「Experience Vinyl」サイトで紹介されていた”George Clinton Desert Island Album」
つまり無人島に持って行くならこのアルバム!という特集が非常に面白い。
サイトはこちら
列挙しておくと御大が選んだのは以下のアルバムだ。
1.Fresh - Sly And The Family Stone
2.Are You Experienced - Jimi Hendrix
3.There's A Riot Goin' On - Sly And The Family Stone
4.Sgt Pepper's Lonely Hearts Club Band - The Beatles
5.Motown: The Classic Years - Various Artists
6.Follow The Leader - Eric B. & Rakim
7.To Pimp A Butterfly - Kendrick Lamar
8.What's Going On - Marvin Gaye
9.I'll Try Something New - The Miracles
10.Vee-Jay Records Presents Doo-Wop's Greatest Hits
実に面白い!
パッとリストをみたときの自分の印象としては、意外なほどに率直なセレクトだなという事。
そして大納得な内容だと思った。
1番に挙げられたスライの「Fresh」は1973年のアルバムで、スライが1971年のアルバム「暴動」で示した新しいサウンドをさらに進化させた内容だ。
その「暴動」も3つめに挙げられており、改めてスライの影響が強いんだと感じる。
その真ん中にはジミヘンのデビューアルバムがランクインしており、つまり上位3位まではスライとジミ、という事で
P-Funkファンはみんな納得ではないだろうか。
ジミのアルバムは「Axis: Bold As Love」でも「Electric Lady Land」でもないのが少し意外だった。
「Axis〜」はアルバム冒頭のピッチを変えた喋りなんてファンカでそのまんまやってるし、「Spacey People」という重要なキーワードも
ここから引用しているんだと思う。
が、ファーストは一番キャッチーな曲が多いので、意外に”ポップ”な御大の嗜好性を反映しているのかも。
4位のビートルズは、先日も発売50周年でデラックス盤が出たりとタイムリーなセレクト。
しかしこれも納得だ。
パーラメンツのブレイクポイントは1967年の「Testify」のスマッシュヒットだが、その時にはビートルズの示した新たな可能性に夢中になっていたのかもね。
5位、そして8、9位とモータウンが続くのはさすが元モータウンの作曲家だっただけあるし、
今でもジョージにとってモータウンは憧れなんだろうね。マーヴィン・ゲイは少し意外だったけど。
そして6位、7位とヒップホップが並ぶ。
といっても両者のリリース時期には20年近い差があるけれど。
80年代中期以降、P-Funkはヒップホップと密接につながり影響をしあっていたけれど、
Eric B & Rakimを選ぶのは面白いとおもった。
いわばサンプリングソース の対象に自分たちの音楽もなったりするわけで、でもそれをお気に入りだと、無人島に持って行くというジョージは感覚がオープンで素晴らしい。
10位のDoo Wopも納得。パーラメンツのスタート、つまりジョージの一番根っこにはやはりこういう音楽があるんだね。
スパニエルズやエルドラドス、そしてデルズも。。。。
そういえば70年代にはジョージがデルズのアルバムをプロデュースしていた。
いつまでも憧れる音楽、それがジョージにはDoo Wopでありモータウンなんだろうなと思った。
CreamやFrank Zappaは入らなかったけど、そういう音楽もしっかり吸収しつつ、
独自の音楽、世界観を作り上げたジョージ。
実に面白いセレクトでした、ありがとう!
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