2024年9月16日月曜日

ポール・マッカートニー写真展

土曜は六本木の東京シティビューで開催されている
「ポール・マッカートニー写真展」を観てきた。
9月も半ばだというのに、真夏のような暑さのなかだったけれど、
空はとても晴れていて、東京の街並みを一望できる場所で、
それは楽しかった。

写真展は、若きポール自身が撮影をしたフィルムが見つかったということで、
当事者にしか撮影できないような、貴重な写真がたくさん展示されている。
テレビ番組やライブショーで共演をした歌手やグループを、
舞台袖や楽屋で撮影しており、これ自体がもはや貴重な20世紀のポピュラー音楽の
資料だと思った。

とりわけ心を動かされたのは、ジョン、ジョージ、リンゴそしてポール自身と、
ビートルズのメンバーのリラックスした表情だ。
写真は主に1963〜64年の初期の時代だから、
メンバーはみな20代前半。一番若いジョージなんて、まだ20歳そこそこ。
初々しく、溌剌とした表情を見せてくれる。
ツアーやテレビ出演の合間の休暇で、プールで撮影された写真とか、
飛行機や移動の最中とか・・・。

1960年代にポピュラー音楽の革命が起きる、まさにその瞬間の、
これまであまり知られなかった一面のように思えた。
ポールはその後、写真家だったリンダと結婚をしたし、
娘のメアリーもまた写真家になった。
何かと写真との結びつきがあるようだ。

自分のスマホの写真ロールをみると、
食べ物やワインだの、ギターや楽器だの、たわいもない写真が多いから、
もう少し色々と撮影をしておいたら、後でもっと楽しいかなと思った。

ポール・マッカートニー写真展
Official web


2024年9月15日日曜日

映画「セッションマン ニッキー・ホプキンズ」を観た 

先日のことになるが、映画「セッションマン ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男」を
吉祥寺UPLINKで鑑賞した。
話題の音楽ドキュメンタリー映画で、ずっと気になっていた作品だ。
公開初週ということもあり、館内はマニアと思われる音楽ファンでほぼ満席だった。

ニッキー・ホプキンズのインタビュー動画とか、貴重な映像も多く使われていたし、
時系列と録音参加したグループ別でうまくまとめられており、
大変面白い内容だった。
派手さはないけれど、裏方を支えるセッション・マンの人生や活躍に光をあてる良作だ。
少し前の「バックコーラスの歌姫たち」にも通じるところがある。
そういえば「バックコーラスの歌姫たち」でもメリー・クレイトンやリサ・フィッシャーが登場し、
ローリング・ストーンズとの共演や参加を語っていたし。

個人的なことを語ると、ニッキー・ホプキンズの名前を知ったのは、
やはりローリング・ストーンズやビートルズの諸作品への参加だった。
ソロアルバムも出していたけれど、
今でも好きなのは、ストーンズの面々ただしキース抜きで録音された
「Jamming With Edward」というアルバムだ。
作品というにはあまりにラフなセッション風景の録音物だけど、
それがまた妙に良かったりする。
こんなラフな作品はストーンズ名義ではあり得なかったかもしれない。

音楽ドキュメンタリー映画や、有名アーティストの伝記映画は、
これからも色々と作られるのだろうが、
まだ脚光を浴びていない才能あるミュージシャンやプロデューサー、プレイヤーはたくさんいるので、
良質な映画がこれに続くことを期待している。







































映画のあとは、吉祥寺でお気に入りのまめ蔵カレー。
吉祥寺の名店だ。