2023年4月2日日曜日

Moonage Daydream: デヴィッド・ボウイの映画を観た

今日は有楽町まで出掛けてデヴィッド・ボウイの映画「Moonage Daydream」を観てきた。
近くの吉祥寺や立川でも公開されているのだが、どうしてもIMAXの迫力ある映像と音響で体感をしたくて、
IMAX対応の劇場を選んだ次第だ。
そして、その選択は大正解だった。
目の前いっぱいに広がるスクリーンを埋めるボウイの映像と、
トニー・ヴィスコンティが手がけた音楽の数々・・・。
圧倒される没入感で大満足の映画だった。

この映画はよくある伝記映画ではないので、アーティストの歴史を誰かが語るという場面は一切ない。
基本的にはボウイ自身による独白・語りで構成されているが、
あたかも自身の最後を予兆して遺したかのようにも感じた。

70年代初頭のグラムロックの時代から、変身をし続けていく姿もしっかり捉えられているので、
細かな説明ではなく音楽と映像でボウイの世界観に身を投じるのが気持ちいい映画だと思う。

強く感じたのは、どんなにボウイ自身が”変身”をして新たなペルソナを纏ったとしても、
本質にあるボウイは一貫していて、人に見られるキャンバスでありながら強い意志を持っていたということだ。
圧倒的な世界観とは、まさにこういうものだと痛感した。
もう一つ、彼の世界観のバックボーンには仏教的な考えが強くあるということ。
キリスト教的な世界観と一線を画すのは、そういう面もあったのかと強く感じた。
デヴィッド・ボウイのアルバムは今でもよく聴く。
10代の頃はT.REXをきっかけにグラムロックが好きになったから、
「Ziggy Stardust」は大好きだった。
もう少し大人になってからは「Young Americans」や「Station To Station」あたりもよく聴いた。
ポップスをかじり始めたことは「Let's Dance」のヒットの影響が大きかったので、
今になって聴くと「Let's Dance」もめちゃくちゃ楽しいいいアルバムだ。

この映画を観たので、しばらくはボウイ三昧になりそうだ。

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