2017年4月10日月曜日

Miles Electric Bandを観てきた

Billboard Live TokyoでMiles Electric Bandのライブを観てきた。
P-Funkのギタリスト、ブラックバードが一員としてくるというので、観に行かねばと思っていたのだが、
正直観るまでは未知数だった。
というのも得てしてマイルスのトリビュートやカバーって、無難なフュージョンに堕してしまうパターンもあるからだ。
でもこのグループは全く違った。
60年代半ばからの電化マイルスが目指したものをきちんと消化して、現代に届けてくれる良いライブだったと思う。

ライブはOPENINGの映像によるバンド紹介からスタートし、まずはタブラ奏者からのイントロ。
もう一人、おそらくラテン系を得意とするパーカッション奏者もおり、この編成からして納得できる。
70年代のマイルスのバンドにはエムトゥーメイのパーカッションとバダル・ロイというタブラが一緒にいて、
混然とした音楽を創りだしていたが、それをしっかり受け継いでいると感じた。

「In A Silent Way」や「Directions」あたりの曲が演奏され、最後までダレることがなかった。
最後はロバート・アーヴィングIII世がいるということで、名曲「Jean Pierre」を。
ベースのダリル・ジョーンズは今ではローリング・ストーンズのベーシストとして有名だが、
それ以前はマイルスのバンドでも弾いていたり、ジャズ・フュージョン界の若手凄腕プレイヤーという印象だった。
スティングの名アルバム「ブルー・タートルの夢」で知ったのが最初だったと思う。

マイルスの甥にあたるヴィンスはじめ、よきマイルスの音楽の理解者が集まったという印象で、
素晴らしいライブだった。
終演後にはブラックバードご夫妻と再会。
こないだのP-Funkライブ以来だが、あの時はブラックバードと話せなかったので、
久しぶりに話せた。

「とてもいいショーで、音楽的だったね。P-Funkのパーティ志向とはかなり違う」って言ったら、
笑いながら「そうだよね!」と言ってくれてた。
またぜひこのバンドでもライブやってほしいね。
もちろんP-Funkでも来日をしてほしい!

写真はご夫妻と共に撮ったもの。
「日本にきたらゲストで弾いてほしい!」とお伝えしておいたので、
いつか実現したいな。
ブラックバードが弾き倒すライブ。「Maggot Brain」で20分みたいなヤツ。



ところで。
自分たちFREEFUNKも随分前、2001年にマイルスのトリビュートライブをやったことがある。
「Great Black Music」というイベントタイトルで、1回めはジミヘンだった。
2回目がマイルスのトリビュートで、三元茶屋のグレープフルーツムーンでやったのだ。
当時のメンバー、Atchi(trumpet)が中心となり、FREEFUNKの曲は演奏せず、マイルスのカバーを演奏した。
「Directions」や「It's About That Time」、それに「What I Say」や「Black Satin」など。
自分は主にエレキシタールを弾いて、マイルスの音楽にあるミクスチュア感を担った。
この時のライブ音源は気に入ってて、今回のMiles electric Bandを観て、久々に聴いたら結構よかった。

またいつか、そんなライブもやりたいし、音源も何かのタイミングで出せないかな?
ちゃんとレコーディングしたわけじゃないから多少音は荒いけど、ライブ感はあるんだよ。




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