはカズさんのプレイやアイデアが活かされている。
僕がいまだに聴いている名作「WEED WAR」は、カズさんのベース無くしては成立しなかっただろう。
そのあたりは数年前のドキュメンタリー映画「THE FOOLS 愚か者たちの歌」でも取り上げられていた。

カズさんの演奏するところを初めて見たのは、
高校生の頃に名古屋で見たTEARDROPSのステージだった。
THE FOOLS、TEARDROPSに夢中になっていたあの頃、カズさんの演奏が自分にとっての、
グルーヴの基準になっていたのは間違いない。

それから何年も経ち、高円寺のSHOW BOATではカズさんのやってたバンドと対バンする機会もあった。
でも、ちょっと声をかけがたい雰囲気で何も話せなかった。

さらに数年が経ち、再結成したTHE FOOLSのライブが国立の地球屋であるというので、
見に行ったことがある。
その時は珍しく、伊藤耕さんも川田良さんも”マトモ”で、ちゃんとしてたのだけど、
カズさんはひどく酔っ払っていて、ちょっとグダグダだった。
ライブの合間の休憩時間に、カズさんと少しだけ話せた。
その時に自分はグルーヴを追求して海外に行った、というような話を聞かせてもらった気がする。
素直に「カズさんのベースプレイの大ファンです」と話したら、喜んでくれていた。
カズさんはだいぶ酔っ払っていたけれど・・・。

これでもう、THE FOOLSもTEARDROPSも、オリジナルメンバーは全員こっちの世界には
居なくなってしまった。
1980年代から90年代半ばにかけて、あれほど夢中になったバンドが、
もう二度と観れないというのは寂しいかぎりだ。
手元には当時買い集めたCDやレコードがまだあるから、
これからも聴き続ける。

カズさん、最高のベースプレイをありがとうございました。

2025年3月21日金曜日

30年前の3月20日

30年前の3月20日、自分は会社員2年目で、
当時の勤め先のオフィスが麻布十番にあったので、毎日日比谷線で
通勤をしていた。
そう、大江戸線も南北線もまだ開通していなかった時代。
六本木から15分近く歩いて通う、なかなか大変な通勤だった。

1995年の3月20日も、いつものようにJRで恵比寿駅まで行き、
日比谷線に乗り換えるところだった。
9時30分ぐらいに出社だったから、8時40分とかそれぐらいだったと思う。

いつもの日比谷線への乗り換え口はシャッターで閉ざされ、
駅員の人が「火災が発生したので電車は止まっている」というようなことを
アナウンスしていた。
困ったものだと思ったが、麻布十番はそう遠くないのでタクシーに乗り、
会社まで向かったのを覚えている。

会社についたら他の社員もみな、地下鉄に乗れなかったとかで、
遅刻も多く騒然としていた。
オフィスではいつもJ-WAVEのラジオがかかっていたから、
仕事をしているとラジオが臨時ニュースとなり、
地下鉄では毒ガスが撒かれたということを伝えていた。
テレビもあったのでみんなで見て、八丁堀駅や霞ヶ関駅が、
救急隊員が多く駆けつけ、出勤途中と思われる人たちが倒れ込んでいる姿が
映し出され、これは相当な異常事態だと悟ったのだった。

その後数日は、この事件の操作でオウム真理教の本部に捜査が入ることを報道されていた。
連日のように報道され、教団幹部の人間もテレビに出演したりと、
異常な状況だった。

社会も、警察や国家も、こういったカルト教団の危険な動きを
察知したり対策することができなかったのは、苦い教訓として記録し、
遺していくべきだ。

個人的にはそれ以上に、マスメディアはみな大きな反省をするべきだと思う。
マスメディアだけじゃない、文化人や芸能人、知識人と呼ばれる人にも、 当時オウムや麻原を面白がり、持ち上げて重宝した連中がたくさんいる。

宗教学者の島田裕巳は、オウムが宗教の本来の姿だとやたら持ち上げていた。
中沢新一も、吉本隆明も。
吉本隆明なんかは、渋谷陽一が出版していた雑誌「CUT」なんかで、
オウムの教えをベタ褒めしていて、サリン事件のもっと前、当時大学生だった自分が読んでも、
なんだか得体の知れない君悪さを感じたのを鮮明に記憶している。

テレビでは田原総一郎の「朝まで生テレビ」にも麻原は出ていたし、
とんねるずの深夜番組や、色々にも出演をしていた。

メディアは30年の節目でニュースや特集をやっているようだが、
自分たちの反省や総括をちゃんとやったらどうか。
TBSも坂本弁護士ビデオ問題とか、節目で検証や総括を出すべきだと思う。

30年経った現在、強く思うのはカルトやスピリチュアルへの警戒感は、
自分にとっては全く消えないことだということ。
そして、世の中見渡すとオウムにも似た危ういことがいっぱい起きているということ。
それは宗教というわかりやすい形ではなく、政治や思想のような形で、
同じことを繰り返しているように思う。
そういうものを面白がっているうちに、少しずつ悪いことは起きるものだ。


自分の人生の中でも絶対に忘れることのないであろう、
強烈な体験とその記憶を、少しでも文章に残しておきたいので、
書いてみた。

2025年3月13日木曜日

Roy Ayers, Everybody Love The Sunshine...

ここ最近は、訃報が続いていて気分が下がってしまう。
ヴィブラフォンプレイヤーで、Jazz Funkのパイオニアだった、
ロイ・エアーズまでも亡くなってしまった。
本当に大好きなアーティストで、いつも聴くことの多い人だったから、
とてもショックだ。

ロイ・エアーズはブルーノート東京で、最前列でライブを観ることができた。
熱演の素晴らしいライブだったが、ライブの終盤で
彼のヴィブラフォンのマレットが手元から落ちてしまったのだが、
それを拾ってステージ上のロイに渡したら、
ニヤッと笑ってくれたのを強烈に覚えている。

その後もビルボードライブでも観る機会があり、
その時はHip Hop界のレジェンド、ピート・ロックとの共演だった。
客席にはかつてのB-BOYが溢れていたのを覚えている。

ロイの作品はどれも素晴らしいが、
やはり70年代初頭から80年代にかけての、ファンク路線が強い時期が
自分は一番よく聴いた。
サントラ「COFFEY」も当時のブラックスプロイテーションの作品で、
音楽がめちゃくちゃカッコよかった。
確かオーサカ=モノレールの中田君が上映イベントをやっていたような。

60年代末のFela KUtiとの共演作も良い。
ロイのスタートはジャズだったけど、垣根を超えて自分の音楽を広げていくところが、
多くのミュージシャンやHip Hopのトラックメイカーから世代や時代を超えて
支持される理由だと思う。

素晴らしい音楽と演奏に敬意をこめて、ありがとうと伝えたい。
Thank you for your music & vibration, Mr. Roy Ayers.

何度観ても感動する、ロイのTiny Desk Concert。

2025年3月1日土曜日

Chris "SUPERBAD" Jasper

訃報が続くのが辛いが、アイズレー・ブラザーズの「3+3」以降、1970年代の黄金期を支えた、
Chris Jasperが亡くなってしまった。

「3+3]からのアイズレー・ブラザーズは、セルフコンテインド、自分たちで演奏して歌うバンドスタイルに移行したのだけど、
そのバンドサウンドを支えた若い3人の一人として活躍をしたのがクリスだった。
個人的にはギターのアーニー・アイズレーに注目と関心が行ってしまうが、
客観的にアイズレー作品を聴けば、クリスの才能と貢献度の大きさは強く感じるものだ。
70年代ファンクに夢中になり始め、割とすぐに聴いたのが70年代のアイズレー作品で、
「3+3」はもちろん、「THE HEAT IS ON」や「GO FOR YOUR GUNS」、「WINNER TAKES ALL」あたり、
大好きだった。

80年代にアイズレーが分裂したあとの若手だけのグループ、
アイズレー・ジャスパー・アイズレーも好きだった。
今でも"8th Wonder Of The World"とか聴くとテンションが上がっていく。
80年代の日本の歌謡曲にも相当影響を与えたのでは?

アイズレーのサウンドの話に戻ると、大きく2種類の方向性を感じる。
ひとつはアーニーのギターが主体となり、ギターソロを弾きまくるようなタイプ。
ヒット曲で言えば「That Lady」などだし、「Voyage To Atlants」とか。
名盤「Between The Sheets」のオープニングを飾る「Choosey Lover」もそんな曲。

一方、クリスのキーボードが全体に響くタイプの曲。
ファンクで言えば「Live It Up」とか「The Pride」のようにクラビネット、エレピがかっこいい曲。
バラードでは言わずもがなの「For The Love Of You」、そして「Between The Sheets」タイトル曲。

もちろんP-Funkのパーラメントとファンカデリックのように明確にはっきりと分かれているわけではないので、
ギターもキーボードもしっかりと響いてくるのだけど、大きく分けると方向性はあったように感じる。

名人プレイヤー、アレンジャーでありプロデューサーでもあったクリスを偲んで、
しばらくはアイズレーやクリスの関わった作品を聴こうと思う。
Rest In Peace, Chris "SUPERBAD" Jasper. Thank you for your music, songwriting and creativity.

2025年2月26日水曜日

Rest In Peace, You Are My Heaven...

ロバータ・フラックが亡くなってしまった。
御年88歳、家族に見守られながら旅立っていったとのことだった。


多くのソウル、R&Bファンにとってロバータは特別な存在だったと思う。
自分にとっても、繰り返し聴く重要なアーティストだった。
そして多くのミュージシャン、ソウルやR&Bを志向する人にとっても、
必ずレパートリーに入っていたのではないだろうか。

スマホの写真に何も残っていないけれど、
ブルーノート東京と、TOKYO JAZZで2010年にライブを観ることができた。
完璧なバンドアンサンブルに乗せて、最高の歌声を聞かせてくれたことは、
ずっと忘れない素晴らしい体験だった。

先日Netflixで観た1970年代の音楽映画「ソウル・チルドレン」にも出演していたし、
同じく1970年代のブラックミュージックの隆盛を記録した名作「ソウル・トゥ・ソウル」にも
ロバータは出演・参加していた。
この映画は大好きな一本で、18,9歳の頃に教えてもらい夢中で何度もビデオを観た。

これもきっと、多くの人が同意と思うが、ダニー・ハサウェイとのデュエットは
何度聴いても胸が熱くなる。
名曲の数々も多い。
今頃、天国でダニーと久しぶりのデュエットをしているだろうか。

本当に多くの名曲と素晴らしい歌をありがとうございました、と心より伝えたい。
Rest In Peace, Sweet Soul.

どの曲を選ぶかとても迷ったけど、
やはりダニーとのデュエットのこの曲を。




If angels whispered to you early in the morning
It's really something wonderful and rare
I get up in the morning feeling that forever
I have all your love and all your care

朝早く 天使が耳元でささやくなら
それは本当に素敵で稀なこと
目が覚めてそれは永遠だと感じる
あなたの全ての愛と想いがある

ロバータが歌うほんの一節だけど、なんて素敵で愛に満ちた歌詞なんだろう。
この曲で歌われる『愛』が永遠であるように、
ロバータとダニーの歌声もまた永遠のものだ。

2025年2月15日土曜日

1990 2月

5年前にも書いたことだけど、自分にとって大事なことなので
もう一度書き記しておく。

1990年2月、今からちょうど35年前のこと。
ローリング・ストーンズが初めて日本でライブをした。
幻と消えた1973年の来日公演から、17年を経て実現したライブ。
今でも記録は破られていないと思うが、東京ドームで10公演をおこなった。

大学受験のため、岐阜から東京に来ながら、
その合間に東京ドームへ通った日々。
雪も降り寒かった記憶がある。

ミック、キース、チャーリー、ビル、ロニー。
このメンバーが揃って日本でライブをやったのは、これが最初で最後になった。

このストーンズライブは、確実に自分の人生、進む道を変えた。
いまでもここに原点があると感じる。
それぐらい影響力の大きい事件だったのだ。

ストーンズはチャーリーを失った今も、
精力的にツアーをやろうとしている。
ミック、キース、ロニーには是非また日本に来てライブをしてほしい。

2025年2月12日水曜日

FREEFUNK CELEBRATION DAY

昨日2月11日、建国記念の日は、渋谷nobでFREEFUNKライブ「CELEBRATION DAY」だった。
バンド結成29年と、自分の少し早めの誕生日を祝ってもらうライブ。
ゲストには長年の盟友であるヨースケ、凛凛、sueちゃん、そしてnob店長の小林涼さん。
来ていただいた皆様には、心より感謝!本当にありがとうございました。

セットリストには、これまでの歩みも振り返る要素を入れてみた。
ゲストの皆さんとの共演でもそういう場面を作れたと思う。

FREEFUNK "CELEBRATION DAY"
2025/2/11 set list

SET1
1.京王線は語りかける
2.カセットテープ
3.中央フリーウェイ
4.Am I The Same Girl [sue on Vocal]
5.コブラ・オープニングテーマ
6.Not Just Hot But Spicy
7.Super Fly [YoSUKE on vocal]
8.That's The Way God Planned It [YoSUKE on vocal]
9.Electric Lady

SET2
10.人間解放戦線ブギー
11.Jump & Shoot
12.People Get Ready [凛凛]
13.Once You Get Started [凛凛]
14.How Come You Don’t Call Me Anymore
15.Humming Bird Singin’
16.I Just Want To Make Love To You
17.Put It Where You Want It [Ryo KObayashi on Guitar]
18.犬になれ!
encore
19.自由自在

1曲め「京王線は語りかける」はFREEFUNKの最初のオリジナル曲で、1st CDに収録したバージョンを、
久しぶりに演奏した。
70年代のマイルスのような雰囲気を目指して作った曲で、
Sammyの弾くエレピはさながらワイト島のマイルスのチック・コリアのようでかっこいい!
ウラッチの刻むビートも気持ちよかった。

ヨースケに参加してもらった「Super Fly」はカーティス・メイフィールドの名曲だけど、
MCでも触れたとおり、ORITOさんとよく演奏をした思い出の曲だ。
久しぶりに演奏をしたくなり、ヨースケに歌ってもらった。

sueちゃんには前回に続いてSwing Out Sisteのカバー曲「Am I The Same Girl」を歌ってもらった。
Swing Out Sisterの曲調とsueちゃんの歌はよく似合うと思う。
この曲は前回一緒に演奏をした「La La Means I Love You」同様、ソウルの名曲カバーだ。
Swing Ous Sisterは大好きなグループなので、こうして一緒に演奏をできて嬉しい。

凛凛が歌ってくれた2曲は、過去にも一緒に演奏をしたソウルの名曲だ。
「People Get Ready」はアレサ・フランクリンのバージョンで、
よりゴスペルぽく。
「Once You Get Started」はこれぞ凛凛の歌!という爆発力で最高。
桃花がFREEFUNKに初参加してくれた2014年ツアーで凛凛も参加してくれて、一緒に演奏をしたのを思い出す。
歌の雰囲気でいくと、チャカ・カーンというよりJBプロダクションで録音されたMomie-O名義の、
ヴィッキー・アンダーソンのバージョンをいつも思い出してしまう。
このバージョンも飛び切りの極上ファンクなのだ。

ライブ後半、涼さん参加の「Put It Where You Want It」の前には、
sueちゃん特製のバースデー・ケーキと、涼さんからのスパークリングワインの差し入れで、
皆さんに乾杯をしていただき感激。
何歳になっても、誕生日を祝ってもらえることはこの上なく嬉しいことだ。
本当にありがとうございます!

今年最初のFREEFUNKライブ、良いスタートを切れたと思う。
来年の30周年も意識しながら、面白いライブをできるだけたくさんやり、
新曲も作って録音してお届けしたい。

たくさんのエネルギーを皆さんからもらえたので、
お返しをしなくては。

2025年2月4日火曜日

FF29、その前の1995年のこと

2月11日にFREEFUNKの”CELEBRATION DAY"としてバンドの29周年、そして自分の誕生日も
まとめてお祝いということでライブをやるのだけど、
FREEFUNKの最初のライブが1996年2月5日、下北沢club 251だったので、
2月5日をバンドの記念日ということにしている。

でも、その前には色々試行錯誤があり・・・ということは
だいぶ前、2018年の航海日誌にも書いた。

1995年からちょうど30年ということで、世の中でもそんなニュースや特集を見かける。
1995年は色々と大きな出来事が続いたからだろう。

今でも記憶に新しいのは、1月の阪神淡路大震災と3月の地下鉄サリン事件だ。
この2つは自分の人生の中でも忘れることのない大きな出来事だった。

1995年は、個人的にも大きな節目だった。
社会人2年目を迎え、輸入レコードの卸販売の会社で仕入れをやってみろと言われ、
それまでひたすらダンボールを開けてレコードを仕分けて発送する仕事だったのが、
急にデスクワークが増え、色々な取引先と会って話すチャンスをもらった。
このままダンボールをたたみ続けるのか?と葛藤もしていたから、
良い機会だったし、結果としてバイヤー、企画、色々と音楽業界の一員として働いてきたのは、
よかったことだと思う。

世の中は、暗いニュースが続き、不景気の状態だった。
株価低迷、超円高という時期だ。 でもありがたいこと?に輸入レコード屋にとっては、円高は仕入れコストが下がるので、
追い風となり、勤めていた会社も新規出店を続けていた時期だった。

そんなわけで、この年の夏、銀座の山野楽器でフェンダーUSAカスタムショップの白いストラトキャスターを奮起一発、
購入した。
円高のおかげでカスタムショップの新品も24〜25万円ぐらいで購入できたのだ。
会社でもらった夏のボーナス一発で購入できたのだ。
この一本は言うまでもなく、今も大事に使っているジミヘン・モデルだ。

おぼろげにカタチが見えてきたバンドに、そろそろ名前をつけようという時期だった。
白いストラトとともに毎週スタジオでリハを繰り返していた。
そんな年だった。

こうして振り返ってみると、今に繋がる変化や決断があったのだなと感じる。

2025年2月3日月曜日

いよいよ2月だ

2月に入り、急に寒くなってきた。
今週は寒波が日本列島を覆うのだとか。
関東に雪が降るのかもしれない。

先週の土曜は、急にガンボが作ってみたくなり、
食材を近くのスーパーで買い求めクッキング。
どんどんぶっ込むスタイルで、ちょっと豪快な感じでやってみたけど、
なかなか美味しくできた気がする。



次回はさらにドロドロのガンボをめざしたいところだ。
マカロニチーズや、チキンなんかも一緒にチャレンジしてみたい。

来週の11日は今年初、そして記念すべきCELEBRATION DAYとしてFREEFUNKライブ。
ゲストもヨースケ、凛凛、sueちゃんに涼さんと、大好きな仲間が参加してくれる。
ありがたいことだ。
セットリストも決め、面白い内容になると思うので、
是非多くの皆さんに遊びにきて、お祝い兼ねて盛り上がってくれたら嬉しい。

FREEFUNK LIVE
2025年2月11日(火・祝)は
渋谷NOBでFREEFUNK結成29年のスペシャルライブ
「セレブレーション・デイ」開催!
艦長の53回目の誕生日も近いので併せてお祝い!
ゲストシンガー、コラボフードを迎えて特別な内容でお届けします!

guest: YoSUKIEKID (from EBONY-B) 、凛凛、小林涼
food: sue’s cafe
doors open 6:00pm
show start 7:00pm
ticket 3,000yen +オーダー
venue: nob Shibuya
〒150-0044 東京都渋谷区円山町1-3 B1F
電話 03-3464-9593

2025年1月18日土曜日

映画三昧、『劇映画 孤独のグルメ』『MR.JIMMY』

今年に入ってから、日本作品の映画を立て続けに観ている。
まずは『劇映画 孤独のグルメ』。
いやあ、これは面白い。
元々のテレビシリーズは大好きだし、
松重豊さんが俳優・役者としても、そしてラジオのパーソナリティとしても
大好きなので、応援する気持ち、今風にいう”推し活”の状態で
観に行った。

ドラマとは違い、物語の展開や起伏があり、
海外にも出ていくのだけど、
劇中で食べる食事はどれも最高に美味しそうで、
ほんとに「腹が・・・減った・・・」と言いたくなる。

ツッコミどころは無いわけじゃない。
でも、そういうところも愛せてしまう、
喩えて言うなら、かつての「釣りバカ日誌」や古くは「男はつらいよ」のような、
流れにのって認めてしまえる点ばかり。
既にヒット中だというので、これで松重さんは井之頭五郎を辞められないはずだ。

そして今日は、『MR.JIMMY』を鑑賞。
LED ZEPPELINのジミー・ペイジに本気で成り切る、
MR.ジミー桜井氏のドキュメンタリー映画。
徹底的にジミー・ペイジにこだわる姿。
衣装や楽器の細部に至るまで、オリジナルメイドで当時のジミー・ペイジまんま。

追求するということは?
音楽を極めるということは?
人生とは?
そんな深いテーマにすら到達してしまう、すごい映画だった。

ジミー桜井氏にはなんの迷いも無いのが素晴らしい。
自分だったら?とか色々と観終わった後に考えてしまったけど、
きっとそれは映画を鑑賞した人皆なることじゃないだろうか。
映画館は満席で、結構な年配の人も多かった。
もちろん純粋たるZEPファンもいるのだろうけど、
この映画はZEP云々よりも、ちょっと極端かもしれないが
「君たちはどう生きるか」を問いかける、
そんな深いテーマをもった映画だと思う。

と言いつつ、レス・ポールを大音量で弾き倒す衝動にもかられた。

ここ最近は日本の映画も良い作品が多いのが嬉しい。
先日の『SHOGUN』のゴールデングローブ賞も、良い話題だ。
もちろん『SHOGUN』は日本映画ではないのだけど、日本の戦国時代、侍を題材にしていて、
日本のエンタメ・映画業界にとっては素晴らしい話題と思う。

2025年1月12日日曜日

I Thank You, Mr. Soul Man. He Is Sam Moore

1960年代から活躍をしたサム・ムーアが亡くなった。
御年89歳。長らくソウルミュージックの創成期から近年まで、
精力的に歌い続けた、まさに生涯ソウルマンだったと思う。

高校生の頃、R&Bやソウルミュージックに興味が湧き、
レイ・チャールズ、ジェームズ・ブラウンやオーティス・レディングと並んで、
最高にかっこいいサム&デイブの音楽に夢中になった。

レンタルビデオで見て、何度も繰り返し見たSTAXレビューでの映像。
多分これだったと思う。




思い出深いのは、2011年のフジロックでのライブ。
この年は東日本大震災があり、福島原発の状況もあり、
多くの海外アーティストが来日を延期したり中止する状況だった。
フジロックの開催も危ぶまれたけれど、
なんとか開催されたこの年のステージにサムは立ってくれた。
その時の様子はこちらの日誌に記している。

ライブのラストで歌った、
ジョー・コッカーの「You're So Beautiful」
心にしみたなあ。
曲が終わって最後の最後。
サムが客席に向かって感謝の意を込めてMC。

「You're so beautiful. That's why I' me here in Japan...」
(みんな美しいよ。だから僕は日本に来たんだ)

この一言で、土砂降りの中、堪えきれず涙が出てしまった。
『おい、なんだよ俺。やけに涙もろいぞ!』
と思って客席をふっとみたら、
みんなぼろ泣きだった(笑)。そりゃそうだ!


今でもあの光景は思い出す。
まだスマホの性能も高くないから、写真も大した物は残っていないけれど、
脳裏には鮮明にあの記憶が残っているし、
生涯忘れないライブだった。

素晴らしいソウルミュージックをありがとう、I Thank Youと言いたい。
そしてこれからもサムの素晴らしい歌は聴き続けたい。
Rest In Peace, Mr. Soul Man!


↑2011年のライブをスマホで撮影したもの、
画像は荒いけど、鮮明にこのライブは憶えている。

2025年1月5日日曜日

Let's Work

なんだかんだと正月の休みも終わり。
大晦日の夜にも仕事してたから、結局短い休みだったように思うけど、
ゆっくりは出来た。

例年通りに美味しいものを食べることもできた。
毎年恒例なのが、蟹しゃぶ、手巻き寿司、自家製ハンバーガー、鍋。
蟹しゃぶと手巻き寿司を一度にやるのは、
めちゃくちゃ忙しいということに気づいたので、
来年からは分けてやろうと思った。



ハンバーガーはアクセントとして正月に食べそうにないもので、
自宅で作って食べるのだけどこれが楽しい。
見た目は整ってないけれど、味は確実にどのハンバーガー・チェーンより美味しい。



初詣はいつもの近所の神社にて。
家族の健康と楽しい日々を祈ってきた。
結局それに尽きる、と毎年思う。
おみくじは大吉をいただき、気分の良いスタート。
良いこと書いてあったので、忘れないようにしよう。



テレビやネット配信を色々観たり楽しんだ。 「イカゲーム2」は今見ている最中。
昨年話題だった「ルックバック」も観て、これはなかなか良かった。

さて、明日からは仕事に戻るということで、
今日は2月11日のFREEFUNKライブのフライヤーを作成。
ゲストもたくさん参加してくれるので、みなさんの写真も使わせてもらった。
バンド結成29周年、やや中途半端ではあるけれど、
祝えるときにお祝いしましょうということで、
特別なライブになればと思っている。

FREEFUNKライブ、2025年2月11日(火・祝)
CELEBRATION DAY

ぜひ皆さんにきてほしい。

2025年1月1日水曜日

Happy New Year 2025!!

2025年の幕開け。
年末までバタバタと忙しかったから、今日の朝はゆっくりと起きた。
外を見れば良い天気で穏やかな正月の空気を感じる。

2025年を少しでも良い一年とできれば良いな。
今年は色々なライブ、企画を実現させたい。昨年出来なかったこともあるので、
今年はその辺りもしっかりと出来ればと思っている。

溜まっているデモも、聴けば良いアイデアもあると思うので、
今年は曲作りも精を入れて取り組んでいきたい。

年齢を重ねるほど、健康の大事さを感じるので、
個人的には健康で、元気に明るくやっていけたらと思っている。
毎年、同じ誓いを立てるのだけど、 時間を大切にすること、好きなことに集中すること、
ますます大事に思う。

そして、戦争が止み、災害や事故が少しでも少ない世界でありますように。
殺伐とした世界になってしまわないことを祈っています。


























FREEFUNK今年最初のライブは、2月11日(火・祝)に
渋谷nobで開催する「CELEBRATION DAY」より。
バンドの結成29周年、そして僭越ながら私の53回目の誕生日を祝うライブとして、
スペシャルな内容でやります。
ゲストにはYoSUKEKID from Ebony-B、凛凛、コラボフードにsue's cafeを迎えます。

皆様のご来場をお待ちしています!

guest: YoSUKIEKID (from EBONY-B) 、凛凛
food: sue’s cafe

doors open 6:00pm
show start 7:00pm
ticket 3,000yen +オーダー
venue: nob Shibuya WEB