2022年3月21日月曜日

THE BATMAN

今日は映画「バットマン」を観てきた。
ノーラン監督の3作品でファンになり、以前の作品にも遡り
色々と観てきたが今作も素晴らしかった。

劇中で象徴的に流れる楽曲はニルヴァーナの曲で、
キャット・ウーマン役はレニー・クラヴィッツの娘ゾーイ・クラヴィッツ。
ブルース・ウェインもまだ若い頃の設定で、どこか不安定で、
バットマンから戻った時には目の周りに黒塗りのメイクをしていて、
どこか危なげな感じが印象的だった。
主演のロバート・パティンソンはノーラン監督作品「TENET」でも
とても良い演技だったが、今作は出世作になるのではないだろうか。

映画は全編を通して暗く、不穏な空気が漂っていた。
その空気感を表すのにかなり貢献していたのが、
マイケル・ジアッチーノによるサウンドトラックだ。
ニルヴァーナももちろんだが、劇中の音楽ではピアノの低音やチェロの低音など、
低い音域のサウンドが効果的に使われている印象だった。 通奏低音のように映画全体に鳴っているような感触だ。
途中挿入される賛美歌「アヴェマリア」はその対比のようだったが、
そうした祈りの音楽を引き立てているのは、不穏な空気を醸し出すサウンドだった。


こうした不穏な空気は、2022年の現在そのものではないかと思ってしまう。
トランプ大統領は一度は退陣したが、
次回の大統領選には出馬するとの見方がもっぱらだ。
フェイクニュースとデマに満ちた世界は、ゴッサムシティそのものではないか。

作品は、あきらかに次作へのつながりを意識し、
ペンギンやリドラーは皆無事だった。
そしてもちろんジョーカーが次回作は出てくるのだろう。

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