2022年2月7日月曜日

Bluesy, Funky, One & Only... Syl Johnson

大好きなシンガーだったシル・ジョンソンが亡くなってしまった

ブルージーでファンキー、メロウさも兼ね備えた稀有なシンガーだった。
数年前にビルボードライブ東京でライブを観ることが出来たが、それが最初で最後になってしまった。
御年85歳というから、結構なご高齢ではあったのだが残念でならない。

自分が初めてシルの音楽を聴いたのは18か19歳のころだったか。
P-Vineからリリースされていたシカゴ時代の編集盤CDだった。
有名な、両手を広げている「Dresses Too Short」のアルバムジャケットを使ったTwinight時代の編集盤だ。
JBにも通じるようなファンキー・ソウルサウンドがめちゃくちゃカッコ良くて、大好きになった。

その後まもなくして、ハイ・レコードのアルバムの国内盤リイシューが始まり、アル・グリーンやOVライトとあわせて買い集めた。
シカゴ時代のサウンドとはうって代わり、メロウさも感じる仕上がりなんだけど、ブルージーな雰囲気がたっぷりで、
こちらも一発で虜になってしまった。ハイ時代にアルバムは4枚リリースされているけれど、どれも最高だ。

80年代にはラップを取り入れたようなファンクナンバーも歌っていて、これもP-Vineから国内盤が出ていて、
ヘヴィローテーションで聴いていた。

こうして改めてシルの音楽を辿ってみると、シカゴとメンフィス、ブルーズとファンクと柔軟にスタイルを使い分けているのがユニークだ。
時代の流れに乗っている部分もあるのかもしれないが、そもそもその両方がシルのルーツとしてあるのだと思う。

そんなわけで、追悼シル・ジョンソン大会で聴きまくっている。
Rest In Peace, One & Only Syl Johnson...

シルのシカゴ時代はファンキーナンバーが有名で大好きなんだけど、ダニー・ハサウェイがアレンジで参加しているこの曲なんて、
かなり素晴らしい。

Syl Johnson - One Way Ticket To Ride



ハイ・レコード時代も名曲は多いけど、やはりこの曲も忘れられない。
もちろんアル・グリーンも最高なんだけど、シルが歌うとブルージーでファンクネスがたっぷりになる。
Syl Johnson - Take Me To The River



80年代、ラップの時代にもうまく乗り、最高にかっこいいファンクナンバーに仕上がったこの曲。
そしてクレジットを見て今更気が付いたけどホーンアレンジをやってるのは、Byron Bowie。
Art Ensemble Of ChicagoのLester BowieやDefunktのJoe Bowieの兄弟だ。
なるほど、それはファンク!
Syl Johnson -Ms. Fine Brown Frame

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