2022年2月13日日曜日

「The Beatles / Get Back Roof Top Concert」を観てきた

今日は映画「The Beales Get Back: Roof Top Concert」を観てきた。
映画館に足を運んだのは今年になって初めて。
IMAXで限定上映をしているのが今日までと知り、急いでチケットを予約した。
幸いなことに立川の映画館が少し前の方の席が空いていたので、最前列を予約した。
以前にストーンズの「Shine A Light」やジミヘンのウッドストックライブを映画館で見たときに、
こういうライブ映画は前の方で圧倒的な没入感と音量で体感するのが良いと思ったからだ。

内容は、今ディズニープラスで配信されている「Get Back」の中のハイライトともいえる、
アップルのビルの屋上での所謂「ルーフトップ・コンサート」をまるまる収録したもの。
「Get Back」の予告編で、このフィルムが徹底的にレストアされ、映像も音源も非常に生々しいものに
仕上がっていることは予習済みだったが、改めてIMAXの大画面でビートルズのライブを体感し、
体中に電流が走るような刺激を受けた。
4人がスクリーンの中で生き生きと演奏している。
とりわけ、ジョン・レノンやジョージ・ハリソンと既に世を去ってしまったビートルが、
大きく映し出されるたび、涙が溢れそうになってしまった。
ジョンは死後、愛と平和の使者のような存在となっているが、やはり自分の中では
最高にカッコいいロックンローラーだと痛感した。

かつてビデオテープで観た映画「Let It Be」とはまるで違う印象だ。
バンドの解散、空中分解を強調するような「Let It Be」ではなく、
ビートルズは最後まで最高のバンドだった、というのが存命のポールとリンゴからの、
この映画を通してのメッセージだと受け止めた。

ソウル・ミュージックファンには若きビリー・プレストンの姿が観れるのも楽しい。
このルーフトップコンサートを素晴らしいものにした立役者がビリーだったと思う。
フェンダー・ローズピアノでコロコロと転がるファンキーなプレイは最高だ。

IMAXでの上映ということで、特別に編集をされたのかわからないが、
時折マルチアングルで観せてくれるのも楽しいし、
当時のロンドンの人々がビートルズをどう受け止めていたかもわかる、貴重なフィルムだ。

騒音での苦情を受けた警官がアップルに半ば無理やり入ってくるくだりも、
すべてお見通しでフィルムに収められているのが面白い。
現代だったら「ビルの屋上でライブ演奏やってみた」みたいなユーチューバー的な発想にも通じる。
警察に取り締まられているところまで映像にしてしまっているところなんて、
完全に確信犯だと思った。

でも、このライブから半世紀以上が経ち、これを今更「炎上」などと騒ぎ立てる人は
誰もいないだろう。
20世紀のポピュラーミュージックにおける、重要なフィルムとなったことは疑う余地もない。

実はまだ、ディズニープラスの「Get Back」は訳あって見れていない。
できれば映画館で、と思っていたし、そうでなければ家の大きなテレビで、
と思っているがそれは来月までお預けになりそうだから。
でも今回、ルーフトップコンサートの映画を観たことで、とても刺激を受けた。
「Get Back」を観るのが楽しみだから、繰り返しビートルズを聴いておこうと思う。

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