2019年11月10日日曜日

細野さんの映画「No Smoking」を観てきた

今日は立川で、細野晴臣ドキュメンタリー映画「No Smoking」を観てきた。
先週の「細野観光」に続いて、なんだか細野さんづいている。

飄々とした細野さんの音楽家生活50周年を映像で捉えていて、とても面白かった。
改めて、細野さんの歩んできた道が日本のポピュラーミュージックの歴史だと思った。
常に新しいムーブメントを起こしていく、核心的な立場だけどとても独特でユニークだ。

数年前に、とあるインタビューに同席してお話を聞くことができたのだけど、
それはちょうどアルバム「Heavenly Music」リリースの時で、細野さんが影響を受けたり好きな曲をカバーするアルバムで、
まさに近年の歌モノ、20世紀音楽回帰の始まりのようなタイミングだった。

インタビューでは
「結局僕はリック・ダンコとかザ・バンドが一番好きで影響を受けたんだな」
なんてことを話していて、それはとても面白かった。

自分が細野さんの音楽を初めて知ったのは小学生の頃のYMOブームの時だが、
残念ながらその時はまだポップスに興味はなく、本当にテレビで流れてくるヒット曲の人たちとして
認識していた程度だった。
流行に敏感な女子たちはすでに教授ファンだとか、YMOのレコードを買うだとか話していたが・・・。

そのあと、音楽家細野さんをしっかりと認知したのは1986年のフレンズ・オブ・アースと言うユニットでの
アルバムあたりだと思う。
ジェームズ・ブラウンをフィーチャーした「Sex Machine」のカバーなどは、ロックやポップスを聴き始めた自分には
未知の領域だったが、今思えば最初のファンク体験の一つかもしれない。

そのあと高校生になった頃には日本のロックを掘り下げて聴いており、
はっぴいえんどやエイプリル・フールの名前を知ったのだった。

近年の細野さんは20世紀の音楽を演奏することを強く意識している。
映画の中でも海外ツアーの映像が多く出てくるが、いまアメリカであんな風に古いブギウギを演奏できる人間は
もはや居ないのではないだろうか?
バンドも本当に素晴らしいし、力の抜けた細野さんの歌声はとても素晴らしい。

ご本人のラジオ「Daisy Holiday」はアプリRadikoでだけど欠かさず聴いているが、
知らない古いブギやジャズをいっぱいかけていて、とても刺激を受ける。
そこでも度々、20世紀の音楽の良さを伝えたい、と言うようなことを話されている。
「Pass It On」。
受け取り、次に渡した、と言うことを意識されているのかなと思う。

今月末の国際フォーラムのライブはチケットも完売のようだけど、
また別の機会にライブがあればぜひ行かねばと思っている。

↓写真は何度も掲載だけど、2013年のインタビューでご自宅兼スタジオにお邪魔させて頂いた時の
完全なるミーハー・ファン根性で撮ってもらったもの。


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