昨夜は六本木Billboard Liveで、
マーカス・ミラー&ラリー・グラハムのライブを観て来た。
マーカスは先日の東京Jazzの流れで来日をしており、メンバーもほぼ一緒だった。
実はマーカスのライブを観るのは初めて。
マーカス自身のベースプレイはすごいと思うし、主に80年代半ばぐらいまでの数々の参加アルバムはいずれも素晴らしい。ロバータ・フラックやチャカ・カーンはじめ、当時のソウル、R&B、ジャズシーンで活躍する若手ベースプレイヤーというイメージだ。
ただ、ソロとなると自分の興味からは外れてしまうのが正直なところだった。
これはマーカスの音楽というより、僕がベース(ベーシスト)に求めるものの違いかもしれないけど。
ライブは3、4曲マーカスのバンドでの演奏が続き、
「もっと高いレベルにいきたいかい!?ファンキーになりたいかい?」みたいなマーカスのMCの後、ラリーが登場。
全身白いスーツに白い帽子、白いムーンのベースにはマイクが・・・。
もう笑っちゃうぐらいファンクそのもの。
なんてたって出音も違う。歌声も通る。
ステージに立てば軽やかにダンスをするし。
のっけから「Jam」で、それまでややおとなしめだったマーカスのバンドメンバーをドライブさせていく。
ちなみに僕らは上の方の席だったので、ステージを見下ろすような感じで観ていたのだけど、
ラリーがかなり頻繁にエフェクターをいじったり、スイッチングしているのが見えた。
エンタテイナーとして踊ったり盛り上げつつも、細かく音色を変えることは忘れないという事か。
それにしても、ラリーのベース音がでかくてぶっちゃけマーカスの音、聴こえませんでした(笑)。スラップの音も全然違うんだよなあ。なんでだろう。
つづいて「Hair」。これもラリーの太いベースのグルーブが会場内を完全にコントロールしてた。
あっという間に最後で、まさかの「Release Yourself」。
この曲はGCSじゃないとやらないんじゃないかと勝手に思っていたので嬉しかった。
しかし、あんだけベース弾いて歌って踊って、ブレイクの合間にタンバリン叩いて、って、もうレベルが全然違いすぎる。
最終的にはタンバリンたたきながらステージをメンバー全員降りて楽屋に消えていくという、ラリーのお得意パターンなのだけど、タンバリンさばきも半端なかった。
一緒に観に行ったFREEFUNKベースの遊佐くんと
「完全にラリーが持っていっちゃったね、こりゃ」ということで意見一致。
例えて言うと、新進気鋭の若手フレンチシェフの師匠が実は豚骨ラーメンの大将で、
久々に弟子の店に遊びに来たら、ぐいぐい店で豚骨ラーメンつくって出しちゃって受けちゃったみたいな。
勿論マーカスが大先輩をたててた、という素晴らしい人柄によるものもあるのだけど、
印象としてはほぼラリーでした(笑)。
アンコールではマーカスバンドで「Come Together」をかっこよく決めてくれたけど、
ぶっちゃけ印象薄かったっす・・・。
恐るべし、ラリーグラハム。
まさに生きるファンクそのもの。それにしてもラリーは若いなあ。
スライやジョージクリントンがさすがにフケたな、とは思うけど60半ばであれだけ歌って踊れるとは。
今回はGCSは残念ながら観にいけないのだけど、
まだまだやってくれるんじゃないかという確信を持ちました。
9/18の高円寺ジロキチでは、CHAKAさんを迎えて一緒にファンクしますが、そこでもグラハムの曲をガッチリやります。
良いパワーをもらったので、9/18には皆さんにもお裾分けするので、是非遊びにきて一緒に「Release Yourself」しよう!
フリーファンクシャトルへのご搭乗、お待ちしてます!
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