2022年5月7日土曜日

THE BEATLES『GET BACK』はすごい映画だ

連休の楽しみのひとつだったのが、
ビートルズのドキュメンタリー映画『GET BACK』を観ることだった。
たまたま加入しているケーブルテレビのキャンペーンで、
ディズニープラスに6ヶ月無料で加入できるとあったので、
ようやく鑑賞することができたのだ。

6時間を超える濃密で長尺のドキュメンタリーだったが、
本当に素晴らしかった。
すごい映画だ。

当時でも、ここまで赤裸々に全てを撮影し記録するというのは、
画期的な発想だし、現在でいうならYouTubeでいろいろとある、
「○○やってみた」や「全部見せます」の先駆者ではないだろうか。

スタジオで曲を作るが、ジョン・レノンはすぐふざけてしまう。
ポールもジョージもリンゴも、そういうノリに合わせてしまうというか、

これがビートルズのスタジオ風景だったのかな、と想像をしてしまった、
それでもバンドをなんとかまとめようとするポール、
なかなか認めてもらえないことに苛立つジョージ、
いつもニコニコして最高なリンゴ(素晴らしい!)。
ジョンの横にはいつもヨーコがいる。必ず。

映画の中でメンバーはメディアが掻き立てる解散のことや、
お金のこと、マネジメントのことなども赤裸々に語っているのがすごい。
ヨーコも、リンダも普通に出てくるから、
こんな映像は現在の日本の音楽業界では100%作れないだろう。

途中、明らかにスタジオはだれているが、
ビリー・プレストンが参加してから一気に雰囲気が変わるのが面白い。 ビートルズは新しい刺激を必要としていたのだと思う。

最後のルーフトップコンサートは、少し前に映画館で観たが、
やはり何度観ても感動的だ。
ジョンもポールも、こうしてライブで歌っているときがダントツにかっこいい。
ジョージもこうやってみると素晴らしいギタリストだと気づく。
そしてリンゴは、まさにビートルズの原動力、ビートを生み出す心臓だ。

長い映画だが、何度でも観たいと思った。
これは全てのロックファンが見るべきだと思う。
伝説的なバンドの、素晴らしい部分もある意味ダメな部分も、
すべて記録されていると言って良い、20世紀の遺産だ。

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