2025年6月5日木曜日

Snarky Puppy Live in Shinjuku

新宿のZEPPでSnarky Puppyのライブを観てきた。
昨年も「Blue Note Jazz Festival」で来日はしていたが、彼らが出演する日は行けなかったので、
川崎のクラブチッタ以来ということになる。
今回はアジアツアーの一環と思われるので、特に何かのリリースツアーではなかったので、
セットリストとしては過去のアルバムの曲を多く演奏してくれた。
それは本当に感激で、演奏も良かったし、聴衆もすごく良かったと思う。
メンバーのソロやインタープレイにもすごく反応していたし、
海外アーティストのコンサートにありがちな、スマホでひたすら撮影してる人も居なく(少なくとも自分の目の前には)、
クオリティのとても高いライブだった。

あらためて感じたのは、このバンドが優れた技術、テクニックを持ち合わせたミュージシャン集団でありながら、
熱い”ソウル”あるいはスピリットも見せてくれるバンド、ということだ。
単なるジャズ/フュージョンでもなく、インプロビゼーションを繰り返すだけのジャムバンドでもなく、
新しいものを感じさせてくれるグループだと感じた。
ソロパートや、リフレインを繰り返すパートとなれば、ファンクバンドやジャムバンドのように決め事なく進んでいくように見えるが、
しっかりとした展開や、変拍子やリズムチェンジを交えたキメやフレーズもしっかりと出てくる。
その一つ一つが気持ちよいから、客席も熱を帯びていく。

リーダーのマイケル・リーグはライブ途中のMCで「ヒストリーが大事なんだ」ということを言っていた。
新しさを感じさせてくれるバンドだが、彼らが受け継いだもの、ジャズやファンクや色々なものを、
大事にしている。
その点が、自分がいちばんSnarky Puppyに惹かれる重要なポイントなんだと、
今夜のライブを観て確信できた。

ライブ後は心地よい疲れとともに、新宿を去り家に帰った。
色々なルーツ、ヒストリーのミクスチュアという点で、新宿の街はSnarky Puppyに似合っているかもしれない。

今は日本で録音したり作曲したものがあって、次のアルバムを製作中ということだったので、
きっとそう遠くないうちにまた日本に来てくれると確信した。
その時はもちろんライブにいくつもりだ。

ここ数週間、毎日忙しくて少し煮詰まっていたが、
今夜のライブで色々と解放してもらえた感覚で嬉しい。

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