有楽町の角川シネマに午前から向かい、先日まで開催されていた
ピーター・バラカンさん主催の音楽映画祭でも公開されていた、
2本の映画「マザー」と「ソウル・トゥ・ソウル」を鑑賞。
「ソウル・トゥ・ソウル」はつい先日観たばかりだったけれど、
何度でも観れる素晴らしい映画なので2本連続で鑑賞をした。
2本とも、大学生の頃、ソウルやファンクにのめり込んでいた時期、
高円寺のレンタルビデオ屋さんでビデオテープで借りて観た映画だ。
「ソウル・トゥ・ソウル」はその後DVDでも入手をしたので数回観ていたが、
「マザー」は30数年ぶりの鑑賞となった。
当たり前だが、両方とも本当に素晴らしい映画だった。
「マザー」で取り上げられるのはゴスペルシンガーのウィリー・メイ・フォード・スミスだが、 映画の現代は「Say Amen, Somebody」といい、
彼女だけではなく、ゴスペルの始祖とも言えるトーマス・A・ドーシーも
重要な人物として取り上げられている。
映画は1981、82年あたりに撮影されているので、
まだどこかに1960年代あたりの雰囲気を残しつつも、若い世代は少しずつ変化しており、
ゴスペルも商業化の中にあることが描かれていて興味深い。
30数年前に観たときは、ただただその歌唱力や音楽だけに惹かれていたが、
改めて映画を観て、ゴスペルの発祥や、教会に浸透するまでの困難などが
取り上げられており、非常に面白かった。勉強になったというべきか。
トーマス・A・ドーシーはもともとはブルーズを演奏する人だった。
数年前にNetflixのドラマにもなったマ・レイニーと組んでアメリカ中を廻っていた。
しかし改心をし、彼はゴスペルの道を進んでいく。
ブルーズから得た知識、音楽性が彼の作る楽曲へ活かされていく流れが実に興味深い。
ゴスペルとブルーズ、ずっとこの2つの音楽はコインの表裏のような、陰と陽のような、
そんな存在だと認識していたけれど、改めてその成立の過程が解像度高く見えたのが、
非常によかった。
この時代ならではの、フィルムの質感もすごく良い。
4Kでレストアされているようで、フィルム特有の粗さがあるのに、
すごく存在感、生々しさを感じる素晴らしい映画だった。
もう1本、「ソウル・トゥ・ソウル」は「マザー」より少し前、1971年の
アフリカの国ガーナでのライブイベントの記録映画だ。
冒頭から溢れ出すティナ・ターナーの迫力に圧倒される。
自分が好きなのはなんといっても、Voices Of East Harlemによるパフォーマンスだ。
「Run Shaker Life」シェイカー教徒の讃歌だが、これが超絶ファンクグルーヴで最高だ。
「I'll Take You There」でブレイクする直前のThe Staples Singersも素晴らしい。
メイヴィス・ステイプルズの歌声はグッとくるものがある。
このイベント当時、一番人気だったのがウィルソン・ピケットで、凄まじい盛り上がりだ。
名曲「Midnight Hour」や「Land Of Thousand Dances(ダンス天国)」で、
観衆は大爆発していく。すごい!
こういうドキュメンタリー映画で素晴らしいのは、音楽はもちろんのことだけど、
その当時のカルチャーもしっかりと記録されていることだろう。
人々のファッションや髪型、街の風景、話す言葉、話す内容など。
貴重な記録として楽しめる。
1970年代のソウル・ミュージックを扱った素晴らしいドキュメンタリー映画はたくさんあるので、
是非定期的に色々な会場で上映をしてほしいものだ。
「ワッツタックス」ももう一度映画館で観たい!!
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