サン・ラの映画「Space Is The Place」を吉祥寺Uplinkで観てきた。
奇天烈な昭和のSF、という風情だけど内容はとても深い。
サン・ラの唱えるアフロフューチャリズムと当時のブラックムービーの流れとが交差していくのが面白い。
映画「Shaft」の主人公のように、あるいは「Super Fly」の主人公のようにアクションをサン・ラ自身がやるわけではない。
むしろ、宇宙から来た神秘的な哲学者のようであり、モーゼのようでもあった。
黒人同胞の「監視者」とタロットで対決をしながら物語は進んでいく。
土星からやってきたというサン・ラの奏でる音楽もまた神秘的で宇宙の音楽そのものだった。
アルバム「Space Is The Place」は何度も聴いた最高のアルバムだったが、映画がこれほど深い内容で奇天烈だとは知らなかった。
久々にすごく刺激を受けた映画だった。
サン・ラのアルバムは今は多くは配信で聴くことができてありがたい。
自分がまだ東京に来たばかりの頃は、ようやくCDの再発が進んでいた時期で、カタログも膨大だったから買い集めるのも限界があった。
当時聴くことのないままだったアルバムを聴くとますます虜になっていく。
P-FunkやEarth, Wind & fireが好きなら絶対にハマると思うし、彼らのルーツとなったと言っても過言じゃないだろう。
数あるアルバム、楽曲の中でも好きなのはこの曲。
もうまんまP-Funkでしょ、これ。
サン・ラのライブ映像も残っていて、観てて楽しい。
2021年3月21日日曜日
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