御年89歳。長らくソウルミュージックの創成期から近年まで、
精力的に歌い続けた、まさに生涯ソウルマンだったと思う。
高校生の頃、R&Bやソウルミュージックに興味が湧き、
レイ・チャールズ、ジェームズ・ブラウンやオーティス・レディングと並んで、
最高にかっこいいサム&デイブの音楽に夢中になった。
レンタルビデオで見て、何度も繰り返し見たSTAXレビューでの映像。
多分これだったと思う。
思い出深いのは、2011年のフジロックでのライブ。
この年は東日本大震災があり、福島原発の状況もあり、
多くの海外アーティストが来日を延期したり中止する状況だった。
フジロックの開催も危ぶまれたけれど、
なんとか開催されたこの年のステージにサムは立ってくれた。
その時の様子はこちらの日誌に記している。
ライブのラストで歌った、
ジョー・コッカーの「You're So Beautiful」
心にしみたなあ。
曲が終わって最後の最後。
サムが客席に向かって感謝の意を込めてMC。
「You're so beautiful. That's why I' me here in Japan...」
(みんな美しいよ。だから僕は日本に来たんだ)
この一言で、土砂降りの中、堪えきれず涙が出てしまった。
『おい、なんだよ俺。やけに涙もろいぞ!』
と思って客席をふっとみたら、
みんなぼろ泣きだった(笑)。そりゃそうだ!
今でもあの光景は思い出す。
まだスマホの性能も高くないから、写真も大した物は残っていないけれど、
脳裏には鮮明にあの記憶が残っているし、
生涯忘れないライブだった。
素晴らしいソウルミュージックをありがとう、I Thank Youと言いたい。
そしてこれからもサムの素晴らしい歌は聴き続けたい。
Rest In Peace, Mr. Soul Man!
↑2011年のライブをスマホで撮影したもの、
画像は荒いけど、鮮明にこのライブは憶えている。
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