2024年2月13日火曜日

映画「カラー・パープル」

昨夜は、映画「カラー・パープル」を鑑賞してきた。
スピルバーグ監督作品版は、30年近く前にレンタルビデオで観たのだが、
それ以来30年ぶり、今回はミュージカル版をベースに作られた内容だった。

冒頭、のっけからミュージカル調の入り方で、
しかも映画の最初の舞台となる1900年代初頭にはまだ存在していないような音楽で、
正直「大丈夫かな・・・」という思いから始まってしまった。
でも、内容はよかったと思った。
少しご都合主義的な展開も感じた部分があり、
その辺りは2020年代のハリウッド映画の作風なのかもしれない。

主演のファンテイジアは素晴らしい歌唱力と演技力だった。
客演的なポジションとは思うが、大好きなH.E.R.が出てきて嬉しかったし、
ジョン・バティステも登場して面白かった。

注文をつけるとするなら、やはり音楽だろう。
まだモダンジャズもない時代に、そういうサウンドが入ってきたり、
時代考察を言い始めるとキリがないのかもしれないが、
ブラック・ミュージックファンとしてはやはり気になることが多かった。
カントリー・ブルースや初期のジャズではミュージカル仕立てには向かないかもしれないが、
その点だけはどうしても気になった。

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