2021年9月10日金曜日

9.11から20年

9.11のテロからもう20年になろうとしている。
あの時にテレビを通じて見た光景は生涯忘れないものの一つだ。

大学の卒業旅行で訪れたニューヨークの街。
一緒に行った友人とワールドトレーディングセンタービルも訪れ、
屋上で記念撮影をしたのもよく覚えている。
それは1994年のことだから、わずか7年後にまさかあの様なかたちで
崩れ落ちるとは。

仕事から家に帰ってきて、つけた夜のテレビニュースでは最初、
航空機事故のような報道だったが、その後まもなく2機目が激突をした瞬間に、
これはテロなどの人為的なものなのだと実感をした。
その後、ペンタゴンにも飛行機が突入したときき、これはいよいよ戦争なのかと
覚悟をした。
平和な日本に暮らしていても「テロ」や「戦争」などということを思い浮かんだのは、
その数年前の地下鉄サリン事件があったからかもしれない。

当時働いていた会社は、アメリカはLAとニューヨークの両方にオフィスを構えており、
現地スタッフとは日々やりとりをしていたし、仲もよかったので、
本当に心配だった。
幸い連絡は取れみんな無事だったが、「まるで戦争みたいだった」と言っていたのは
今でも覚えている。

先日もアフガニスタンからアメリカ軍が撤退をするというニュースがあり、
まもなくタリバンは政権を掌握し、大統領は海外脱出をしたというニュースがあった。
また、撤退をする米軍機に乗りたくて、離陸する航空機にしがみつき、そして空中で放り出される衝撃的な映像も流れていた。

結局この20年はなんだったのだろうか?
誰がこの戦争の勝利者なのか?
アメリカの「テロとの戦い」を支持し、突き進んでいった日本は本当にそれでよかったのだろうか?

簡単に結論を導き出すことはできないけれど、
戦争の火種を大国が作り、
怨念が重なり合う様に繰り返され、
それに翻弄されるかたちで多くの市民が犠牲になっていく。
こんなことをもう繰り返さないように心から願っている。

当時のテレビニュースはYouTubeに色々あがっていた。
見ると当時の記憶が蘇ってくる。

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