先日のピーター・バラカン・ミュージック・フィルム・フェスティバルに続いて、
音楽映画を立て続けに鑑賞している。
まず先週の土曜に観たのは、ミシェル・ルグランの映画。
ルグランの生涯を結果的に描いたドキュメンタリーで、
素晴らしい作品だった。
ルグランの功績を讃えつつも、舞台裏の彼の姿も捉えていて、
リハーサルで苛立つシーンなどはとても興味深かった。
それも含めて自分なんだ、というルグランからのメッセージだろうか。
東京JAZZとブルーノートで、ルグランのライブを体験できたことは
本当によかった。
年齢をかさねてもなお衰えなかった音楽家としての魂を、
間近で観ることができたのは何にも代え難い経験だ。
日曜にはDisney+で「SLY LIVES」を観た。
ようやく日本でも配信になったので、しっかりと脳裏に刻むべく観た。
こちらもルグラン同様、スライの功績への賛辞だけでなく、
天才の苦悩やスランプ、トラブルを描いていて内容がよかった。
やや目まぐるしい展開になるところもあったけれど、
全体としては良い出来と思う。
これこそ映画館の大きなスクリーンで体感したい一本だ。
そして今日は、やはりバラカンさんの音楽映画フェスで、
マリアンヌ・フェイスフルの短めのドキュメンタリーを観た。
若い頃の可憐で美しい姿も良いが、歳を重ねてからの
マリアンヌもかっこいい。
1990年代の初頭だったか、渋谷のクラブクアトロで彼女のライブを観た。
ギター一本だけのバックだったけれど、
それがかえって歌の説得力を増していたように思う。
黒いタイトなニットだかを着ていて、
歌って呼吸をするたびに胸が揺れ、
妙にドキドキしたのを覚えている。
声はしゃがれ、顔も皺が増えた中年のマリアンヌだったが、
それまで重ねてきた経験や人生が凝縮されたような、
凄みのある佇まいに圧倒された。
この後も、音楽映画が続くので楽しみだ。
今週からはLED ZEPPELINの映画も公開が始まるし、
THE WHOの「KIDS ARE ALRIGHT」、
ジミヘンのElectric Lady Studioに関する映画(これは以前の編集CDに付属していた)など、
自分の大好きなアーティストたちの映画が続々と公開になるので、
手際よく時間を作って観に行かないとと思っている。
大抵は2週間も公開されるとあとは早朝か、レイトショーのみに
なってしまうだろうから。
2025年9月23日火曜日
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