先週、カサンドラ・ウィルソンが亡くなってしまった。
とてもショックだし悲しい。
御年70歳というから、まだそこまでの高齢ではなかったが、
ここ数年は活動を停止していたので、何か事情があったのだろう。
もう一度新作を聴いて、ライブに行きたいと常に思っていたから、
その願いも叶わなくなってしまった。
カサンドラ・ウィルソンに注目をし始めたのは90年代半ばぐらいからだった。
「New Moon Daughter」は今でも大好きなアルバムだし、
自分にとって衝撃的で、音楽的にも触発されたのが、
1999年のマイルス・デイビスの楽曲に歌をつけたりした名作
「Traveling Miles」だった。
「Time After Time」のカバーも素晴らしかったけれど、
オープニングを飾る「Run The Voodoo Down」なんかは、
まさに独自の世界観、音楽で圧倒された。
この時期はマイルスの60年代後期から70年代にかけての、
いわゆる”エレクトリック・マイルス”に夢中になっていた時期だから、
ものすごくストレートに衝撃をくらい、何度も何度も聴いた。
それ以降も素晴らしいアルバムを出すたび、音楽性やサウンド、コンセプトを
変えて刺激を与えてくれた。
でも一貫しているのは彼女の素晴らしい歌声であり、
どんな曲を演奏しても、カサンドラの曲になってしまうような、
そんな引力のある表現者だった。
ライブも頻繁に日本でやってくれていて、毎回必ずのように
ブルーノート東京に足を運んだ。
颯爽とステージにあがり、堂々たる姿で歌うカサンドラは、
まさにアフリカの女王のような神々しさと美しさを纏っていた。
カサンドラはアメリカのミシシッピ出身。
音楽性にも、彼女の歌声にもその根底には、ミシシッピの土地柄や、
ルーツが現れていたように思う。
サンハウスなどのデルタブルースのルーツの曲を歌ったのも、
そういった想いがあったのだろう。
素晴らしい音楽と歌声に、心から感謝を伝えたい。
これからもずっと、カサンドラ・ウィルソンの曲は聴き続けるつもりだ。
Rese In Peace, Cassandra Wilson...
2026年9月8日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿