悲しいニュースが続く。
大好きなシンガーの一人、ビル・ウィザーズが亡くなってしまった。
コロナウィルスの影響ではないようだけど、また一人、巨人が逝ってしまった。
ビルをはじめて聴いたのはファンクやソウルを掘り下げていた20才前後の頃だったか。
それまでのソウルミュージックの雰囲気とはちがう、独特の音楽が魅力だった。
アコースティックなサウンド、シャウトしたりするタイプとは違う、語りかけるような歌い方。。。
アナログレコードで手に入れたカーネギーホールでのライブアルバムは、
バンド編成も演奏もシンプルで、これなら真似できるかも!と夢中になって聴いた。
もっとも、そのシンプルさこそが難しいのだが。
ビルの映像は近年、YouTubeでたくさん観ることができるので、
ぜひみんなに観てもらいたい。
素朴だが鋭い語り口は、彼がまるで哲学者のように見えてくる。
個人的に印象が強かったのは、1974年の映画「ソウル・パワー」の中のビルだ。
当時のザイール、現在のコンゴでのモハメド・アリの試合とあわせて音楽フェス開催、という
なんだかいかにもドン・キング的なイベントなのだけど、
これが前編面白い。
JBやアリなど、いわばビッグ・マウスな皆さんの、どこまで本当かわからない話の中で、
静かに語るビルはちょっと違ってた。
確かアリと一緒に食事をしてるシーンだったかな。
映画の中のビルの演奏もギター1本で、これほどシンプルに強く歌が響く人はいない。
何度聴いても染みる歌声だ。
ビルの曲はたくさん演奏をした。
とりわけ、シュウタロウくんと一緒によくライブをやってた頃は、
「Lovely Day」は定番の1曲だった。
今でもこの曲は大好きだ。
ビルへの尊敬の気持ちを込めて演奏をしてきたつもりだが、
あらためて感謝と尊敬の気持ちを込めて。
2020年4月7日火曜日
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿