タケちゃんと知り合ったのはかれこれ11年ほど前だろうか。
当時、新宿にあった「スズカン」というなかなか奇妙なライブスペースというかハコがあって、
そこでよくセッションを開催してたのだが、あるとき、ギターを弾きにふらっと遊びに来てくれた一人がタケちゃんだった。
彼はまだ20代半ばだったと思うが、音楽に詳しくて話も合い、意気投合しその後何度か一緒にライブをやった。
タケちゃんはStrange Stewというトリオ編成のバンドをやっていて、基本はラウドなロックサウンドなんだけど、
ジミヘンのような複雑な音楽性も感じさせてくれて、FREEFUNKがやるファンクイベントでは少し場違いに見えたかもしれないが、
根底にあるルーツは同じだと感じさせてくれる演奏だった。
自分はStrange Stewのステージに参加させてもらい、ファンカデリックの曲を演奏したりした。
ここ数年はそれほど頻繁に一緒にセッションをしたり、ライブをする事は少なくなっていたけど、
それでもたまにフラっと、とセッションに遊びに来てくれてニコニコしてたのをよく覚えている。
シャイな性格だからか、自分から手を上げてセッションに入ってくることはなくて、
ある時などギターケースを開けないまま座ってみているので、引っ張り上げたこともあったような気がする。
葬儀には、ご家族や親族のほか、学生時代の友人や、たぶんバンド仲間と思われる人たちがたくさん来ていた。
葬儀場には場違いな、タケちゃん自身のライブでの演奏が流れ、
棺に横たわるタケちゃんは、ふと目を覚ましてくれるんじゃないかと思うほど、穏やかな顔をしていた。
愛用していたブーツやカバン、そしてギターピックと共に。
葬儀に参列する前の晩、タケちゃんと一緒に撮影した写真がなかったかな、とハードディスクドライブに収めてある写真データをくまなく探したのだけど、見つけることはできなかった。
もしかしたらどこかに紛れているのかもしれないし、そもそも一緒に撮影をしたことがなかったのかもしれない。
なんせタケちゃんはシャイな性格だったから・・・。
そんなわけで、何も気が利いたものを渡せなかったが、
最後のお別れのとき、自分のジミヘンのギターピックを入れさせてもらった。
タケちゃん
またいつか一緒にセッションしよう。
君のギターの音色は忘れないから。
R.I.P. Toshiyuki Takeo.
↓写真は何も残ってないが、タケちゃんが一緒に演奏をした映像をYouTubeにアップしてくれていた。
Maggot Brain...
2017年9月9日土曜日
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