先日の新宿Golden Eggで久々に演奏をした「京王線は語りかける」という曲があります。
最初のアルバムに入っている曲なのですが、個人的にはとても思い入れのある曲です。
録音をしたのはちょうど10年前の今頃。買ったばかりのハードディスクレコーダーを普通のリハーサルスタジオに持ち込んで録音をしました。
Sammy兄さんが録音に最初に参加した曲だったりします。
実はこの曲、更に7年ほどさかのぼって、FREEFUNKを作る前にやっていたバンドのために作ったものでした。
その当時、僕は国分寺に住んでいたので、「中央線は語りかける」というタイトルで作りました。結局そのバンドで演奏をすることはなく(その前に解散してしまった)、ずっと温めていた曲になっていました。
そして、FREEFUNKがなんとか形になった1995年の暮れだったか、まだメンバー4人(自分、ゴンゾー、末藤、Sax&Voの徳永)でデモ音源を作るために、その時はスタジオの録音パックみたいなのでお金を皆で払って録音したのが実はファースト・レコーディングになります。
当時イメージしたのは、もっとファンキーロック風な、ジミヘン直系(?)なアレンジでした。
ちなみになんでライブ前にそんな録音をしたかというと、当時はライブハウスに出るのにでも音源を提出しなくてはいけなくて(今も?)、カッコイイバンドと思われたいから、ちゃんと録音をしたものを作ろうとなった訳です。
で、しばらくはライブで必ず演奏をする曲になっていましたがその後メンバーが増え、ホーンセクションが充実するにつれ、演奏をしにくい曲となり暫くまた寝かせていました。
たぶん2、3年ぐらい。
で、自分たちでアルバム作っちゃおうぜ!ってなった時にどうしても録音をし直したかったのです。
当時の録音メンバーは
私(vo & G)、ゴンゾー(bass)、ウラッチ(drums)、Sammy (keyboard)、ヘイゴ(percussion & vo)、アッチ(trumpet)、MJ (tenor sax)
でした。他の曲ではゲストボーカルでMammyちゃんが助けてくれたり。
再録をする上で、よりFREEFUNKらしさが出せるようなアレンジに変えました。
ほぼ別の曲になったと言ってもいいぐらいに。
意識したのは70年代のマイルス。そしてジミヘンも勿論。でもロックぽくというより、70年代初頭のファンクバンドのようなイメージでした。アイズレーとかみたいに。
ヘイゴくんのパーカッションはいくつかオーバーダブをしており、この曲のイメージをすごく作っていると思います。
少し奇妙なリズムパターンは自分がこれでいきたい!とリズムマシーンで作り込んだものをウラッチとゴンちゃんに聞かせて演奏をしました。
最初はすごくやりにくそうにしてたのを覚えてます。確かにちょっとヘンなリズムパターンだし。
Sammy兄さんは先にも書いたように、最初に録音で参加してくれた曲ですが、流石、コンセプトをすぐに理解してくれ、自由に動くエレピをまず入れてくれました。
オルガンも入っているのですが、まあ言ってみればエレクトリックマイルス時期の、
キース・ジャレットとチック・コリアのイメージというか。
ホーンのアッチもこれまた流石、マイルス好きがモロに出してくれました。
頼んでもないのにワウペダル持って来て踏んでました。
MJもソプラノサックスでフリーな部分を、サビのホーンリフはテナーとうまく使い分けてくれていました。
現在のフリーファンクホーンズとはまた違う雰囲気になっていると思います。
実は幸いなことに当時のレコーディングのパラのトラックのデータも残っているので、
来年はバンドも15周年だし、最初のCD出して10年。先日からはようやくiTunesはじめ主要音楽配信サイトでもダウンロードできるようになってきたので、今一度ミックスダウンからやり直してみたいな、と思っています。何か記念的にお聞かせ出来るようになれば。
そしてライブでは今のメンバーで演奏をしてみてすごく良かったので、
またセットリストにも加えていきたいですね。
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