2022年2月11日金曜日

Funk Queen, Betty Davis

元祖Funkの女王、ベティ・デイビスが亡くなってしまった。
先日のシル・ジョンソンといい、自分が夢中になったアーティストやシンガーは大抵、
60〜70年代に活躍をした人だから年齢的には70代、80代となり多少覚悟しているとはいえ、
少しずつ訃報が増えていき、寂しいかぎりだ。

ベティ・デイビスを初めて聴いたのは90年代の終わりぐらいか、
レアグルーヴなど再発モノを掘り下げる中でだったと思う。
サウンドは自分の超ストライクゾーンの、イナタいファンクサウンドだった。
アルバムは3枚ほどしかリリースしておらず、知ったばかりの頃は完全に消息不明というか、
活動は何もしていなかったと思う。

数年前に奇跡の復活を果たしていたが、ライブを見ることはできなかった。
ベティの音楽や歌は、英語でいう「Nasty」、下品とか、えげつないみたいな意味でよく表される。
音源から十分すぎるほどに、ベティの強い個性が滲み出ているのがすごいと思った。
そして、彼女を「Funkの女王」たらしめるものは何だろう、と考えてみた。

代表となるビッグヒット曲があるわけではない。
歌もすごく上手いというタイプでもない。
そう考えた時、やはり強く感じるのは、強烈な個性と媚びない強さといったベティのペルソナと、
他の誰かのコピーや後追いではない、先駆者としての存在感ではないかと思う。

もちろん、スライ&ザ・ファミリーストーンのドラマー、グレッグ・エリコがプロデュースしたとか、
ラリー・グラハムやタワー・オブ・パワーら錚々たるプレイヤーがアルバムに参加しているとか、
サウンド面でのかっこよさも見逃せないが、やはり強いのは「存在感」だ。
ファッションも強烈で、大なアフロヘア、ホットパンツ、ロングブーツ。。。全てベティが元祖だった。
大好きなベティの曲に「Anti Love Song」というのがある。
こんなタイトルでファンクを歌うシンガーは、ベティの前には居なかった。

ベティの貴重なライブ映像はYouTubeにいくつかある。
コロナがなければもしかしたら日本に来てくれるチャンスがあったのかもしれない・・・。




R.I.P. Betty Davis, First Queen Of Funk...

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