頭脳警察〜PANTA & HAL、そしてソロと実に50年以上日本のロックを牽引してきた、
PANTAさんが亡くなってしまった。
数年前から闘病をされていたのは知っていたが、つい先日も復活ライブをやっていたので、
改めて急な知らせでショックだ。
高校のとき日本のロックを掘り起こすように聴き、
村八分だとかジャックスだとか、60年代終わりから70年代にかけての、
ロック黎明期のレコードのなかに「頭脳警察」はあった。
貸レコード屋で見かけて、カセットテープにダビングして繰り返し聴いたのが、
セカンドアルバムと「悪たれ小僧」だった。
ほどなくして名盤「クリスタル・ナハト」が発売され、これはレコード屋で予約をして購入した。
高校生には1枚¥2,800のレコードはなかなかの高額出費だったけれど、
それでも絶対にすぐ聴きたかったのだ。
頭脳警察もすごかったが、このアルバムでは日本語のロックで、
ここまで世界を表現できるのか、と感動をした。
今でもPANTAソロ作品の中で一番好きな、大傑作アルバムだ。
その後リリースされた「P.I.S.S.」もコンセプトはあえて立てないが、
日本語ロックの真骨頂として素晴らしい内容として繰り返し聴いた。
ライブにも行き、その時はゲストでルースターズの花田さんがギターを弾いていた。
日本のロックを創り、新たな可能性を切り拓いた人がまた1人、
居なくなってしまったことが寂しい。
かつて音楽雑誌で、山口冨士夫、鮎川誠、PANTAの3名の対談もあって、
感激して読んだ記憶があるけれど、もうこの3人とも居ないだなんて。
最高にかっこいいロックを聴かせてくれたPANTAさんに、
哀悼の意と、感謝の気持ちをここに記したい。
遺してくれた音楽とその世界、PANTA'X WORLDは永遠だ。
2023年7月9日日曜日
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