昨夜は日比谷シャンテで映画「ロイ・ハーグローヴ 人生最期の音楽の旅」を観てきた。
大好きでライブも何度も観たロイが亡くなってはや5年。
同時代、同世代の凄腕プレイヤーの突然の死に驚いたし悲しかったが、
彼が病を患っていたことなどは、正直全く知らなかった。
この映画では、ロイの最後のツアーに同行する形で映像を収めているが、
マネジメントとの対立や、色々ゴタゴタもあったようで、
波乱のなかのロイを捉えている。
ロイ・ハーグローブの名前を知り、好きになっていったのは、
ご多分に漏れずディアンジェロの大名盤「Voo Doo」への参加がきっかけだった。
その後リリースされたRH Factorのアルバムはこれまた大名盤で、いまだに愛聴している。
ヒップホップを自然に吸収、触れてきた世代の新感覚のジャズというのが、
ロイへの自分の認識だった。
映画の中でロイは時に饒舌に、時に言葉少なく語る。
そしてトランペットの音色は言葉よりも饒舌で、隙間もあったりして美しい。
映画には多くの有名ミュージシャンが入れ替わりで登場し、
ロイの才能をみんな語っていた。
振り返ってみると、この航海日誌でも2017年9月30日で、
ブルーノート東京で観たRH Factorのライブのことを触れていた。
この時はキーボードが3人もいて、そのうち1人がSnarky Puppyのボビー・スパークスで
そのことに大興奮をしたことを記している。
シンガーとして参加していたZhaneのルネイも、凛とした佇まいでカッコよかった。
ロイのソロアルバムなんかで、まだちゃんと聴けていない作品もあるので、
改めて遺してくれた音楽に向き合って見ようと思う。
それにしても、惜しいミュージシャンを亡くしてしまった。
映画の中でも触れられているように、マネジメントの不手際や不作為を疑わずにいられない。
その点では、ジミヘンの頃からある、悪しきショービジネスの闇を感じずにはいられない。
もっと長く生きて、ロイ・ハーグローヴにしか出せない音、演奏できない音楽を届けてくれたのでは、
と思ってしまう。
あらためてロイの音楽をたっぷりと聴こう。
↓自分が見に行ったときのライブのダイジェストがブルーノート東京の公式サイトにあった。
本当にいいライブだったなあ・・・。
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