およそ100年前を生きた若き芸術家の作品が好きで、
30年前に開催された時も見に行った記憶がある。
生、死、エロス。そういった根源的なテーマが独特の作風に描かれていて、
どこか歪んでいたり、曲がっているのがこ心に刺さってくるから好きなのだった。
30年前、はじめてシーレの作品を見た時は自分も20歳前後で、
いわば自分と同年代の若者が表現したものに刺激を受ける、そんな感覚だった。
今回はどちらかというと、その時に感じた自分の感性や衝撃を、
今も持っているのか確かめに行くような、そんな感覚で展示を訪れた。
30年ぶりに「再会」したシーレの作品は、あの時以上に心に刺さってきた。
それは自分自身の感性もあるけど、やはり作品に込められたメッセージが、 いまも強烈に放たれているからなのだと思う。
シーレは28歳の時にスペイン風邪で亡くなったのだという。
そのことも、パンデミックの時代に自分達も生きていることを、強く意識させられた。
シーレの作品を多く収集しているというレオポルド美術館。
いつかウィーンの街を訪れてみたいと思った。
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